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OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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ハナノリさんに、サンナミをいただきました。
びっくりですよね。
彼女はマルアンクラスタですよ。

いやね、私がちょいちょい漏らすサンナミに反応もらったりしてて、
ほんとうにストライクゾーンが広いというかあれだなぁって思ってて(語彙力)
この記事とか→全てはサンジ誕から始まった
この記事とか→ナミ誕でもこんなこと言ってる
ハナノリさん自身がサンナミについていろいろ考えてくれたりしてて
しかもそれが結構爆弾なんですよね。

で、今回はわたしが気分的にドゥーーーーンなってるのを見かねたおねいさんが、
サンナミで爆弾をこしらえて投下してくれました。


ハナノリさんとこでもこの記事リンクしていただけるそうなので、あちらのお宅からも来ていただけるんちゃうかな~。


きをつけてくださいね。
サンナミが通常じゃない関係ですので、よければ先に上のハナノリさんの記事読んでいただいた方がいいかもね。
そんで、本文の下には私が送り付けた感想とそれに対するハナノリさんのレスをぺたっとしときます。
けっこうおもしょいから。
サンナミクラスタならば。
さらにその下におまけもあるかも。

ではどぞ~







**********

【37】



「っ・・・・」

最後の声は音ではなく、堪えた吐息になった。
仰向けから半分体を伏せるように捩じったまま、
シーツを掴んだ指先がまだ痺れている。

荒い呼吸を整える間、酔いの残った頭と、
確実に余韻・・・どころかそのモノ自体が体の中に残ったままの状態で、
セックスって結構体力使うんだったわ、とぼんやり思った。

上になっている男は、両腕をベッドに突っ張るようにしていて、
からだに重さは感じない。
体の上にできた空間が、ここまでした後なのにおかしかった。


捩じれた格好から目線だけを動かす。

薄い唇を眺め、
あの唇でのキスはどんなもんだったんだろう、と今さら思った。

体のあちこちには舐められた感触が記憶されたのに、
唇にだけそれがない。


彼からは、
一度もキスをされなかったし、

だから、こちらからもしなかった。


その妙な遠慮が、終わった今になって引っかかる。




大丈夫と何度言われただろう。
本当にいいの?と何度確認されただろう。

やっぱりやめたほうが、と何度胸が千切れそうな声を聞かされただろう。



そんなに真剣に迷わなくたっていいのに。
そんなに真剣に考えなくたっていいのに。


そういう真剣さは、
事が終わったあとのバツの悪さを際立たせる。

全てわかって、
わかって仕掛けた私はずるい女だ。














抜かれた瞬間、眉が寄り、それを見て慌てたように大丈夫?と声がかかる。

「あぁ、うん、平気」

ちょっと久々だったから、そう肩をすくめたそぶりをすると、
ホッとした空気とともに微妙な沈黙が返ってきた。

「あの・・さ、ナミさん」
「ごめんねサンジ君、我がままに付き合ってもらっちゃって」
「いや、それは」
「始める前に言ったでしょ。何か妙にムラムラしてたって」












発情だか欲情だか、下半身に左右されるのは何も男だけでもない。
そういう気分の時は大抵アルコールで誤魔化しているので、
酒をもらいに行った。

バーではなくキッチンを覗くと、とたんにパァァァァと顔を輝かせる男。
それまで独り静かに仕事をしていた雰囲気は決して嫌いなものではなかったので、
消え去った空気がただ惜しかった。

うるさい歓迎を軽くあしらいつつ、
出してくれる極上のカクテルを飲み、美味しいと言うと大げさな仕草でおほめにあずかり、と返ってきた。


『ごめん、明日の仕込み作業しながらでもいい?』
『うん、こっちこそ邪魔してごめんね』
『ナミさんの訪問なら何時でもウェルカムさっ!』

でも緊張するなーとか、そんな熱い眼差しもしや俺に惚れちゃった?とか、
相変わらずの台詞はつまみには向かない。

とはいえ一体どんな気持ちでこういう言葉を言ってるのかを考えてみたら面白かったので、
じーっと見つめたままただカクテルのお代りを催促する。

グラスに浮かんだチェリーを唇で挟みながらの視線が絡んだ時、

『ナミさん気のせいかもしれないけど、今日何か違う?』
『んー、違って見える?』
『なんかいつもより綺麗っていうか艶っぽい』
『そう』
『誘われてんのかって勘違いしそう』

