OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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ハナノリさんが投下したセフレサンナミ爆弾【37】のつづき単発更新中です。
前回ナミver→→
きれいさっぱりおれのことが彼女の中から消えてしまったら悲しいと思うほどには、おれだって女々しかったりする。
だけど忘れてしまいと思う瞬間が、あれからときおりやって来た。
七面倒な性分だ。
たった二度だけ知った彼女の内側は、食事中だろうが男共とふざけ合っている最中だろうが、お構いなしにおれの中で突然パチンとフラッシュバックした。
ナミさんはどうだろう。
おれが割り切れないのは彼女へのよこしまな気持ちのせいだろうか。
ナミさんは、明るい時におれのことを意味もなく思い出したりはしてくれないのだろうか。
*
「ばかね、はいもーらい」
「あー!!」
甲板の日なたで、ルフィとウソップ、ナミさんが車座になって背中を丸めていた。
三人の目線の先には、トランプが乱雑に散らばっているのだろう。
カードゲームに付き物の賭け事に、ナミさんはふたりの借金の一割減を、持ち金のない二人は全室の掃除を賭けていた。
勝負がついたようだ。
和気あいあいとゲームに高じる彼女と野郎の声をドア越しに聞きながら、おやつの焼き菓子と紅茶を用意した。
トレンチに乗せて甲板に出るとキッチンにこもっていた甘いにおいがすうっと一緒に外へ抜けていく。
日差しは暖かく、春のようで、近くの島から届く花のかおりが微かにしていた。
「おっ、おやつか」
ルフィが目ざとくおれを捉え、ナミさんから逃げるようにいそいそとこちらへ寄って来た。
手を伸ばすルフィの額を踵で押さえて制する。
「まてまて、ナミさんとロビンちゃんが先だ」
「おれの分は!?」
「キッチンだよクソ野郎」
聞くや否や駆け出したルフィに、ウソップが慌てて「全部食うなよ!持って来いよ!」と声をかけ、やっぱり信用できないと思ったのか後を追いかけた。
ナミさんの前におやつをセッティングして紅茶を手渡すと、彼女はにっこり笑ってありがとうと言いおれを見上げる。
においに気付いてやってきたゾロが、「ンだ、おやつか」とナミさんの横に腰を下ろした。
「テメェのはまだだよクソマリモ、ルフィが持ってくる」
「そりゃあアレか、今日のおやつはねェって意味か」
ゾロの言葉には肩をすくめて、おれはロビンちゃんを探した。
「ロビンは部屋よ、本を読んでる」
ナミさんが背中に声をかけてくれた。
礼を言って、女部屋に向かった。
ロビンちゃんはナミさんの言うとおり、日の光が入りづらい部屋の中で手元だけ灯りをつけて本を読んでいた。
声をかけると、彼女は珍しくふわふわと笑って「ありがとう」と言った。
面白い本でも読んでいたのだろう。
「外、いい天気だぜ? パラソルでも差して外で読めばいいのに」
「少し肌寒くないかしら」
「春島の海域に入ったからわりと暖かいよ。パラソルと椅子、用意しようか」
「じゃあお願いするわ。ありがとう」
「どういたしましてマドモアゼル」
「……優しいのね」
彼女の言葉に含むものを感じて目を合わせると、座ったままのロビンちゃんもまっすぐおれを見上げていた。
深い紺色の目が、妙に緊張させる。
「……なにか?」
「いいえ、優しい男は素敵よ」
「……そう?」
「ええ」
パラソルをお願い、と彼女は手元の本を閉じて立ち上がった。
→
******
あとがき補足
勘付いているかもしれないロビンちゃんの回でした。
わからん、ナミさんが特に隠してもいないのかもしれません。
もし特に何も言ってなくて、ロビンが勝手に勘付いただけだとしたら、ロビンからナミさんに何か言うことはないだろうなーと思います。
でももしナミさんから言うことがあれば、そのときはサンジに対するみたいな開き直った態度じゃなくてわりと「どうしようどうしよう」みたいな部分をさらしてたらいいな。
このシーンがいつの設定かってので変わってきますガネ。
この二人の女子会だいすきです。
美人がふたりでうめえわけがないと。
ちなみに本日のおやつ、焼き菓子はドライフルーツのパウンドケーキでした。
ドライフルーツはたくさん買い込んだフルーツをサンジが酒に漬けてから干した自家製です。
ドライみかんはナミさん産。
たっぷりと洋酒がきいた大人向けのパウンドケーキでした。
キッチンへ自分の分を取りに行ったルフィは、焼きたてのケーキをその場で8切れつまりは一本分口にいれ、後を追ってきたウソップにすぐさま発見され取り合いになります。
奪取したウソップが甲板に持ってきて、無事にみんなで食べました。
裏甲板で昼寝していたチョッパーの分まで食べようとした男共をナミさんが制し、チョッパーもこの後おやつにありつけました。
