OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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はぁっ、と熱い息を吐き出すと、マルコのそれと混じった。
天井を背景にマルコの顔が見える。
ぎゅっと眉根に皺を寄せて、怒っているというより苦しそうだ。
薄ぼんやりと霞む視界の向こうをみながら、そんなことを思った。
「…泣いたってわからねぇよい…」
「…ごめ、」
「そうじゃねぇっつってんだろい!!」
びくっと自然に肩が跳ねる。
こんな風に怒られたのは初めてだ。
あたしがごめんと呟いたその刹那、マルコが突然立ち上がった。その勢いに驚いて一歩脚が後ろに下がったが、それよりも早くマルコの大きな手があたしの腕を掴み、一方向に放り投げる。
バランスを崩したあたしが倒れこむのをマルコのベッドはやわらかく受け止め、それからあたしの上に被さるように倒れてきたマルコも受け止めた。
ベッドに倒れこんできた衝撃に備えて閉じていた瞼を持ち上げると、存外近くにあるマルコの顔。
こんな顔のマルコ、あたしは知らない。
あたしがごめんと呟いたその刹那、マルコが突然立ち上がった。その勢いに驚いて一歩脚が後ろに下がったが、それよりも早くマルコの大きな手があたしの腕を掴み、一方向に放り投げる。
バランスを崩したあたしが倒れこむのをマルコのベッドはやわらかく受け止め、それからあたしの上に被さるように倒れてきたマルコも受け止めた。
ベッドに倒れこんできた衝撃に備えて閉じていた瞼を持ち上げると、存外近くにあるマルコの顔。
こんな顔のマルコ、あたしは知らない。
あたしの手首を押さえ付ける力が強まった。
マルコはあたしの肩に額を押し付ける。
「…なぁ、オレには言えねぇのか、理由くらい、」
「…っ、」
不意に顔を持ち上げたマルコと視線が絡む。
まるで、そんなことが言いたいんじゃないとでもいうようにしかめた顔をしている。
マルコに触れられるのはすごく好きだ。
めったに触れてくることなんてないから殆どあたしから飛び付いているけど、それでもあたしに触れる指先はびっくりするくらい優しい。
それでも駄目なものは駄目なわけで、それはなぜかと言われても上手には言えない。
それ以前に、まだ言っていないことがありすぎる。
あたしは言っていないことを知られるのが怖いんだと、マルコの眉間に浮かんだ皺を見ながら思った。
突如、鎖骨の上あたり、首筋の下のほうに電気のような小さな刺激が走る。
「った・・・!な、何…?」
返事のないマルコの髪がふわりと顎の辺りを掠める。手首を掴む力はますます強くなる。
つ、と鎖骨をなぞる柔らかさと裏腹に、マルコはあたしをきつくベッドに縫い付けた。
(あぁ駄目だ駄目だ)
雰囲気が違う、あたしの知ってるマルコじゃない。
そう思う一方で、痺れを切らしたというやつか、と考えるどこか冷静な自分がいた。
「ねぇっ!マルコ!・・・やだっ・・・!・・・っつ!!」
あたしの抗議に耳も貸さないマルコが、突然あたしの首筋に噛み付いた。
まるであたしなんか簡単に食べてしまえるんだというように。
(こわい、やだやだやだ、)
あたしの両手首を片手で纏め上げ、マルコの空いたほうの手が背中に回る。
布が擦れる音がして、胸元の締め付けが一気になくなった。
「やだぁっ!!!」
振り上げた脚の、膝の部分がマルコの脇腹に食い込む。いくら不死鳥でも、きっと、絶対、痛い。
あたしに蹴り飛ばされたマルコは、ずり落ちるようにゆっくりと背中から床に落ちた。
どすんと重たい音がして、あたしの呼吸音が室内に響く。ひゅーひゅーと、秋島の風の音のようにそれは止まらない。
上体を起こすとはらりと布が落下して、あたしはあわててそれを掻き抱く。
そんなあたしをベッドの下から真っ直ぐ見つめる視線に出会った。
「・・・っ・・・」
「・・・アン、」
何を考えているのかまったくわからない瞳のまま、マルコはゆっくりと腰を上げた。
無意識のうちにベッドの端まで後ずさっていたあたしの頬に、ゆらりと大きな手が差し出される。が、それはあたしに触れることなく下ろされた。
「・・・マ、ル・・・」
「・・・悪ぃ・・・」
くるりと背中を向けたマルコは、仕事机に戻りごそごそと書類を数枚引き出すと再びベッドまで戻ってきてそれをあたしに押し付けた。
「・・・明後日、期限だよい」
