OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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「薄いブロンドの……髪の長い人だったんだ」
ナミはこっくりと黙って頷いた。
彼女の頭の中に描かれていくひとりの女性像が、徐々に輪郭を持ち始める。
すらりと伸びた背と、薄桃色のワンピースがよく似合う綺麗な人。
自分のオレンジ色の髪を指先で弄んで、ぱらりと手を離した。
「最初は店のお客で、ジジイの上客んとこの御嬢さんだった。そのときは、知らなかったけど」
歳はサンジより7つ上、23歳だった。
「綺麗な人だとは思ったよ。でもオレはそん時まだガキだったから、だからどうとかもなくて」
一度目が合ったとき、彼女は薄らと微笑んだ。
細くなる目と上がった口元は息を呑むほどきれいだったけど、あまりにきれいすぎていっそ冷たく感じたのを覚えている。
思わず目を逸らして背を向けた。
『彼は?』
『料理長の御孫さんだ。若くして、副料理長候補らしい』
上客親子の会話が聞こえてくる。
サンジは空っぽの盆を強く握りしめた。
神経は親子の、彼女の声を拾おうと一心に背中へ集まっていた。
『……素敵な人ね』
『なんだ、気に入ったのか?だが彼はまだ子供だ』
『いくつ?』
『確か……15か、16か』
親子の会話はそれきり聞こえなくなった。
聞こうとしなかったからか、既にその場を立ち去ってしまったからかは覚えていない。
熱く滾った心臓だけがいつまでも音を立てていた。
*
ナミは熱いミルクをすすった。
サンジがナミの肩にかかる毛布をさらにナミの方へと引き伸ばす。
アクアリウムがコポコポと遠慮がちに音を立てた。
「寒い?」
「ぜんぜん」
むしろ暑い、とは言わなかった。
どうしてこんな話になったのか、もう忘れてしまった。
サンジが自分から昔の話をするとは思えないから自分から訊いたのかとも思ったが、今はもうとくに知りたいと思う気持ちは消えていた。
今日の波は穏やかで、風も凪いでいる。
見張り当番はチョッパーで、後の皆は間違いなくいびきを立てているような時間帯。
ロビンくらいはまだ本を読んでいるかもしれない。
アクアリウムバーで一人読書していたナミのもとに、サンジがミルクを持ってやってきたのが始まりだった。
──ナミさんもう遅いよ。
──目が冴えて寝らんないの。
──ホットミルク、作ったけど。
──ありがと。今まで片付けしてたの?
──うん、明日の準備とか。
──そう、お疲れさま。
──ね、ナミさんもう寝る?ちょっとだけ、話しようよ───
寒くないと言っているのに、サンジはかき寄せた毛布をきっちりとナミに巻き付けた。
ナミはカップを両手で包んだまま、扉側の水槽を大きな魚が横切るのを目で追っていた。
「それで?」
「……それで、ちょくちょく来るようになったんだ、その人は」
いつも彼女の父親と一緒だった。
サンジが運ぶのは料理だけで、ゼフに挨拶しろと頭をはたかれてようやく頭を下げて小さく口を開く程度だった。
「信じらんないわね」
「だろ、オレも」
へらっとサンジは頬を緩めたが、目からはすぐに笑みが消えた。
彼女は、あいさつを交わす程度のただの客だった。
来店のベルが鳴るたびに視線はそちらに向かい、料理を運ぶ手は固く、ろくに目を合わすこともできず、それでもいつかまた視線がぶつかる日を心待ちにしていた。
そしてある日、彼女は一人でやってきた。
海の上に、一人で、バラティエ行きの客船に乗って、サンジに会うために。
彼女の来店を心待ちにしていた胸は激しく震えた。
仕事があって彼女と会話を交わすのは料理を運ぶ時だけだとはしても、嬉しかった。
合間を縫って彼女の見送りに出た時、彼女は客船の上から手を振った。
