OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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いつものごとく出勤ついでにゴミを抱えて家を出たアンは、ゴミ置き場の前で件の隣人とでくわした。
「あ、おはよう、ございます」
「あぁ」
そっけない挨拶も慣れてしまえば悪くない。
今日は珍しく寝起きの良かったアンは、上機嫌にゴミをいくつかの袋の上に放り投げた。
その隣に、マルコが自身のゴミを置く。
特に見るつもりもなかったのだが、ちらりと視界に映ったその袋の中身をアンの目が捉えた。
「ねぇ」
「あ?」
「コンビニ弁当、ばっかだね」
「あぁ・・・作ってもいいんだが面倒くさくってよい。たいして旨くもねぇし」
そう言って煙草をふかすマルコを見上げて、ふーんと相槌を打ったアンは、ふと閃いて目を輝かせた。
「ねぇ、あたし作ってあげよっか!」
「あぁ?」
「あんまり上手じゃないんだけどさ、一応7年間弟の面倒見てご飯も作ってきたし、今も自炊生活だし。
コンビニ弁当ってさ、ほら、よくわかんないけどいろいろ入ってるっていうじゃん、悪いのが」
ねっ?と同意を求めるアンを見下ろして、マルコはあー、と低く唸りながら首筋をさすった。
「・・・だがよい」
「あ、あたしならいいよ。今日は夜のバイトもないし」
いいじゃん、とにかりと笑われて断る術を失ったマルコは再びあーと唸り、それから小さく息をついた。
「・・・じゃぁ、頼むよい」
「うん!あ、材料は買ってね!」
「あぁ」
じゃ、行ってきます!と大きく手を振りながら出勤するらしいアンを煙草の煙と一緒に見送ったマルコは、その姿が角を曲がってから一際大きく息をついた。
「材料って、何買えばいいんだよい・・・」
*
夕刻の6時、マルコの部屋のインターホンが安っぽいベルを鳴らした。
見当のついていたマルコがドアを開ければ、案の定にかりと愛想よく笑う小娘が一人。
帰宅後着替えたらしく、パーカー姿という部屋着のようなラフな格好になっていた。
「よう」
「ひひ、お邪魔しまーす」
知り合って数日とは思えない気安さで笑い、アンはつっかけてきたサンダルを脱いで部屋に上がる。
一番に見えたのは片付いたキッチンだったが、裏を返せば全く使われていないように見えた。
「あ、そういえば何作るの?」
「・・・適当に買ってきたよい」
マルコがビニール袋の中身を広げれば、アンはその中をのぞいておぉと感嘆の声を上げた。
「いっぱいだね」
「二人分の材料ってのがどんなもんかわかんなくてねい」
そう言えばアンがきょとんとマルコを見上げたので、マルコも何かおかしかったかいとアンを見返す。
だがすぐにアンの疑問点を理解したマルコはふうとひとつ息をついた。
この娘といるとどうもため息をつくことが多くなるようだ。
「一緒に、食べるに決まってんだろい」
作ってもらってはいさようならなんてするはずがない。
そう言えば、アンは考えてもみなかったようで、驚いたように目を丸めたがすぐに嬉しそうに笑った。
*
アンが作ったのは二人分にしては大きすぎるお好み焼きで、作る様子を所在なく見ていたマルコはその量に目を剥いたが、まぁ買ってきたのは自分なわけだしと黙ってみていた。
だが心配は不要だったようで、手際よく作られた大量のお好み焼きはその多くが細い体のどこへ消えたのか、アンの口に難無く放り込まれていった。
「おなかいっぱい!」
「そりゃあれだけ食えばそうなるよい」
「あたし食べ過ぎ?マルコ足りない?」
「いや、オレももう無理だよい」
「あたしの弟もよく食べるからさぁ、いっつも二人分であれでも足りないくらいなんだ。あ、その、どう・・・だった?」
今更ながらアンが不安げに尋ねれば、マルコは小さく笑った。
「美味かったよい」
その言葉にぱあっと笑みを零したアンは、あたしも!と嬉しさを隠さず答えたのだった。
→
2014.01.24 修正
「あ、おはよう、ございます」
「あぁ」