前回ナミver→→
きれいさっぱりおれのことが彼女の中から消えてしまったら悲しいと思うほどには、おれだって女々しかったりする。
だけど忘れてしまいと思う瞬間が、あれからときおりやって来た。
七面倒な性分だ。
たった二度だけ知った彼女の内側は、食事中だろうが男共とふざけ合っている最中だろうが、お構いなしにおれの中で突然パチンとフラッシュバックした。
ナミさんはどうだろう。
おれが割り切れないのは彼女へのよこしまな気持ちのせいだろうか。
ナミさんは、明るい時におれのことを意味もなく思い出したりはしてくれないのだろうか。
*
「ばかね、はいもーらい」
「あー!!」
甲板の日なたで、ルフィとウソップ、ナミさんが車座になって背中を丸めていた。
三人の目線の先には、トランプが乱雑に散らばっているのだろう。
カードゲームに付き物の賭け事に、ナミさんはふたりの借金の一割減を、持ち金のない二人は全室の掃除を賭けていた。
勝負がついたようだ。
和気あいあいとゲームに高じる彼女と野郎の声をドア越しに聞きながら、おやつの焼き菓子と紅茶を用意した。
トレンチに乗せて甲板に出るとキッチンにこもっていた甘いにおいがすうっと一緒に外へ抜けていく。
日差しは暖かく、春のようで、近くの島から届く花のかおりが微かにしていた。
「おっ、おやつか」
ルフィが目ざとくおれを捉え、ナミさんから逃げるようにいそいそとこちらへ寄って来た。
手を伸ばすルフィの額を踵で押さえて制する。
「まてまて、ナミさんとロビンちゃんが先だ」
「おれの分は!?」
「キッチンだよクソ野郎」
聞くや否や駆け出したルフィに、ウソップが慌てて「全部食うなよ!持って来いよ!」と声をかけ、やっぱり信用できないと思ったのか後を追いかけた。
ナミさんの前におやつをセッティングして紅茶を手渡すと、彼女はにっこり笑ってありがとうと言いおれを見上げる。
においに気付いてやってきたゾロが、「ンだ、おやつか」とナミさんの横に腰を下ろした。
「テメェのはまだだよクソマリモ、ルフィが持ってくる」
「そりゃあアレか、今日のおやつはねェって意味か」
ゾロの言葉には肩をすくめて、おれはロビンちゃんを探した。
「ロビンは部屋よ、本を読んでる」
ナミさんが背中に声をかけてくれた。
礼を言って、女部屋に向かった。
ロビンちゃんはナミさんの言うとおり、日の光が入りづらい部屋の中で手元だけ灯りをつけて本を読んでいた。
声をかけると、彼女は珍しくふわふわと笑って「ありがとう」と言った。
面白い本でも読んでいたのだろう。
「外、いい天気だぜ? パラソルでも差して外で読めばいいのに」
「少し肌寒くないかしら」
「春島の海域に入ったからわりと暖かいよ。パラソルと椅子、用意しようか」
「じゃあお願いするわ。ありがとう」
「どういたしましてマドモアゼル」
「……優しいのね」
彼女の言葉に含むものを感じて目を合わせると、座ったままのロビンちゃんもまっすぐおれを見上げていた。
深い紺色の目が、妙に緊張させる。
「……なにか?」
「いいえ、優しい男は素敵よ」
「……そう?」
「ええ」
パラソルをお願い、と彼女は手元の本を閉じて立ち上がった。
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あとがき補足
勘付いているかもしれないロビンちゃんの回でした。
わからん、ナミさんが特に隠してもいないのかもしれません。
もし特に何も言ってなくて、ロビンが勝手に勘付いただけだとしたら、ロビンからナミさんに何か言うことはないだろうなーと思います。
でももしナミさんから言うことがあれば、そのときはサンジに対するみたいな開き直った態度じゃなくてわりと「どうしようどうしよう」みたいな部分をさらしてたらいいな。
このシーンがいつの設定かってので変わってきますガネ。
この二人の女子会だいすきです。
美人がふたりでうめえわけがないと。
ちなみに本日のおやつ、焼き菓子はドライフルーツのパウンドケーキでした。
ドライフルーツはたくさん買い込んだフルーツをサンジが酒に漬けてから干した自家製です。
ドライみかんはナミさん産。
たっぷりと洋酒がきいた大人向けのパウンドケーキでした。
キッチンへ自分の分を取りに行ったルフィは、焼きたてのケーキをその場で8切れつまりは一本分口にいれ、後を追ってきたウソップにすぐさま発見され取り合いになります。
奪取したウソップが甲板に持ってきて、無事にみんなで食べました。
裏甲板で昼寝していたチョッパーの分まで食べようとした男共をナミさんが制し、チョッパーもこの後おやつにありつけました。
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