しっかりとサンジの目を見て、初めて会った時のように微笑んで手を振った。
手を振りかえすことはできなかったけれど、目を逸らしはしなかった。
数日後、彼女が住む町に買い出しのため寄港した。
2日間買い出しに追われ、船の大掃除に駆り出され、3日目に自由行動の下船が許された。
今思えば、料理長はサンジのいく先を知っていたのかもしれない。
それは考えると身悶えするほど忌々しい上にこっぱずかしいが、あの頃の自分はしっかりとゼフの目をぬって出たつもりだった。
彼女は一日目の買い出しの途中、こっそりと交わした約束の場所にいた。
彼女に会ったら何を話そうどんなことを伝えようかと歩きながら考えたことは、小高い丘に立つ彼女の微笑みを見た瞬間すべて吹き飛んだ。
彼女は言葉に詰まるサンジの手を取って、街を歩いた。
会って話をするくらいしか考えのなかったサンジは、手を引かれるがまま歩いた。
辿りついた小さなログハウス。
父が昔仕事で使っていた小屋で、今はもう空き家になっているのだと彼女はイヤリングを外しながら言った。
入ってすぐ、ドアの前で立ち尽くすサンジを彼女は不思議そうに見つめた。
──なにしてるの?早く始めましょ。
何をと訊くことはなかった。
彼女の指先が手招くまま、その日初めて女を知った。
白い彼女の肌は陶器のようで生きている温度を感じることはなく、事を終えて彼女と別れた後も彼女について知ったことは何一つとしてなく、ただぼんやりと店に戻った。
翌週、バラティエでは彼女の婚約パーティーが開かれた。
彼女が住まうあの町の、彼女よりさらに7つ上の男との結婚がサンジの目の前で披露された。
彼女はいつもより豪華できらびやかなドレスを身にまとい、真っ白だった頬を少し染めて笑っていた。
厨房の小さな丸窓越しにその様子を眺めていたサンジは、一瞬彼女と視線がぶつかった。
彼女は照れたように微笑んだ。
今まで見た中で一番きれいな微笑みだった。
「遊ばれたって、わかってたんだ」
サンジは自嘲気味に笑いながら言った。
ナミは頷くこともできずに耳を傾けた。
「7つ上の、30の政治家のおっさんだ。誰かのモンになる前の最後の遊び程度だったと思うんだ」
「でも」
「うん、びびった」
悲しいというのとは少し違う。
呆気にとられて、遊ばれたと分かったのに、それでもまだ彼女をきれいだと思う自分が悔しくて、情けなかった。
無知と愚かさのせいで自分で自分の首を絞めた。
女は別の種類の生命体だ。
どうせないがしろにしたって女はしたたかだから、這い上がってこれる。
男は食いつぶされないよう、飄々としながら食ったり食われたりを繰り返す。
「ごめん、つまんねぇこと話した」
ナミは黙ってもう一度ミルクをすすった。
カップはほとんど空っぽに近かった。
サンジはすっくと立ち上がって、毛布に包まれたナミに手を差し伸べた。
「もうこんな時間だ、寝よう」
ナミはその手に引かれてふわりと立ち上がった。
サンジは軽く伸びをしながら出口へと歩いていく。
「サンジくん」
サンジは両腕を上げたまま振り返った。
「無知と無垢は違うわ」
ナミは肩にかかった毛布を抱き寄せて、ソファから立ち上がったその場でそう言った。
少しの間目を丸めたサンジは、すぐに困ったように笑った。
真剣みを帯びたナミの目に少し焦った。
「励ましてくれてんの?ありが」
「違う」
するんとその場に毛布を落として、ナミはサンジに詰め寄った。
呆気にとられて目を離せずにいると、目の前で立ち止まったナミはじっと強い瞳をサンジにぶつけた。
「あんたの騎士道は、嘘じゃないでしょ」
ぺたっと、ナミのサンダルが平らな音を立てた。
おやすみと呟きながら木の扉を押し開けて、ぺたぺたぺた、足音を鳴らしながらナミは遠ざかっていく。
サンジは伸びをしていた腕を中途半端に下げたまま、その後ろ姿を目で追った。
「……怒らせた?」
