OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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船をドッグに入れると上手いこと西日がサニーの顔に当たり、傷ついたその顔も誇らしげに光ってみえた。
塗装は剥げ、デッキの板は捲れあがり、自慢の芝は奇妙に伸びていたが、内部機能やメインシステム、船としての操行機能に深手は負っていない。
「心配すんな、すぐに治してやる」
横っ腹をぽんと叩いて、道具箱を開いた。
*
「あ、やべ」
機械仕掛けの指先は細かい動きもお手の物だが、どうも感覚的な部分に欠ける。
ほんの小さなネジを取りこぼした。
ぽちゃん、と小さな水音が聞こえるのを待ったが、いつまでたってもしんとしている。
お? と下を覗き込むと、魚の腹のように白い手が船体から生えて何かを握りしめていた。
「ナイスキャッチ」
「ちょうど落とすのが見えて」
目がいいな、とゴーグルを外した。
ロビンはドッグから伸びた足場のふもとまで歩み寄ると、「登ってもいい?」と尋ねた。
「足元気を付けろ」
「えぇ」
おれの足元では、ハナの手がリレーのようにネジを受け渡しておれのもとまで運んでくる。
それを受け取って、「サンキュ」と指先を叩くと逃げるようにひらっと散った。
「どうかしたのか」
「ナミの上着を取りに来たのよ。あの子薄いワンピース一枚でしょう」
「ガキの服なんてねェだろう」
「カーディガンくらいなら大きくても着られるわ」
ロビンはおれと同じ高さまでやってくると、隅に腰を下ろした。
「ずっと作業してたの?」
「あぁ、今何時だ」
「19時」
もうそんな時間か、とレンチを置く。
凝り固まった指や手首の関節がギシギシと軋んだ。
おれにも油を差さねェとな、と手首や首をぐりぐり回した。
ちらっとロビンに目を遣ると、大人しく座り込んだまま、物珍しそうにおれの道具箱を覗き込んでいる。
「んでおめぇさんはそんな恰好で、上着はいらねェのか」
「踊りっぱなしで熱いの。店の中は冷房が効いているからいいんだけど」
ロビンが身じろぐとチャラチャラと軽々しい音が響いた。
ドッグのライトはおれとその手元を的確に照らしているので、ここはまるでスポットライトが当たっているように丸く切り抜かれて見える。
ロビンの衣装の装飾がちらちらと光るのが気になった。
「稼ぎは上々か」
「えぇ、おそらく。ナミが私の分のチップも管理してくれてるから詳しくは知らないけど」
「それ絶対マージン取られてるだろ……」
いいのよ、と朗らかにロビンは笑った。
耳に提げた装飾が大きく揺れる。
そんで、ナミの上着は。
口をつきかけて、飲みこむが、おれがアホだからかまた口をつきそうになる。
「これ何に使うの?」とニブラの端をつまみあげたロビンの頬が、いつもよりほんの少し丸い気がする。
「そういやオメェ今18なのか」
「なに?」
ロビンはニブラから手を離した。がちゃん、と騒がしい音が鳴る。
「いや、18なのかって」
「そうよ。ルフィよりも若いのよ」
「おぉ」
そうか、そうなるのか、と言いながらまじまじとロビンの顔を見てしまう。
「たいして変わんねェなぁ」としみじみ呟いたら、若干不満げにロビンの眉が寄った。
「んだよ、なんて言って欲しいんだ」
「別になにもよ」
すっくと急にロビンが立ち上がるので驚いた。
慌ててその手を取ると、ロビンが珍しく不機嫌さを隠さずにおれを見下ろす。
「まぁそうぷんすかすんな。思春期か」
「そうよ」
「いやちげぇだろ……まぁ座れ」
不機嫌な割にはすんなりと、しかし不承不承といった顔を崩さずにまた腰を下ろそうとするので、その手を引いておれの脚の間にすこんとロビンを迎え入れた。
は、と小さく声をあげてロビンは座り込む。
「なに、フランキー」
「いいじゃねぇか。ちょうどいいサイズだ」
「私の大きさはあんまり変わってないわ」
「じゃあ元に戻ってもいいサイズだ」
だんまりと口を閉ざしたロビンは、しばらく自分の膝のあたりを見下ろしたままじっとしていたが、いつの間にか体の力を抜いて頭をおれに預けてきた。
その顔を覗き込んで、訊いてみる。
「疲れたのか」
「いいえ、大丈夫」
