OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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「~っ、こんのっアホがっ!!てめぇの脳みそは蟹味噌かよいっ!?」
「ひどいっ!マルコ!!」
「なんで火薬庫の整理が花火大会になってんだよいっ!?」
絶賛、ド叱り中。
理由は、上記の通り。
「だって、だってね?ジョアンが花火の作り方知ってるって言うから」
「だからって仕事中にしかも戦闘用の火薬使うか!?二番隊揃って遊びやがって!!」
「だって…」
「だってじゃねぇ!!」
しゅんと項垂れるアンの後ろでは、綺麗に揃って同じく項垂れる二番隊隊員たち約百名。
「ったく…二番隊は今晩から一ヶ月見張り当番だよい。あと火薬の分、二番隊の経費から抜くからな。
アンてめぇの食費も差し押さえだい」
アンてめぇの食費も差し押さえだい」
「そんなっ!!ねぇマル…」
顔色を変えてオレの腕にかけてきたアンの手を勢いよく振り払う。
その瞬間ちらりと目に映ったアンの顔が捨てられた子供のようで、ぐらりと何かが揺らいだが、威厳かなんかで持ちこたえた。
「…二番隊は甲板掃除してこい。遊ぶなよい。アンてめぇは始末書書いてこいよい」
「うーっす…」
すっかり気落ちした野郎どもの返事が、穏やかな日差しの中甲板に広がった。
眼鏡を外し、ぐっと背中を伸ばすとばきばきと縁起でもない音がした。
(…もう夜だねい…)
仕事中毒と称されるオレのことだ。
机に向かっているうちに太陽がいなくなっているなどよくあること。
仕事が一息ついたのでコーヒーでも飲もうかと部屋を出た。
自分の部屋にコーヒーメーカーはあるものの、自分で淹れるよりそれを得意とする奴に淹れてもらったほうが上手いのは当然というもの。
サッチかそのあたりがいるだろう。
机に向かっているうちに太陽がいなくなっているなどよくあること。
仕事が一息ついたのでコーヒーでも飲もうかと部屋を出た。
自分の部屋にコーヒーメーカーはあるものの、自分で淹れるよりそれを得意とする奴に淹れてもらったほうが上手いのは当然というもの。
サッチかそのあたりがいるだろう。
食堂の扉を開けると案の定、サッチはテーブルのまわりをせわしく動き回り片付けをしていた。
「あっ、マルコお前メシんときくらい仕事切り上げろよ!別にすっとめんどくせぇんだよ!」
「コーヒーよこせ」
「・・・てめぇ、」
明日南蛮チキンにしてやる、などとぶつぶつ言いながらも用意を始めるサッチをなんともなしに見ていると、突然そいつがおおーうと突飛な声を発した。
「なんだよい、」
「お前今日アンこっぴどく叱っただろ」
「・・・それが」
サッチは下がり気味の眉をくしゃりと歪めて笑う。
「アンの上だけ曇天だった」
「なんだいそりゃ」
「やべぇよ、あの落ち込みよう」
ふわりとカレーの匂いが漂う。
サッチはカレーのプレートとコーヒーを俺の前に置いた。
「・・・カレーいらん」
「お前昼も食ってねぇだろ」
「代わりにアンが食うからいいんだよい」
「はっ、一心同体ってか」
「てめぇリーゼントすり潰してやろうかい」
悪態つきながらもオレはスプーンを手に取る。
カレーだから・・・今日は何曜日だ?と海軍のようなことを考えた。
「慰めてこいよ」
「・・・甘やかしてどうする」
「アメとムチっつーだろ?」
「・・・別にオレはムチ打ったつもりはねぇ」
「ちょ、そのセンテンス危なく聞こえる」
「てめぇほんとに死んでこいよい」
かっこむようにカレーを腹に収め、コーヒーをすする。
オレの罵声を浴びても、サッチはいまだニヤニヤとオレの前に座った。
「気分の悪ぃ笑いかたすんじゃねぇよい、てめぇもうどっかいけ」
「メシだけ作らせて!?」
ひどいっっとひとしきり叫ぶサッチを尻目に、はたと思い出した。