冗談半分に言われて、言った顔は困ったように笑っていた。

『誘われてくれるの?』
『美女のお誘いならいくらでも♪それがナミさんなら仕込みなんか放り出しますとも』
『ご飯は作ってね』

このふわふわとした中身のない会話でも、別にイラついたりはしない。
だって私は彼に惚れているわけではないから。

寄せられる好意は好きだ。
意図があれば逆手にとって意のままにできるし、
意図がなければ単純にうれしい。


『ねぇ、サンジ君』
『ん?あぁ、おかわり?ちょっと待ってすーぐ作、』
『セックスしない?』

聞き返す言葉が出るまでたっぷり5秒。
鮮やかな手つきで切られていたカクテル用のオレンジの飾り切りが、
ぐしゃっと崩れて、それに関してだけ私は口にしたことを後悔した。

『ナミさん・・・飲みすぎじゃない』
『飲んでるけど酔ってないわ。誘われてくれるって言ったじゃない』
『それは・・・』
悪酔いしたかな、何か気分が良くなるもの作るよ、と苦笑した表情は見事で、
少しだけつまらなかった。


『ただ単にちょっとシたいだけって話なんだけどなぁ』
『ってそれ俺に漏らすとか』
『漏らしてない。真正面から聞いてる』

頬杖ついたカウンターから、内側の顔を見れば、
複雑さがぐつぐつと煮詰まったような表情が見てとれた。

サンジ君の気持ちを確かめたい、などというわけではない。
そもそもが不確定な気持ちに確かめようなどないし、
どこでどう何を判断するのかモノサシは持ち合わせていない。

寄せられる好意を踏みにじるようなことをしている自覚はある。
まともに向き合う気持ちが私にないから、
彼はまともに追いつめるようなことをしないのだろうと、
そのくらいわかっている。

なのに、好意だけはつまんでこうやって使おうとしているのだ。
酷いとも思っているし、
輪をかけて酷いのはそれにうっすら快感を感じていることだ。

彼は優しくて、優しくて、
どれだけ女が酷いことをしても、許すことを知っているから、
そこに付け込んでいる自覚もある。


『まぁ、とはいえ好き好き言ってる相手から、
気持ちさておき一発どう、とか言われる災難さはわからないでもないけど』

こちらからの好意はないと、釘をのさしかたが可愛くないと思いながら、
グラスに残っている最後を飲み干し、ゾロに提案してみる、
と言って席を立った。




カウンターから手首を掴まれたのは、
その直後だった。
























失敗したかな、と思う。
セックスした直後に失敗となれば、避妊どうこうの話がまず浮かぶが、
そんなものではなく、行為そのものに対して『失敗だったかも』と思った。

今までの体験がこれよりも酷いものばかりだから、
こんなに気を使われるセックスは初めてで、普通に気持ち良かった。

彼の理性の奥に、求めずにはいられない本能のドロドロが透けて見えた時には、
正直めちゃくちゃ濡れた。



(けど・・・失敗した)