「若ェんだから体力ありあまってるだろ」
「あんまり実感がないわ」
「ふーん……オメェ18のときって何してた」
興味本位で聞いてみると、ロビンは思い返すように視線を上にあげ、しばらく考えていた。
「たしか……ちょうどグランドラインに入った頃かしら。どこかの海賊船に乗っていたわ」
「おめぇ海賊やってたときもあるのか」
「えぇ、何度か」
「ふーん、おれより先輩じゃねェの」
そういうとロビンは可笑しそうに肩を揺らしながら、「私がいた海賊船はすぐにダメになってしまったから、ちゃんと海賊やるのは初めてよ」と言った。
おめぇさんが沈めたんだろ、と思いながらフーンと無難に相槌を打った。
今日はやけにロビンに気を遣う。
まだキスもしていないのだ。
「フランキーは?」
「あ?」
「18のとき、何をしていたの」
おれか、おれはあれだ、ふつーに船大工してた、トムさんと、アイスバーグのやつと、そんであのココロさんがおれらのメシ作って、それ毎日食ってた。18となるとそうだな、おれのバトルフランキーは15号くれぇにはなってたかもしれねェ。
ロビンはじっとおれの話を聞きいると、興味があるのかないのか「そう」と一言呟いた。
「なんだ、聞いといておめェ興味なさそうだな」
「あらごめんなさい、そうじゃないのよ」
そうじゃなくて、とロビンは言葉を喉のどこかにひっかけながら言った。
「そのときわたし、10歳だったのねと思って」
「ん? あぁそうか、そうなるのか」
「不思議ね」
「今おめぇが18の方が不思議だろうが」
その通りだわ、とロビンはなにが面白いのかくすくす笑った。
はぁ、と一息ついて、ロビンはおれの脚に手をついた。
「もう戻るわ。まだまだ情報も集まってないし」
「んぁ、そうか」
「早くもとに戻りたいわ」
「そりゃーそうだ」
「18だとフランキーはキスもしてくれないもの」
さっと立ち上がりかけたロビンの腰を、咄嗟にがっと掴んだ。
が、目の前には普通に立ち上がるロビンの後ろ姿がある。
おれが抱き込んだはずのロビンは、こちらを向いてフッと笑った。
「残念だわ」
そっと唇がぶつかり、腕の中のロビンがはらはらと散って消えた。
「あまり遅くまで無理しないほうがいいわ。サニー号をよろしくね」
腕の中の感触が消えた瞬間、足元遠くから声が届いた。
いつのまにか足場からドッグまで降りて、ロビンはこちらにひらっと手を振っている。
そのまま船には寄らず、まっすぐ街の方へと歩いて行った。
──おめぇそんでナミの上着は。
どうでもいいからこそ聞けばよかった。
ほんの少しいつもより高い声から、おれに会いに来たのだと言うかもしれなかったのに。
***
ハアアアこうですかねわかりません!
原稿終わってから無性に無性にフラロビが書きたくて、あぁフラロビああフラロビと毎日毎日考えていたのに一向にネタが浮かばなくてネタが浮かばないということは萌えていないということでやっぱり私にフラロビ属性はないのだろうかあぁでも二人が書きたい!!
と思っていたところ、ツイにてフラロビすきーさんがわんさかわんさかとネタをこれでもかー!と出してくださって、速攻とびつきました。マコさんありがとうございます!
Zで18歳のロビンちゃんとフランキーの話ということで、映画をネタにするの初めてだったので筋が合ってるのかとか服装とか咄嗟に思い出せず焦りました。
でも映画だといつもと全然シチュエーション違ってたのしい!
歳の差わっほいわっほいです!
上記の話はですね、たぶん、ロビンちゃんが踊り子してバーみたいなところに情報収集行っててその間フランキーは船直してて、でも休憩にロビンちゃんがふらふらとフランキーに会いにきてたら、というアレです。
なんかもうフランキーを主体にするのも彼らが思いのほかブンブンブンブン甘くなっていくのも慣れなくてでもううううう萌えるーーーーーバッカーン!!!!
なんにせよ、フランキーとだとロビンちゃんがぐっと可愛らしくなって女の子らしく気分やぽくなってフランキーがちょっと気を遣ってたらいいなと。
タイトルは18のロビンちゃんと36のフランキーの歳が二倍だからとかそんな。
こんな感じでいいのかな全国のフラロビストさん。
私はこんな感じでいいかと思ってるので、こんな感じです!!!