ひとりそう呟くも、先程のナミの顔は真面目くさっていて、怒っているというより諭そうとしているようだった。
もし本当に怒っているのだとするなら、その理由が嫉妬だったらいいのにと身勝手なことを考えた。
ほんと、嫉妬ならいいのに。
サンジは胸のポケットから煙草を取り出した。
マッチをこすり合わせると薄暗いバーに小さな赤が灯る。
煙草をくわえたまま、さっきのソファへと戻った。
ナミが落とした毛布を拾い几帳面に畳み、それを置いた隣に腰かけた。
深く、深く、煙を吸い込む。
ひどいことを言った。
でもひどい自分も知ってほしかった。
こんな話をしたのは、ずっと知ってほしいと思っていたからかもしれない。
ピンチの時に現れて、下衆い敵を完膚なきまでに叩きのめし姫を救うナイトはいつでもナイトのままではいられない。
救った姫と結ばれるのは騎士ではなく、王子だ。
救ってくれた騎士を忘れて王子の元へ行ける姫のしたたかさを、どこか冷ややかな目で見つめながら、諦めていた。
でも、
「嘘じゃない、だって」
小さく笑いながら煙を吐き出すと、白い輪がぱふぱふと現れた。
彼女におれの下らない騎士道はどう見えていたんだろう。
本当は彼女を大事にし切れない自分が怖いだけなのに。
ナミさんはそれをわかっている。
やっぱ強ェわ、と唇だけ動かした。
愛してやまないおれの彼女は最強だ。
最初で最後たった一人のひとを全身全霊で守り抜くと、そうしたいとおれに思わせて、彼女は一人したたかに生きていく。
慌ててあとをついていくおれを、どうか笑って赦して。
(2015/02/21 改稿)
ナミはこっくりと黙って頷いた。
彼女の頭の中に描かれていくひとりの女性像が、徐々に輪郭を持ち始める。
すらりと伸びた背と、薄桃色のワンピースがよく似合う綺麗な人。
自分のオレンジ色の髪を指先で弄んで、ぱらりと手を離した。
「最初は店のお客で、ジジイの上客んとこの御嬢さんだった。そのときは、知らなかったけど」
歳はサンジより7つ上、23歳だった。
「綺麗な人だとは思ったよ。でもオレはそん時まだガキだったから、だからどうとかもなくて」
一度目が合ったとき、彼女は薄らと微笑んだ。
細くなる目と上がった口元は息を呑むほどきれいだったけど、あまりにきれいすぎていっそ冷たく感じたのを覚えている。
思わず目を逸らして背を向けた。
『彼は?』
『料理長の御孫さんだ。若くして、副料理長候補らしい』
上客親子の会話が聞こえてくる。
サンジは空っぽの盆を強く握りしめた。
神経は親子の、彼女の声を拾おうと一心に背中へ集まっていた。
『……素敵な人ね』
『なんだ、気に入ったのか?だが彼はまだ子供だ』
『いくつ?』
『確か……15か、16か』
親子の会話はそれきり聞こえなくなった。
聞こうとしなかったからか、既にその場を立ち去ってしまったからかは覚えていない。
熱く滾った心臓だけがいつまでも音を立てていた。
*
ナミは熱いミルクをすすった。
サンジがナミの肩にかかる毛布をさらにナミの方へと引き伸ばす。
アクアリウムがコポコポと遠慮がちに音を立てた。
「寒い?」
「ぜんぜん」
むしろ暑い、とは言わなかった。
どうしてこんな話になったのか、もう忘れてしまった。
サンジが自分から昔の話をするとは思えないから自分から訊いたのかとも思ったが、今はもうとくに知りたいと思う気持ちは消えていた。
今日の波は穏やかで、風も凪いでいる。
見張り当番はチョッパーで、後の皆は間違いなくいびきを立てているような時間帯。
ロビンくらいはまだ本を読んでいるかもしれない。
アクアリウムバーで一人読書していたナミのもとに、サンジがミルクを持ってやってきたのが始まりだった。
──ナミさんもう遅いよ。
──目が冴えて寝らんないの。
──ホットミルク、作ったけど。
──ありがと。今まで片付けしてたの?