そのくらい、彼の顔は自分を責めていた。
そしてナミさんごめん、とやっぱり謝罪の言葉も降ってきた。

「謝らないでよ」
「でも・・・」
「サンジ君の好意に付け込んで、利用したのは私だし」

嫌いじゃない同士なら相性も悪くないかな、とかそんな風に軽く考えて、
逆にこんなに辛い顔させるとも思ってなかったし、

と言った後で、
ああこれも彼からの気持ちの大きさを理解してない台詞だなぁ、と気付いてうんざりした。

眉根を寄せている彼からは何も返ってこないので、一つ息を吐いた後言った。

「さすがにもう気が引けるから、これっきりにするね」

体を起こし、きちんと脱ぐまでも至らなかった中途半端な服装を直し、
髪を適当に整える。

ノロノロと動き出した彼はようやく一言だけ言った。




「・・・俺が相手しなかったら、ナミさん、どーすんの?」

「それ聞いてどうするの?」

「・・・・・・・・・・・」


沈黙がずっと続いて、ひとつため息をついた。


もうしない、とは言わなかった。
一人で処理するかな、と言った。


そして、最後に、

いろいろ考えずにやれそうなゾロにでもやっぱり頼むわ、と言った。

煽るつもりではなくて、
もう今みたいな顔を見るのはしんどかったし、
利用するには彼は私にとって重すぎる。



「お願い・・・・俺に、しといて」

半分泣きそうな声を聞いて、



やっぱり、もう本当に、

失敗したなぁ、と思った。


それでも、頭の隅で、
この次には、あの薄い唇の味がわかったりするんだろうか、と、
そんなことがよぎって、

頷きながら、
やっぱり私は酷い女だと

思った。


死ぬほど下手で、二度と御免だと思えるセックスだったら、
絶対に断ったのに。




**********





ンギャーーーーーー



読んだ後の私の感想でした。もうひどいよね。
続・・・けないとこれひどいよね(笑
というのがハナノリさんの文末コメント(笑)
とりあえず、以下で私とハナノリさんのやりとりです。


ハナノリさん  こまつな   という色分けです。
携帯の方とか色分けされてなかったらほんっとごめんなさい!


***


・ハナノリン……だよね?

なによりまずより、びっくりしたのは、マルアンとぜんぜんちゃう!
なんだろう、もちろん意識してハナノリンがサンジくんとナミさんを追っかけたときの空気がそういうものだったからかもしれないけど、文章全体がオトナな雰囲気でびっくりしました。
マルアンのほうが、登場人物全員の年齢は高いのにね!

なんだろう、いつものハナノリンのマルアンは、もっとマルコにもアンちゃんにも近いところから覗いてる変態くささがげほんごほん、あー、なのに、
今回のサンナミはちょっと遠い感じがして、だからなのかも。
全部私のフィーリングでべらべら言ってるだけやけども、
いうなれば江國かおりさんとか石田衣良さんとかが書くセックスシーンに雰囲気が似てた……
そして私はそれがとても好きである。



>ハナノリン……だよね?
>文章全体がオトナな雰囲気でびっくりしました。

わはは、たぶんね、アンちゃんとナミさんの差なんだよ。
自分の恋愛観とか価値観とかおっさんたちから見たらまだまだ未完成なんだけど、
一応それでも自分で認識してる部分があるからさぁ。
あと人の悪意とかそれをバッサリ切って耳をふさいでたった一人で生きてきたのがアンちゃんで、
それを上手に利用して、嘘をついて、逆手にとって生きてきたのがナミさんじゃん?
アンちゃんの天真爛漫さと、それとは無縁のナミさんが空気の違いになったかなぁ。

あと、メンズの差。
たとえばカウンターの内側にサッチみたいなおっさんが居て、
すんごく好きな相手からセックスしないと誘われてもね、
今後のこととか、一回やったら余計深みにはまるだろうとか、
そうなったら彼女が負担に思うだろうとかそういうこと全部考えて
絶対に、誘いには乗らないんだよね。
それは彼女のことを思ってじゃなくて、完全に自己保身。

ゆえに、迷って迷って絶対良くないってわかってるのに、
違う男のところへ行ってしまうかもしれない好きな人の手首、
掴んじゃうサンジ君の若さが素敵だったぜ。

事前と事後が大好きだと公言しておりますが、
そこを引き算し、しかも両者の矢印の種類も方向も違う場合は、
あんなもんだろうよ(笑)楽しかったよ。

江國さんとか石田さんね、言われてそうかもー、と思った(笑)







・しょっぱな

(笑)
(笑)

セフレーーーーー!(笑)
宣言の通り、文章までもセフレから始まるそのいさぎよさ。
終わった後のぐだぐだ感が好きなハナノリンからして、
セフレ特有の終わったら終わった途端ぶつ切りになる感じはどうだったんだろう。