まだまだネタもらったのでもっともっと書きたい。です。
塗装は剥げ、デッキの板は捲れあがり、自慢の芝は奇妙に伸びていたが、内部機能やメインシステム、船としての操行機能に深手は負っていない。
「心配すんな、すぐに治してやる」
横っ腹をぽんと叩いて、道具箱を開いた。
*
「あ、やべ」
機械仕掛けの指先は細かい動きもお手の物だが、どうも感覚的な部分に欠ける。
ほんの小さなネジを取りこぼした。
ぽちゃん、と小さな水音が聞こえるのを待ったが、いつまでたってもしんとしている。
お? と下を覗き込むと、魚の腹のように白い手が船体から生えて何かを握りしめていた。
「ナイスキャッチ」
「ちょうど落とすのが見えて」
目がいいな、とゴーグルを外した。
ロビンはドッグから伸びた足場のふもとまで歩み寄ると、「登ってもいい?」と尋ねた。
「足元気を付けろ」
「えぇ」
おれの足元では、ハナの手がリレーのようにネジを受け渡しておれのもとまで運んでくる。
それを受け取って、「サンキュ」と指先を叩くと逃げるようにひらっと散った。
「どうかしたのか」
「ナミの上着を取りに来たのよ。あの子薄いワンピース一枚でしょう」
「ガキの服なんてねェだろう」
「カーディガンくらいなら大きくても着られるわ」
ロビンはおれと同じ高さまでやってくると、隅に腰を下ろした。
「ずっと作業してたの?」
「あぁ、今何時だ」
「19時」
もうそんな時間か、とレンチを置く。
凝り固まった指や手首の関節がギシギシと軋んだ。
おれにも油を差さねェとな、と手首や首をぐりぐり回した。
ちらっとロビンに目を遣ると、大人しく座り込んだまま、物珍しそうにおれの道具箱を覗き込んでいる。
「んでおめぇさんはそんな恰好で、上着はいらねェのか」
「踊りっぱなしで熱いの。店の中は冷房が効いているからいいんだけど」
ロビンが身じろぐとチャラチャラと軽々しい音が響いた。
ドッグのライトはおれとその手元を的確に照らしているので、ここはまるでスポットライトが当たっているように丸く切り抜かれて見える。
ロビンの衣装の装飾がちらちらと光るのが気になった。
「稼ぎは上々か」
「えぇ、おそらく。ナミが私の分のチップも管理してくれてるから詳しくは知らないけど」
「それ絶対マージン取られてるだろ……」
いいのよ、と朗らかにロビンは笑った。
耳に提げた装飾が大きく揺れる。
そんで、ナミの上着は。
口をつきかけて、飲みこむが、おれがアホだからかまた口をつきそうになる。
「これ何に使うの?」とニブラの端をつまみあげたロビンの頬が、いつもよりほんの少し丸い気がする。
「そういやオメェ今18なのか」
「なに?」
ロビンはニブラから手を離した。がちゃん、と騒がしい音が鳴る。
「いや、18なのかって」
「そうよ。ルフィよりも若いのよ」
「おぉ」
そうか、そうなるのか、と言いながらまじまじとロビンの顔を見てしまう。
「たいして変わんねェなぁ」としみじみ呟いたら、若干不満げにロビンの眉が寄った。
「んだよ、なんて言って欲しいんだ」
「別になにもよ」
すっくと急にロビンが立ち上がるので驚いた。
慌ててその手を取ると、ロビンが珍しく不機嫌さを隠さずにおれを見下ろす。
「まぁそうぷんすかすんな。思春期か」
「そうよ」
「いやちげぇだろ……まぁ座れ」
不機嫌な割にはすんなりと、しかし不承不承といった顔を崩さずにまた腰を下ろそうとするので、その手を引いておれの脚の間にすこんとロビンを迎え入れた。
は、と小さく声をあげてロビンは座り込む。
「なに、フランキー」
「いいじゃねぇか。ちょうどいいサイズだ」
「私の大きさはあんまり変わってないわ」
「じゃあ元に戻ってもいいサイズだ」
だんまりと口を閉ざしたロビンは、しばらく自分の膝のあたりを見下ろしたままじっとしていたが、いつの間にか体の力を抜いて頭をおれに預けてきた。
その顔を覗き込んで、訊いてみる。
「疲れたのか」
「いいえ、大丈夫」
「若ェんだから体力ありあまってるだろ」
「あんまり実感がないわ」
「ふーん……オメェ18のときって何してた」
興味本位で聞いてみると、ロビンは思い返すように視線を上にあげ、しばらく考えていた。
「たしか……ちょうどグランドラインに入った頃かしら。どこかの海賊船に乗っていたわ」
「おめぇ海賊やってたときもあるのか」
「えぇ、何度か」
「ふーん、おれより先輩じゃねェの」