「・・・そういやあいつ、まだ始末書出してこねぇ」
しまつしょぉ?とサッチが間延びした声を出す。
「昼間のだよい。あいつさっさと書けっつったのに」
「アンなら二番隊の奴らに支えられながら大部屋行ったぜ。慰め会でもすんじゃね」
「・・・ったく」
まったく不本意ではあるものの、オレは始末書の催促のために腰を上げた。
「あんま怒ってやんなよ」
「・・・ほっとけ」
二番隊の大部屋の戸を開けると、むんと男臭さと酒臭さが鼻をついた。
「あ、マルコたいちょ、」
「アンの奴いるかい」
「そこに」
隊員が指差す先には、床に仰向けに転がり真っ赤な顔で伸びるだらしない姿。
近づき、つま先でとんとわき腹を突くとううんと唸った。
「おいアンてめぇ始末書、」
「・・・マル、コ・・・ごめ、」
完全に酒に飲まれたらしいアンは、何度もごめんと口にした。
「・・・あの、マルコ隊長、」
振り返れば、数人の二番隊隊員。
「昼間はすんません、オレが言い始めたことなんです。だから、その、あんまりアン隊長を・・・」
「・・・わかってるよい」
「始末書は俺が書きますから」
「・・・いや、それはアンにやらせる。お前らあんまりこいつ甘やかすんじゃねぇよい」
しゃがみこみ、熱くなった肩を揺する。
「おい、アン起きろ」
「・・・うぅん・・・ごめ、マル・・・」
「もう寝かせといてやってくださいよ」
「・・・つってもねい、ここで寝かすわけにも、」
「なんでっすか?」
きょとんと小首をかしげる隊員たち。
「なんでって、ここ大部屋だろい」
「なんで大部屋だと駄目なんすか?」
そろってさも不思議そうな顔をする。
・・・まさかとは思うが、
「・・・アンの奴、よくここで寝るのかい」
「え、ああはい。酒盛りのときはいつも」
それがなにか?といわんばかりの顔つきで隊員は俺を眺める。
片やオレはと言うと、始まった頭痛に頭を押さえるばかり。
船に女を乗せてはいけないなどという古臭いことを言うつもりはさらさらない。
女でさえ海賊家業をする時代だ。
だが男ばかりの船に乗った女と言うのは、海の上でたまりにたまった男の性欲のはけ口になりかねない。
この船のナースはオヤジのために命を張った女ばかりだから、誰も道義に外れた行為を致そうとはしない。合意の上でなら別だが。
だがアンは、違う。
こいつに手を出そうなどと言うう大バカ者(または勇者)はそうそういないが、今夜のオカズにでもされていようものならたまったもんじゃない。
「・・・間違いは、なかったんだろうねぃ」
「まちがい?」
きょとんと小首をかしげる野郎ども(気味が悪い)は、本気で意味がわかっていないらしい。
なんだここは少年村か。なんだそりゃ。
「・・・もうここでアンを寝かすんじゃねぇよい」
「? うーっす・・・?」
いまいち切れの悪い返事をした隊員たちを尻目に、アンの肩を揺さぶった。
「おい、アン起きろ。部屋に戻れ」
「・・・んぅ・・・」
「・・・ったく、」
ぐいと腕を引っ張り上体を起こさせ、その脇に手を入れて持ち上げる。片腕に座らせるようにすると、だらんと肩から背中にアンの腕が垂れ下がった。
おおーう、と男どもから感嘆の声が漏れる。
「・・・なんだよい」
「いや、その滑らかな動作、いいっすね」
「やっぱマルコ隊長しかいないっすよ、アンの世話」
「・・・ふざけたこと抜かしてねぇでさっさと寝ろ」
「うーっす」
よいせとアンを抱え直し、オレはアンの部屋へと足を進めた。
足で扉を開け、無秩序な部屋へと足を踏み入れる。
そのままベッドにアンを落とすとううんと唸って猫のように背中を丸めて横になった。
「おいアン、始末書、」
なんとなくもうどうでもいい気がしてこないでもなかったが、一応事務的に聞いてみるとゆるゆるとアンの腕が上がり部屋の中にひとつあるデスクを指差した。
(・・・聞こえてんじゃねぇかい)
ぺらりとそれを手に取り、アンを脇にどけてベッドに腰掛ける。