>しょっぱな
いやもう、これしか浮かばなかったよ。
そういや場所どこだったとか書かなかったけど、
サンジくんの部屋じゃないことだけは確か。キッチンでもない。
それはさすがにナミさんが気を使ったんだろうな。
サニーはモビーほど広くないので、船のどこかに空き部屋なんぞあるのか不明ですが、
なんとなく、ナミさんのベットのような気がしています。
ロビンはバーで本でも読んでいる・・・うしろからブランケットもって兄貴が来てる。
話それた。

>終わった後のぐだぐだ感が好きなハナノリンからして、
>セフレ特有の終わったら終わった途端ぶつ切りになる感じはどうだったんだろう。

寝起き、寝しな、事後のうだうだくっつきが何より好きですが、
矢印が向き合ってる時はついつい甘やかしたくなるだけで、
今回みたいに一方通行みたいなのでも書いてて雰囲気の違いが出るから好きだよ。
あーでもやっぱりずっと先に甘えるサンジくんを重たい!って押しのけつつ、
それでも完全に体重預けない遠慮をしてるのがわかって、
潰れないから大丈夫よって苦笑して抱っこしてみるんだけど、
途中で、ちょ、やっぱ重!ってジタバタして、
それを笑ってサンジ君がぐるんてひっくり返って自分の上にのっけてぎゅーってしてあげるとこまで
見えてるからこその今のセフレ状態でも耐えられてるんだと思うよね。
ゴールはあくまでハッピーエンドだもの。







・ムラムラするナミさん

って私には絶対到達しない地点だ!って思った。
サンジくんに会いたい触れたいキスしたい、くらいまではぴょいぴょーいとナミさんの感情は動くのにしたいからしよう、なんでって欲情したから!
ってはっきり言うナミさんは私の中にはいなくて
それがすごく新鮮だった……
なんでだろうって、多分サンジくんがいつもムラムラしてるからだけど。



>ムラムラするナミさん

とはいえナミさんはビッチじゃなくて、ただ単にホントに臆病で、
その癖賢いから自分の価値もどう使えばいいかも知ってて、
体についても生理現象の一つくらいに思っている・・・みたいな女の子って感じでね。
ふとアンちゃんより年下なのに、と思って顎が外れた次第です(笑)
サンちゃんは口ではいろいろ軽いこと言ってるけど、鼻血も出すけど、
紳士と肉欲がぐるぐる混ざって制御しようとしてるけど、
ってもがいてるあたりが青年臭くていい。

ナミさんに本気で迫って拒否されるのが怖いので、それをしないから
ムラッときても一人の時に想像して終わると思ってる(笑)
そして落ち込むまでがセット(笑)



・サンジくんの後悔が目に見えて溢れてる


どばっしゃーーー(後悔が溢れる音)
うろたえる感じとか、ナミさんのさっぱり具合に戸惑う表情とか、
事後のやりきれなさとか、もうサンジく―――――――ん(なんだ)
ナミさんを完全に悪い女扱いできない分つらいんだ。




>サンジくんの後悔が目に見えて溢れてる

いやぁぁぁぁ、これはねぇ、酷いよねぇ。
私も可哀そうになった(笑)←

ナミもびっくりしたと思うよ。まさかこんな顔させるほど本気だったのかとか
わかっちゃって、わかってとたんに怖くもなったりね。
だから全面的に私が悪いハイ終わりってしたくて仕方ないって言うか。

流されたことと、それでいて結局気持ちはよくて、
でもナミからの反応はすごくアッサリで、
何も動かせてないのも突きつけられて、

・・・・・うおぉぉぉツラァ

ちなみに、これもハッピーエンドが見えているからこそ書けてるんだからね(笑)




・最後の「絶対に断ったのに」

うそつけ!!(おーい)
いやいやいや、サンナミストとしての偏見を過分に含みつつ言うと、
たぶん一回やっちゃったらキスしようとしなかろうと
もうサンジ君以外といたした時の違和感はぬぐえないと思うんだ。
だって完全に割り切ったゾロと、割り切れないサンジくんじゃあきらかに内容も変わってくるもの。