──うん、明日の準備とか。
──そう、お疲れさま。
──ね、ナミさんもう寝る?ちょっとだけ、話しようよ───
寒くないと言っているのに、サンジはかき寄せた毛布をきっちりとナミに巻き付けた。
ナミはカップを両手で包んだまま、扉側の水槽を大きな魚が横切るのを目で追っていた。
「それで?」
「……それで、ちょくちょく来るようになったんだ、その人は」
いつも彼女の父親と一緒だった。
サンジが運ぶのは料理だけで、ゼフに挨拶しろと頭をはたかれてようやく頭を下げて小さく口を開く程度だった。
「信じらんないわね」
「だろ、オレも」
へらっとサンジは頬を緩めたが、目からはすぐに笑みが消えた。
彼女は、あいさつを交わす程度のただの客だった。
来店のベルが鳴るたびに視線はそちらに向かい、料理を運ぶ手は固く、ろくに目を合わすこともできず、それでもいつかまた視線がぶつかる日を心待ちにしていた。
そしてある日、彼女は一人でやってきた。
海の上に、一人で、バラティエ行きの客船に乗って、サンジに会うために。
彼女の来店を心待ちにしていた胸は激しく震えた。
仕事があって彼女と会話を交わすのは料理を運ぶ時だけだとはしても、嬉しかった。
合間を縫って彼女の見送りに出た時、彼女は客船の上から手を振った。
しっかりとサンジの目を見て、初めて会った時のように微笑んで手を振った。
手を振りかえすことはできなかったけれど、目を逸らしはしなかった。
数日後、彼女が住む町に買い出しのため寄港した。
2日間買い出しに追われ、船の大掃除に駆り出され、3日目に自由行動の下船が許された。
今思えば、料理長はサンジのいく先を知っていたのかもしれない。
それは考えると身悶えするほど忌々しい上にこっぱずかしいが、あの頃の自分はしっかりとゼフの目をぬって出たつもりだった。
彼女は一日目の買い出しの途中、こっそりと交わした約束の場所にいた。
彼女に会ったら何を話そうどんなことを伝えようかと歩きながら考えたことは、小高い丘に立つ彼女の微笑みを見た瞬間すべて吹き飛んだ。
彼女は言葉に詰まるサンジの手を取って、街を歩いた。
会って話をするくらいしか考えのなかったサンジは、手を引かれるがまま歩いた。
辿りついた小さなログハウス。
父が昔仕事で使っていた小屋で、今はもう空き家になっているのだと彼女はイヤリングを外しながら言った。
入ってすぐ、ドアの前で立ち尽くすサンジを彼女は不思議そうに見つめた。
──なにしてるの?早く始めましょ。
何をと訊くことはなかった。
彼女の指先が手招くまま、その日初めて女を知った。
白い彼女の肌は陶器のようで生きている温度を感じることはなく、事を終えて彼女と別れた後も彼女について知ったことは何一つとしてなく、ただぼんやりと店に戻った。
翌週、バラティエでは彼女の婚約パーティーが開かれた。
彼女が住まうあの町の、彼女よりさらに7つ上の男との結婚がサンジの目の前で披露された。
彼女はいつもより豪華できらびやかなドレスを身にまとい、真っ白だった頬を少し染めて笑っていた。
厨房の小さな丸窓越しにその様子を眺めていたサンジは、一瞬彼女と視線がぶつかった。
彼女は照れたように微笑んだ。
今まで見た中で一番きれいな微笑みだった。
「遊ばれたって、わかってたんだ」
サンジは自嘲気味に笑いながら言った。
ナミは頷くこともできずに耳を傾けた。
「7つ上の、30の政治家のおっさんだ。誰かのモンになる前の最後の遊び程度だったと思うんだ」