紙の上にはミミズが数匹のたうち、ところどころ濡れてから乾きました的な痕があった。
「・・・ったく、」
ちらりと寝転がるその顔を見やると、頬の紅潮に混じって目の下もうっすら赤い。
怒られて泣くとかガキか。いやガキだ。
感情表現もろくにできなかったころを思うとまァマシかとも思うが。
「寝坊すんなよい」
沈めていた腰をふっとあげたが、くんと別の力がそれを引きもどした。
「おわっ、」
再びぼすりとベッドに沈む。
振り返るとむにゃむにゃと口元を動かすアン。
その手がしっかりとオレのシャツの前裾を握っていた。
「・・・おいっ、離せよいっ」
「・・・マル・・・」
ぎゅっと赤ん坊並の握力で握りしめられ、指に手をかけるがほどけやしない。
「・・・帰れねェだろ、」
「・・・ら、ないで・・・」
小さく口元を動かし何かを呟いている。
考えなしにそこに耳元を寄せると、今度ははっきりと届いた。
「・・・嫌いに、ならな・・・で・・・」
ふにゃりと歪んだ眉が今にも泣き出しそうに震えている。
酒のせいだとわかってはいるが、なんとなくいたたまれない感じになった。
・・・いやなんでオレが、
(・・・可愛い・・・)
・・・ちょっと待て違う違う、今日悪いのはこいつのほうで、
(・・・腕、ほっそいねい・・・)
・・・っんなことどうでもよくて、オレはまだ仕事が、
(・・・このまま寝たら風邪引くかねい・・・)
・・・そうじゃなくて、ああ、もう、疲れた・・・
数分葛藤に悶えるようにひとりベッドの上で頭を抱えていたらしいオレは、諦めてばたりとベッドに倒れ込んだ。
・・・シャツ、脱ぎゃいい話じゃねぇか・・・
気付いたものの、もういいんだもう寝転んだから知らんと、気付かないふりをした。
肩を押してアンをベッドの端に寄せ、自らもその隣に横たわる。
アンはオレのシャツを握ったままもぞもぞと動くと、本能か温もりを求めるようにすりよってきた。
ぴたりとアンの顔が鎖骨辺りにくっつき、くふくふと鼻を鳴らす。
・・・寝てると、本物のガキだな…
そばかすの散った顔はさらにあどけなく、顔にかかった髪を払ってやるとふるりと震えた。
「…ルコ…、」
再びオレの名を零した口に、ぐっと胸の奥辺りが鷲掴まれる。
隊長として、100人の命を背負うにはあまりに小さすぎる。
だがその力量が外からは見えないところに備わっている。
むしろその重みに耐えることが必要なのかもしれない。
(・・・甘やかしとかじゃねぇよい・・・)
甘やかすならそれ専属の奴らがいる(二番隊とかオヤジとかオヤジとか)。
だが今ぐらいなら、と柔らかな頬に手を伸ばしたそのとき、ふっとアンの顔に笑みが浮かんだ。
「・・・ルフィ・・・」
そんな嬉しそうな顔で
誰だ、それ。
「あっ、マルコお前メシんときくらい仕事切り上げろよ!別にすっとめんどくせぇんだよ!」
「コーヒーよこせ」
「・・・てめぇ、」
明日南蛮チキンにしてやる、などとぶつぶつ言いながらも用意を始めるサッチをなんともなしに見ていると、突然そいつがおおーうと突飛な声を発した。
「なんだよい、」
「お前今日アンこっぴどく叱っただろ」
「・・・それが」
サッチは下がり気味の眉をくしゃりと歪めて笑う。
「アンの上だけ曇天だった」
「なんだいそりゃ」
「やべぇよ、あの落ち込みよう」
ふわりとカレーの匂いが漂う。
サッチはカレーのプレートとコーヒーを俺の前に置いた。
「・・・カレーいらん」
「お前昼も食ってねぇだろ」
「代わりにアンが食うからいいんだよい」
「はっ、一心同体ってか」
「てめぇリーゼントすり潰してやろうかい」
悪態つきながらもオレはスプーンを手に取る。
カレーだから・・・今日は何曜日だ?と海軍のようなことを考えた。
「慰めてこいよ」
「・・・甘やかしてどうする」
「アメとムチっつーだろ?」
「・・・別にオレはムチ打ったつもりはねぇ」
「ちょ、そのセンテンス危なく聞こえる」