『出て行け』と暗に示されているのに気付いたあたしは、押し付けられた書類を布もろとも抱き込み、逃げるようにして部屋を飛び出した。
ボキッと、人聞きの悪い音を立てて羽ペンの上部が落ちる。コレで4本目だ。
だが仕事の進みは信じられないほど良かった。
というより、単に頭がそれ以外のことを考えるのを拒否している。
机に置いてある懐中時計に目をやると、いつのまにか日付が変わっていることに気付いた。
仕事の進みも良いし、今夜はもう眠る気分でもない。
コーヒーでも入れようとメーカーに手を伸ばしたそのとき、アンがいつか置いていったままのココアのカップが茶色い染みをつけたままそこにいるのに気付いてぐんと気が滅入った。
「・・・ガキかオレは・・・」
コーヒーを飲む気も失せたオレは再び机へと向かったが、すぐに5本目の羽ペンが折れた。
脇腹痛ェ
でもそれよりも痛いところがある
それでも駄目なものは駄目なわけで、それはなぜかと言われても上手には言えない。
それ以前に、まだ言っていないことがありすぎる。
あたしは言っていないことを知られるのが怖いんだと、マルコの眉間に浮かんだ皺を見ながら思った。
突如、鎖骨の上あたり、首筋の下のほうに電気のような小さな刺激が走る。
「った・・・!な、何…?」
返事のないマルコの髪がふわりと顎の辺りを掠める。手首を掴む力はますます強くなる。
つ、と鎖骨をなぞる柔らかさと裏腹に、マルコはあたしをきつくベッドに縫い付けた。
(あぁ駄目だ駄目だ)
雰囲気が違う、あたしの知ってるマルコじゃない。
そう思う一方で、痺れを切らしたというやつか、と考えるどこか冷静な自分がいた。
「ねぇっ!マルコ!・・・やだっ・・・!・・・っつ!!」
あたしの抗議に耳も貸さないマルコが、突然あたしの首筋に噛み付いた。
まるであたしなんか簡単に食べてしまえるんだというように。
(こわい、やだやだやだ、)
あたしの両手首を片手で纏め上げ、マルコの空いたほうの手が背中に回る。
布が擦れる音がして、胸元の締め付けが一気になくなった。
「やだぁっ!!!」
振り上げた脚の、膝の部分がマルコの脇腹に食い込む。いくら不死鳥でも、きっと、絶対、痛い。
あたしに蹴り飛ばされたマルコは、ずり落ちるようにゆっくりと背中から床に落ちた。
どすんと重たい音がして、あたしの呼吸音が室内に響く。ひゅーひゅーと、秋島の風の音のようにそれは止まらない。
上体を起こすとはらりと布が落下して、あたしはあわててそれを掻き抱く。
そんなあたしをベッドの下から真っ直ぐ見つめる視線に出会った。
「・・・っ・・・」
「・・・アン、」
何を考えているのかまったくわからない瞳のまま、マルコはゆっくりと腰を上げた。
無意識のうちにベッドの端まで後ずさっていたあたしの頬に、ゆらりと大きな手が差し出される。が、それはあたしに触れることなく下ろされた。
「・・・マ、ル・・・」
「・・・悪ぃ・・・」
くるりと背中を向けたマルコは、仕事机に戻りごそごそと書類を数枚引き出すと再びベッドまで戻ってきてそれをあたしに押し付けた。
「・・・明後日、期限だよい」
『出て行け』と暗に示されているのに気付いたあたしは、押し付けられた書類を布もろとも抱き込み、逃げるようにして部屋を飛び出した。
ボキッと、人聞きの悪い音を立てて羽ペンの上部が落ちる。コレで4本目だ。
だが仕事の進みは信じられないほど良かった。
というより、単に頭がそれ以外のことを考えるのを拒否している。
机に置いてある懐中時計に目をやると、いつのまにか日付が変わっていることに気付いた。
仕事の進みも良いし、今夜はもう眠る気分でもない。
コーヒーでも入れようとメーカーに手を伸ばしたそのとき、アンがいつか置いていったままのココアのカップが茶色い染みをつけたままそこにいるのに気付いてぐんと気が滅入った。
「・・・ガキかオレは・・・」
コーヒーを飲む気も失せたオレは再び机へと向かったが、すぐに5本目の羽ペンが折れた。
脇腹痛ェ
でもそれよりも痛いところがある
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さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。
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