OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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秋晴れの空になびく衣類は大小さまざまで、誰かと住んでいることを実感する。
狭い小庭に所狭しと並んだ洗濯物は、ここぞとばかりに自分のでないものばかり目についた。
「…変な柄」
「え?」
テレビラックの前にしゃがみこみ、ガサゴソと何かしていたサンジ君は手を止めてこちらを振り返った。
「何が?」
「パンツ。あんたの」
私の下着、私のTシャツ、サンジ君の靴下、サンジ君の長袖シャツ。
オーソドックスなそれらの中で際立って異色を放つ彼のパンツは、おしりのところにショッキングピンクで文字が書いてあった。
「あぁそれ、ウソップたちがくれたんだ。いつだったかの誕生日に。ただのいやがらせだ」
「律儀に履いてるところがあんたらしいわね」
よいしょ、と声をあげて立ち上がると、サンジくんの声が慌てて追いかけてきた。
「おれ取り込むぜ」
「いいわよこれくらい」
暇だし、と呟いて、雨ざらしの草履を足に引っ掛けた。
料理は無論彼の領域だが、その他の家事は私がおこなう。
ただ彼が休みの日になると、サンジ君は料理以外のこともしたがった。
たとえば掃除。
たとえば洗濯。
世話を焼いたり身の回りの細々としたところに気を配るのが元来向いているのだろう。
そしてそれを私は甘んじて受けている。
衣類を一枚一枚ハンガーから取り外し、カゴに放り込む。
全て放り込んだら室内にもちこんで、掃除したてのカーペットの上に洗濯物をぶちまけた。
ぶわんと風が吹き、ひだまりの匂いが溢れかえる。
乾いた空気が衣服の一枚一枚にまとわりついて、指先を温めた。
視界に入らないどこかで、サンジ君がまだごそごそしている。
「ナミさん、この辺に電池入ってなかったっけ」
「あるんじゃない。その辺よ」
「だよなー…っあれー、おかしいな…」
私は振り向きもせず、洗濯物をたたみながら声をかける。
「単三?四?」
「リモコンに入れるやつ」
「あ、そういえばこないだ使ったの最後だったかも」
ごめんねえ、と間延びした謝罪とともにあくびが出た。
「なんだ、そか」
「買いに行く?」
「んー、夕飯の買い物のついでにすっかな。今日なに食べたい?」
「冷蔵庫の中は?」
「ナスが残ってた」
「焼くのがいいわ」
んじゃ焼くか、となぜかサンジ君は笑った。
「ナミさんも行く?洗濯ありがとな」
「うん、行こっかな」
最後の一枚、彼のパンツをたたまれた衣類のてっぺんに重ねる。
私の服の山と彼の服の山を隣同士にしたまま、私たちは買出しに行く。
**
一緒に暮らすサンナミ
テーマ2「洗濯物」
オチもなければヤマもないいつもの感じです。
生活感溢れる雰囲気が心底すきです。
洗濯物のハンガーになりたい。
どうでもいい会話をダラダラ重ねることとか、この辺とかいう代名詞が自然と飛び出ることとか、めっちゃ普通の食卓(焼きなす)を挟むふたりがいいなと思います。
毎日更新できたら〜っていうのが本望でありながら、さすがにネタも切れるだろうし書く気分じゃない日もあろうかと思います。
私が楽しいってのが一番の目的というかじゃなきゃやってらんねぇよと思うので、ゆるーくお付き合いくださると嬉しいです。
昨日はさっそくメッセくださってとても嬉しかったです絶対栗さんのおかげだ(笑)
お返事はなるべく早くと思ってますありがとうございます!
狭い小庭に所狭しと並んだ洗濯物は、ここぞとばかりに自分のでないものばかり目についた。
「…変な柄」
「え?」
テレビラックの前にしゃがみこみ、ガサゴソと何かしていたサンジ君は手を止めてこちらを振り返った。
「何が?」
「パンツ。あんたの」
私の下着、私のTシャツ、サンジ君の靴下、サンジ君の長袖シャツ。
オーソドックスなそれらの中で際立って異色を放つ彼のパンツは、おしりのところにショッキングピンクで文字が書いてあった。
「あぁそれ、ウソップたちがくれたんだ。いつだったかの誕生日に。ただのいやがらせだ」
「律儀に履いてるところがあんたらしいわね」
よいしょ、と声をあげて立ち上がると、サンジくんの声が慌てて追いかけてきた。
「おれ取り込むぜ」
「いいわよこれくらい」
暇だし、と呟いて、雨ざらしの草履を足に引っ掛けた。
料理は無論彼の領域だが、その他の家事は私がおこなう。
ただ彼が休みの日になると、サンジ君は料理以外のこともしたがった。
たとえば掃除。
たとえば洗濯。
世話を焼いたり身の回りの細々としたところに気を配るのが元来向いているのだろう。
そしてそれを私は甘んじて受けている。
衣類を一枚一枚ハンガーから取り外し、カゴに放り込む。
全て放り込んだら室内にもちこんで、掃除したてのカーペットの上に洗濯物をぶちまけた。
ぶわんと風が吹き、ひだまりの匂いが溢れかえる。
乾いた空気が衣服の一枚一枚にまとわりついて、指先を温めた。
視界に入らないどこかで、サンジ君がまだごそごそしている。
「ナミさん、この辺に電池入ってなかったっけ」
「あるんじゃない。その辺よ」
「だよなー…っあれー、おかしいな…」
私は振り向きもせず、洗濯物をたたみながら声をかける。
「単三?四?」
「リモコンに入れるやつ」
「あ、そういえばこないだ使ったの最後だったかも」
ごめんねえ、と間延びした謝罪とともにあくびが出た。
「なんだ、そか」
「買いに行く?」
「んー、夕飯の買い物のついでにすっかな。今日なに食べたい?」
「冷蔵庫の中は?」
「ナスが残ってた」
「焼くのがいいわ」
んじゃ焼くか、となぜかサンジ君は笑った。
「ナミさんも行く?洗濯ありがとな」
「うん、行こっかな」
最後の一枚、彼のパンツをたたまれた衣類のてっぺんに重ねる。
私の服の山と彼の服の山を隣同士にしたまま、私たちは買出しに行く。
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一緒に暮らすサンナミ
テーマ2「洗濯物」
オチもなければヤマもないいつもの感じです。
生活感溢れる雰囲気が心底すきです。
洗濯物のハンガーになりたい。
どうでもいい会話をダラダラ重ねることとか、この辺とかいう代名詞が自然と飛び出ることとか、めっちゃ普通の食卓(焼きなす)を挟むふたりがいいなと思います。
毎日更新できたら〜っていうのが本望でありながら、さすがにネタも切れるだろうし書く気分じゃない日もあろうかと思います。
私が楽しいってのが一番の目的というかじゃなきゃやってらんねぇよと思うので、ゆるーくお付き合いくださると嬉しいです。
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麦わら一味では基本オールキャラかつサンナミ贔屓。
白ひげ一家を愛して12416中心に。
さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。
@kmtn_05 からのツイート
我が家は同人サイト様かつ検索避け済みサイト様のみリンクフリーとなっております。
一声いただければ喜んで遊びに行きます。
足りん
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