「てめぇほんとに死んでこいよい」
かっこむようにカレーを腹に収め、コーヒーをすする。
オレの罵声を浴びても、サッチはいまだニヤニヤとオレの前に座った。
「気分の悪ぃ笑いかたすんじゃねぇよい、てめぇもうどっかいけ」
「メシだけ作らせて!?」
ひどいっっとひとしきり叫ぶサッチを尻目に、はたと思い出した。
「・・・そういやあいつ、まだ始末書出してこねぇ」
しまつしょぉ?とサッチが間延びした声を出す。
「昼間のだよい。あいつさっさと書けっつったのに」
「アンなら二番隊の奴らに支えられながら大部屋行ったぜ。慰め会でもすんじゃね」
「・・・ったく」
まったく不本意ではあるものの、オレは始末書の催促のために腰を上げた。
「あんま怒ってやんなよ」
「・・・ほっとけ」
二番隊の大部屋の戸を開けると、むんと男臭さと酒臭さが鼻をついた。
「あ、マルコたいちょ、」
「アンの奴いるかい」
「そこに」
隊員が指差す先には、床に仰向けに転がり真っ赤な顔で伸びるだらしない姿。
近づき、つま先でとんとわき腹を突くとううんと唸った。
「おいアンてめぇ始末書、」
「・・・マル、コ・・・ごめ、」
完全に酒に飲まれたらしいアンは、何度もごめんと口にした。
「・・・あの、マルコ隊長、」
振り返れば、数人の二番隊隊員。
「昼間はすんません、オレが言い始めたことなんです。だから、その、あんまりアン隊長を・・・」
「・・・わかってるよい」
「始末書は俺が書きますから」
「・・・いや、それはアンにやらせる。お前らあんまりこいつ甘やかすんじゃねぇよい」
しゃがみこみ、熱くなった肩を揺する。
「おい、アン起きろ」
「・・・うぅん・・・ごめ、マル・・・」
「もう寝かせといてやってくださいよ」
「・・・つってもねい、ここで寝かすわけにも、」
「なんでっすか?」
きょとんと小首をかしげる隊員たち。
「なんでって、ここ大部屋だろい」
「なんで大部屋だと駄目なんすか?」
そろってさも不思議そうな顔をする。
・・・まさかとは思うが、
「・・・アンの奴、よくここで寝るのかい」
「え、ああはい。酒盛りのときはいつも」
それがなにか?といわんばかりの顔つきで隊員は俺を眺める。
片やオレはと言うと、始まった頭痛に頭を押さえるばかり。
船に女を乗せてはいけないなどという古臭いことを言うつもりはさらさらない。
女でさえ海賊家業をする時代だ。
だが男ばかりの船に乗った女と言うのは、海の上でたまりにたまった男の性欲のはけ口になりかねない。
この船のナースはオヤジのために命を張った女ばかりだから、誰も道義に外れた行為を致そうとはしない。合意の上でなら別だが。
だがアンは、違う。
こいつに手を出そうなどと言うう大バカ者(または勇者)はそうそういないが、今夜のオカズにでもされていようものならたまったもんじゃない。
「・・・間違いは、なかったんだろうねぃ」
「まちがい?」
きょとんと小首をかしげる野郎ども(気味が悪い)は、本気で意味がわかっていないらしい。
なんだここは少年村か。なんだそりゃ。
「・・・もうここでアンを寝かすんじゃねぇよい」
「? うーっす・・・?」
いまいち切れの悪い返事をした隊員たちを尻目に、アンの肩を揺さぶった。
「おい、アン起きろ。部屋に戻れ」
「・・・んぅ・・・」
「・・・ったく、」
ぐいと腕を引っ張り上体を起こさせ、その脇に手を入れて持ち上げる。片腕に座らせるようにすると、だらんと肩から背中にアンの腕が垂れ下がった。
おおーう、と男どもから感嘆の声が漏れる。
「・・・なんだよい」
「いや、その滑らかな動作、いいっすね」
「やっぱマルコ隊長しかいないっすよ、アンの世話」
「・・・ふざけたこと抜かしてねぇでさっさと寝ろ」
「うーっす」
よいせとアンを抱え直し、オレはアンの部屋へと足を進めた。
足で扉を開け、無秩序な部屋へと足を踏み入れる。
