OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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高校時代の友人2人が、我が家に遊びに来ました。
彼女らは高校の部活の仲間で、たった3人しかいなかった私の学年の唯一の仲間です。
「京都駅に10時半に着くバスで行くよー!」
前日にそう聞いていたので、じゃあそのくらいに迎えに行くよと返信。
当日、当然そのつもりで準備をしていました。
すると突然メールが届きます。
「11時半に京都駅集合ね!」
は?
あんたら10時半にバス着くって昨日言うたやん。
その旨を送り返すと、しばらく返事がなく、数十分後、
「こまつなは何時に京都駅着くの?」
「10時半に着くつもりやけど」
「高速渋滞してるみたい!一時間くらい遅れそう!」
そうか、帰省ラッシュだもんな。
「わかった。でも初売り見たいからもう家でるわ。京都で買い物してるよ」
そう返信して私は家を出ました。
彼女たちは長年私の家に来たい来たいと言いつつも、彼女たち自身忙しく、なかなか時間が取れずにこの日まで結局来ることはありませんでした。
年末私が帰省した時にあっていたものの、非常に楽しみです。
あれ食べたいこれも食べたいあれっておいしいの? と食に偏った情報ばかりに飢えている彼女たちを連れて、京都グルメを楽しむ腹でした。
さて、京都駅まであと15分という電車の中、彼女らからメールが届きます。
「あたしたち今駅に着いたよ!どこにいればいいかなあ」
なんと。
あんたら1時間遅れる言うたやん。
そう思いつつ、まあ渋滞はわかんないもんだからな、と納得して場所を指定しました。
そして合流。
数日前にあっていたので、大した感動もなくさっさと昼ごはんへ行きました。
その日はおばんざいを食べ、祇園へ買い物へ行き、そのまま私の家へ。
3人いるから鍋にしようと材料をスーパーへ買いに行きました。
「こまつなは切る係でー、Sは野菜洗う係でー、Aはお皿並べる係ね!」
と料理の出来ないAが仕切り始めます。
しかし突然、Aが悲壮な顔で「あ!」と叫びました。
「牛乳買うの忘れた!」
「ああ」「ほんとだ」
鍋に牛乳はいりません。
Aに牛乳がいるのです。
彼女は、主食がごはんだろうとパンだろうとうどんだろうと、いつでも飲むのは牛乳なのです。
「ちょっと牛乳買ってくるね!さっきのスーパーに!」
「あ、じゃあ卵買ってきて。〆の雑炊用の卵忘れてた」
「わ、わかった」
なぜか若干不安げに頷いて、自らはじめてのおつかいのテーマを歌いながらAは卵と牛乳を買いに出かけました。
そのあいだにわたしとSは鍋づくりを続けます。
しかし鍋なんぞすぐにできるので、しばらくすると材料全てがぐつぐつ煮えはじめました。
「A遅いなー。Sちょっと電話してみてよ」
「わかった」
SがAに電話してくれました。なにやら話しています。
「え? うん、うん、オッケーオッケー(小声)」
Sが怪しい小声を出しているので、なんだそれはと笑って突っ込みました。
電話を終えた彼女に、なんて?と聞くと、どうやらAは卵の場所がわからずスーパーを長く彷徨い、
さらに先程友達から電話がかかってきていたので今から外でかけなおすのであと10分ほどで帰るとのことでした。
彼女の言うとおりAは10分後、牛乳と卵を両手で抱えて帰ってきました。
「なんで手で持ってんの?(笑)袋もらわんかったん?」
「かばんに入る気がしたけど入らなかった」
そういう彼女のカバンは、お泊りセット等が入った大きなカバン。着替えが詰まっているらしく、パンパン。
買い出しに何故それを持って行った。
お出かけ用のポシェットで良かったではないか。
突っ込むのも面倒くさく、まあいいやと鍋を運びました。
「いただきまーす」
「いただきまーす」
3人で鍋をつつき、テレビを見て、楽しい時間が流れます。
「そろそろお風呂入れようか。どっちが先はいる?」
じゃんけんで、Aが先に入ることになりました。
Aがいそいそと風呂の準備を始めたとき、今度はSが「あ!」と叫びます。
「は、歯ブラシ忘れた!」
「えぇー、さっき持ってるって言わんかった?」
私は家に着いてすぐごろ、彼女らに歯ブラシの確認をしたのでした。
ふたりとも持ってると返事したはず。
「入れたつもりが入ってなかった!ちょっとコンビニで買ってくる」
そう言って、今度はSが慌ただしく家を出て行きました。
Aは呑気にお風呂へ入ります。
コンビニもスーパーも歩いて5分しない近くにあります。
Sはすぐに帰ってきました。
「歯ブラシあった?」
「あったあった。よかった」
歯ブラシゲットで一安心の様子の彼女。そのうちAが出てきます。
入れ替わりでSがお風呂へ行きました。
そして最後に私がお風呂へ行きます。
さっさと風呂から上がり、服を着て、脱衣所から出ました。
脱衣所を出てリビングの扉に何気なく手を掛けた瞬間、あれ、これ向こうの部屋の電気消えてないか?と気づきます。
気付いたと同時にドアを開けていました。
真っ暗なリビング。
机の上に載っていたものをとりあえず端に寄せて開けたスペースに乗る、小さなホールケーキ。
ぼやっと灯るろうそくの明かり。
それに怪しく照らされてニヤニヤする二人の女。
「……は?(笑)」
「こまつなハッピーバースデー!!」
私の誕生日ケーキでした。
机の上には絵の上手なAが書いてくれた似顔絵とバースデーカード。
彼女たちの今日一日の不審な行動の謎が解けました。
本当は10時半にバスはきちんとついており、ファミレスでカードの作成をしていたそうな。
しかし私が言われた通りの11時半ではなく早く来ると言ったので、慌てて指定の場所まで急いだとか。
さらに牛乳を買いに行ったAは、スーパーの店員に近所のケーキ屋を聞き、そこでホールケーキを作ってもらっていたらしい。
20分かかると言われ、ケーキ屋の中で大人しく小さなホールケーキが出来上がるのを待っていたんだと。
そしてSが歯ブラシを買いに行ったのは、Aが買い忘れたろうそくの火用のライターを買いに行くためだったとか。
私が爆笑したのは言うまでもありません。
彼女たちは、実は毎年私の誕生日にはお手製のプレゼントをいつも用意してくれるのです。
特に思い出深いシリーズ第一弾:似顔絵と毛糸のパンツ(高1)
第二弾:「こまつなHAPPYBIRTHDAY」を一文字ずつ書いたパネルを持った先輩後輩彼女たちと顧問の先生の写真を切り貼りして作ったバースデーボードA3サイズ(高2)
第三弾:子供服とバリの民族衣装のようなドレスワンピース(高3)
第四弾:ONEPIECEの盆ちゃんがルフィたちに釣り上げられる出会いの回を、すべて模写してルフィをAの写真に、盆ちゃんをSの写真に張り替えたお手製漫画(最後のページに「友情は…距離とは関係ナッシング…!」の文字)(去年)
いとしい大切なともだちです。
そんな彼女らをともだちに持つ私は、来週の木曜日、大人の階段を昇ります。
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麦わら一味では基本オールキャラかつサンナミ贔屓。
白ひげ一家を愛して12416中心に。
さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。
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一声いただければ喜んで遊びに行きます。
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