そういうとロビンは可笑しそうに肩を揺らしながら、「私がいた海賊船はすぐにダメになってしまったから、ちゃんと海賊やるのは初めてよ」と言った。
おめぇさんが沈めたんだろ、と思いながらフーンと無難に相槌を打った。
今日はやけにロビンに気を遣う。
まだキスもしていないのだ。
「フランキーは?」
「あ?」
「18のとき、何をしていたの」
おれか、おれはあれだ、ふつーに船大工してた、トムさんと、アイスバーグのやつと、そんであのココロさんがおれらのメシ作って、それ毎日食ってた。18となるとそうだな、おれのバトルフランキーは15号くれぇにはなってたかもしれねェ。
ロビンはじっとおれの話を聞きいると、興味があるのかないのか「そう」と一言呟いた。
「なんだ、聞いといておめェ興味なさそうだな」
「あらごめんなさい、そうじゃないのよ」
そうじゃなくて、とロビンは言葉を喉のどこかにひっかけながら言った。
「そのときわたし、10歳だったのねと思って」
「ん? あぁそうか、そうなるのか」
「不思議ね」
「今おめぇが18の方が不思議だろうが」
その通りだわ、とロビンはなにが面白いのかくすくす笑った。
はぁ、と一息ついて、ロビンはおれの脚に手をついた。
「もう戻るわ。まだまだ情報も集まってないし」
「んぁ、そうか」
「早くもとに戻りたいわ」
「そりゃーそうだ」
「18だとフランキーはキスもしてくれないもの」
さっと立ち上がりかけたロビンの腰を、咄嗟にがっと掴んだ。
が、目の前には普通に立ち上がるロビンの後ろ姿がある。
おれが抱き込んだはずのロビンは、こちらを向いてフッと笑った。
「残念だわ」
そっと唇がぶつかり、腕の中のロビンがはらはらと散って消えた。
「あまり遅くまで無理しないほうがいいわ。サニー号をよろしくね」
腕の中の感触が消えた瞬間、足元遠くから声が届いた。
いつのまにか足場からドッグまで降りて、ロビンはこちらにひらっと手を振っている。
そのまま船には寄らず、まっすぐ街の方へと歩いて行った。
──おめぇそんでナミの上着は。
どうでもいいからこそ聞けばよかった。
ほんの少しいつもより高い声から、おれに会いに来たのだと言うかもしれなかったのに。
***
ハアアアこうですかねわかりません!
原稿終わってから無性に無性にフラロビが書きたくて、あぁフラロビああフラロビと毎日毎日考えていたのに一向にネタが浮かばなくてネタが浮かばないということは萌えていないということでやっぱり私にフラロビ属性はないのだろうかあぁでも二人が書きたい!!
と思っていたところ、ツイにてフラロビすきーさんがわんさかわんさかとネタをこれでもかー!と出してくださって、速攻とびつきました。マコさんありがとうございます!
Zで18歳のロビンちゃんとフランキーの話ということで、映画をネタにするの初めてだったので筋が合ってるのかとか服装とか咄嗟に思い出せず焦りました。
でも映画だといつもと全然シチュエーション違ってたのしい!
歳の差わっほいわっほいです!
上記の話はですね、たぶん、ロビンちゃんが踊り子してバーみたいなところに情報収集行っててその間フランキーは船直してて、でも休憩にロビンちゃんがふらふらとフランキーに会いにきてたら、というアレです。
なんかもうフランキーを主体にするのも彼らが思いのほかブンブンブンブン甘くなっていくのも慣れなくてでもううううう萌えるーーーーーバッカーン!!!!
なんにせよ、フランキーとだとロビンちゃんがぐっと可愛らしくなって女の子らしく気分やぽくなってフランキーがちょっと気を遣ってたらいいなと。
タイトルは18のロビンちゃんと36のフランキーの歳が二倍だからとかそんな。
こんな感じでいいのかな全国のフラロビストさん。
私はこんな感じでいいかと思ってるので、こんな感じです!!!
まだまだネタもらったのでもっともっと書きたい。です。
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さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。
@kmtn_05 からのツイート
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一声いただければ喜んで遊びに行きます。
足りん
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