そっけない挨拶も慣れてしまえば悪くない。
今日は珍しく寝起きの良かったアンは、上機嫌にゴミをいくつかの袋の上に放り投げた。
その隣に、マルコが自身のゴミを置く。
特に見るつもりもなかったのだが、ちらりと視界に映ったその袋の中身をアンの目が捉えた。
「ねぇ」
「あ?」
「コンビニ弁当、ばっかだね」
「あぁ・・・作ってもいいんだが面倒くさくってよい。たいして旨くもねぇし」
そう言って煙草をふかすマルコを見上げて、ふーんと相槌を打ったアンは、ふと閃いて目を輝かせた。
「ねぇ、あたし作ってあげよっか!」
「あぁ?」
「あんまり上手じゃないんだけどさ、一応7年間弟の面倒見てご飯も作ってきたし、今も自炊生活だし。
コンビニ弁当ってさ、ほら、よくわかんないけどいろいろ入ってるっていうじゃん、悪いのが」
ねっ?と同意を求めるアンを見下ろして、マルコはあー、と低く唸りながら首筋をさすった。
「・・・だがよい」
「あ、あたしならいいよ。今日は夜のバイトもないし」
いいじゃん、とにかりと笑われて断る術を失ったマルコは再びあーと唸り、それから小さく息をついた。
「・・・じゃぁ、頼むよい」
「うん!あ、材料は買ってね!」
「あぁ」
じゃ、行ってきます!と大きく手を振りながら出勤するらしいアンを煙草の煙と一緒に見送ったマルコは、その姿が角を曲がってから一際大きく息をついた。
「材料って、何買えばいいんだよい・・・」
*
夕刻の6時、マルコの部屋のインターホンが安っぽいベルを鳴らした。
見当のついていたマルコがドアを開ければ、案の定にかりと愛想よく笑う小娘が一人。
帰宅後着替えたらしく、パーカー姿という部屋着のようなラフな格好になっていた。
「よう」
「ひひ、お邪魔しまーす」
知り合って数日とは思えない気安さで笑い、アンはつっかけてきたサンダルを脱いで部屋に上がる。
一番に見えたのは片付いたキッチンだったが、裏を返せば全く使われていないように見えた。
「あ、そういえば何作るの?」
「・・・適当に買ってきたよい」
マルコがビニール袋の中身を広げれば、アンはその中をのぞいておぉと感嘆の声を上げた。
「いっぱいだね」
「二人分の材料ってのがどんなもんかわかんなくてねい」
そう言えばアンがきょとんとマルコを見上げたので、マルコも何かおかしかったかいとアンを見返す。
だがすぐにアンの疑問点を理解したマルコはふうとひとつ息をついた。
この娘といるとどうもため息をつくことが多くなるようだ。
「一緒に、食べるに決まってんだろい」
作ってもらってはいさようならなんてするはずがない。
そう言えば、アンは考えてもみなかったようで、驚いたように目を丸めたがすぐに嬉しそうに笑った。
*
アンが作ったのは二人分にしては大きすぎるお好み焼きで、作る様子を所在なく見ていたマルコはその量に目を剥いたが、まぁ買ってきたのは自分なわけだしと黙ってみていた。
だが心配は不要だったようで、手際よく作られた大量のお好み焼きはその多くが細い体のどこへ消えたのか、アンの口に難無く放り込まれていった。
「おなかいっぱい!」
「そりゃあれだけ食えばそうなるよい」
「あたし食べ過ぎ?マルコ足りない?」
「いや、オレももう無理だよい」
「あたしの弟もよく食べるからさぁ、いっつも二人分であれでも足りないくらいなんだ。あ、その、どう・・・だった?」
今更ながらアンが不安げに尋ねれば、マルコは小さく笑った。
「美味かったよい」
その言葉にぱあっと笑みを零したアンは、あたしも!と嬉しさを隠さず答えたのだった。
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2014.01.24 修正
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さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。
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