「でも」
「うん、びびった」
悲しいというのとは少し違う。
呆気にとられて、遊ばれたと分かったのに、それでもまだ彼女をきれいだと思う自分が悔しくて、情けなかった。
無知と愚かさのせいで自分で自分の首を絞めた。
女は別の種類の生命体だ。
どうせないがしろにしたって女はしたたかだから、這い上がってこれる。
男は食いつぶされないよう、飄々としながら食ったり食われたりを繰り返す。
「ごめん、つまんねぇこと話した」
ナミは黙ってもう一度ミルクをすすった。
カップはほとんど空っぽに近かった。
サンジはすっくと立ち上がって、毛布に包まれたナミに手を差し伸べた。
「もうこんな時間だ、寝よう」
ナミはその手に引かれてふわりと立ち上がった。
サンジは軽く伸びをしながら出口へと歩いていく。
「サンジくん」
サンジは両腕を上げたまま振り返った。
「無知と無垢は違うわ」
ナミは肩にかかった毛布を抱き寄せて、ソファから立ち上がったその場でそう言った。
少しの間目を丸めたサンジは、すぐに困ったように笑った。
真剣みを帯びたナミの目に少し焦った。
「励ましてくれてんの?ありが」
「違う」
するんとその場に毛布を落として、ナミはサンジに詰め寄った。
呆気にとられて目を離せずにいると、目の前で立ち止まったナミはじっと強い瞳をサンジにぶつけた。
「あんたの騎士道は、嘘じゃないでしょ」
ぺたっと、ナミのサンダルが平らな音を立てた。
おやすみと呟きながら木の扉を押し開けて、ぺたぺたぺた、足音を鳴らしながらナミは遠ざかっていく。
サンジは伸びをしていた腕を中途半端に下げたまま、その後ろ姿を目で追った。
「……怒らせた?」
ひとりそう呟くも、先程のナミの顔は真面目くさっていて、怒っているというより諭そうとしているようだった。
もし本当に怒っているのだとするなら、その理由が嫉妬だったらいいのにと身勝手なことを考えた。
ほんと、嫉妬ならいいのに。
サンジは胸のポケットから煙草を取り出した。
マッチをこすり合わせると薄暗いバーに小さな赤が灯る。
煙草をくわえたまま、さっきのソファへと戻った。
ナミが落とした毛布を拾い几帳面に畳み、それを置いた隣に腰かけた。
深く、深く、煙を吸い込む。
ひどいことを言った。
でもひどい自分も知ってほしかった。
こんな話をしたのは、ずっと知ってほしいと思っていたからかもしれない。
ピンチの時に現れて、下衆い敵を完膚なきまでに叩きのめし姫を救うナイトはいつでもナイトのままではいられない。
救った姫と結ばれるのは騎士ではなく、王子だ。
救ってくれた騎士を忘れて王子の元へ行ける姫のしたたかさを、どこか冷ややかな目で見つめながら、諦めていた。
でも、
「嘘じゃない、だって」
小さく笑いながら煙を吐き出すと、白い輪がぱふぱふと現れた。
彼女におれの下らない騎士道はどう見えていたんだろう。
本当は彼女を大事にし切れない自分が怖いだけなのに。
ナミさんはそれをわかっている。
やっぱ強ェわ、と唇だけ動かした。
愛してやまないおれの彼女は最強だ。
最初で最後たった一人のひとを全身全霊で守り抜くと、そうしたいとおれに思わせて、彼女は一人したたかに生きていく。
慌ててあとをついていくおれを、どうか笑って赦して。
(2015/02/21 改稿)
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