そのままベッドにアンを落とすとううんと唸って猫のように背中を丸めて横になった。
「おいアン、始末書、」
なんとなくもうどうでもいい気がしてこないでもなかったが、一応事務的に聞いてみるとゆるゆるとアンの腕が上がり部屋の中にひとつあるデスクを指差した。
(・・・聞こえてんじゃねぇかい)
ぺらりとそれを手に取り、アンを脇にどけてベッドに腰掛ける。
紙の上にはミミズが数匹のたうち、ところどころ濡れてから乾きました的な痕があった。
「・・・ったく、」
ちらりと寝転がるその顔を見やると、頬の紅潮に混じって目の下もうっすら赤い。
怒られて泣くとかガキか。いやガキだ。
感情表現もろくにできなかったころを思うとまァマシかとも思うが。
「寝坊すんなよい」
沈めていた腰をふっとあげたが、くんと別の力がそれを引きもどした。
「おわっ、」
再びぼすりとベッドに沈む。
振り返るとむにゃむにゃと口元を動かすアン。
その手がしっかりとオレのシャツの前裾を握っていた。
「・・・おいっ、離せよいっ」
「・・・マル・・・」
ぎゅっと赤ん坊並の握力で握りしめられ、指に手をかけるがほどけやしない。
「・・・帰れねェだろ、」
「・・・ら、ないで・・・」
小さく口元を動かし何かを呟いている。
考えなしにそこに耳元を寄せると、今度ははっきりと届いた。
「・・・嫌いに、ならな・・・で・・・」
ふにゃりと歪んだ眉が今にも泣き出しそうに震えている。
酒のせいだとわかってはいるが、なんとなくいたたまれない感じになった。
・・・いやなんでオレが、
(・・・可愛い・・・)
・・・ちょっと待て違う違う、今日悪いのはこいつのほうで、
(・・・腕、ほっそいねい・・・)
・・・っんなことどうでもよくて、オレはまだ仕事が、
(・・・このまま寝たら風邪引くかねい・・・)
・・・そうじゃなくて、ああ、もう、疲れた・・・
数分葛藤に悶えるようにひとりベッドの上で頭を抱えていたらしいオレは、諦めてばたりとベッドに倒れ込んだ。
・・・シャツ、脱ぎゃいい話じゃねぇか・・・
気付いたものの、もういいんだもう寝転んだから知らんと、気付かないふりをした。
肩を押してアンをベッドの端に寄せ、自らもその隣に横たわる。
アンはオレのシャツを握ったままもぞもぞと動くと、本能か温もりを求めるようにすりよってきた。
ぴたりとアンの顔が鎖骨辺りにくっつき、くふくふと鼻を鳴らす。
・・・寝てると、本物のガキだな…
そばかすの散った顔はさらにあどけなく、顔にかかった髪を払ってやるとふるりと震えた。
「…ルコ…、」
再びオレの名を零した口に、ぐっと胸の奥辺りが鷲掴まれる。
隊長として、100人の命を背負うにはあまりに小さすぎる。
だがその力量が外からは見えないところに備わっている。
むしろその重みに耐えることが必要なのかもしれない。
(・・・甘やかしとかじゃねぇよい・・・)
甘やかすならそれ専属の奴らがいる(二番隊とかオヤジとかオヤジとか)。
だが今ぐらいなら、と柔らかな頬に手を伸ばしたそのとき、ふっとアンの顔に笑みが浮かんだ。
「・・・ルフィ・・・」
そんな嬉しそうな顔で
誰だ、それ。
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麦わら一味では基本オールキャラかつサンナミ贔屓。
白ひげ一家を愛して12416中心に。
さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。
@kmtn_05 からのツイート
我が家は同人サイト様かつ検索避け済みサイト様のみリンクフリーとなっております。
一声いただければ喜んで遊びに行きます。
足りん
URL;http;//legend.en-grey.com/
管理人:こまつな
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