でも、それでもナミさんは多分「へたくそだったら断ったのに」とか言うんだこの強がりさん!(だれ)
その意地っ張り具合が冒頭から最後までナミさんにあふれてるのが堪らんかったです。
意地張ってたことに気づいて折れても、気付かないままサンジくんを求める結果になっても
どっちでもおいしいなあとおもいます。(お茶碗とお箸を持って)




>最後の「絶対に断ったのに」
>うそつけ!!(おーい)

ナミさんも、(まぁアンちゃんもだけど)自分の行動に何かしらこうやって言い訳するところが
面倒くさくて彼女たちがうんといじらしいなぁと思ってしまうわけですよ。
相手がオッサン(または私 ←)であれば、
上手に素直になれるようにあれやこれやで誘導できるわけですが
(肉欲はそこにあんまり挟まないから余裕もあるよね)
サンちゃんの歳でそれできたら逆にいやだわ(笑)

ナミさんのなかで、妙にあいた体の隙間とされなかったキスがずっと気になって
されないから本気って思えるとかそんなのも初めてだったろうなぁ。

でもって、いつかようやくキスして、
「・・・意外と、」
「意外と?」
「ふつう」
「えぇぇぇぇぇぇ、俺超緊張したんだけど!?
何かもう感触とかもよくわかんなかったし!」
って憤慨してガックシするサンジ君があんまりおかしくて、
笑いながらごめんね、ってちゅってナミさんからちゅーして、
びっくりした顔のサンジ君に、
「これから特別になるわ」
って笑って、サンジ降参で
じゃぁもう死ぬほどしちゃうもんね!っていうのが見えていますがどうですか?(きくな)





>その意地っ張り具合が冒頭から最後までナミさんにあふれてるのが堪らんかったです。

あーよかったよかった。ベクトル間違ってなくてよかった。
なんていうかサンナミストではないわけですが、
こまつなちんのとこのサンナミみて、このくらいの男女のもだもだって
いいなぁって思ってさ!
ツンツンというよりも
まともな恋愛面倒くさいってホントは怖いだけ病の女子ウマァ!

じゃぁナミさんの相手をオッサンが適してるかと言ったら、
できなくはないけど、やっぱりヘタレ紳士でどこまでも優しい彼の方が
いいと思うんだよね。どうやっても勝てない大人に、彼女がここをろ開くとは思えない・・・
そしてオッサンの意図もある程度は予想してアンちゃんのようにうまいこと操られもしないだろうよ(笑)





続…かなかったらひどいけど、(笑)
ここで終わっても全然いいよね、って具合の結び具合でもうぼくは感服だよ。


終わっとこうか!(笑顔)
いやでも公開したらこれサンジくんが可哀そう過ぎて、
サンナミストから石投げられそう。
違うんですよ、違うんですよ!
ちゅーしまくって、
待って待って、ってナミさん言ってるのに、
ダメ無理、ってキスしまくって、
最終的にぽかぽか殴られて、うがーって抱っこされたまま暴れて怒ってるナミさんと、
うへへーってデレッデレのサンちゃんまで見えてる上でのこの仕打ち(仕打ちいうた)


でも書きたいシーンはいくつかあるんだよ。
何回かそういうことして、やっぱりそろそろよくないかなぁって、
どっか静かに飲もうって人気のないとこ行ったら、
先客でゾロが居て、まぁ互いに邪魔にもならないし、場所変えるのも面倒だし、
ここで飲んでいい?って聞いて、勝手にしてろって言われて、
なーんにも言わないまま飲んでて、
ゾロのお酒切れてお前の寄越せっていって、嫌よって言って、
そんなやりとりしてしばらくして二人してそこから離れて、
お休み、ってわかれてゆくとこを

サンジ君が見てるとかね。

人気のないとこで二人で何話して・・・っていうか話だけか?って
何かもう可哀そうなくらい思いつめているサンジくんの表情たまらんですけど。



そんで思わずナミさんに、マリモ野郎と何話してたの、って詰め寄って、
ナミもあぁこれは相当私が追いつめさせたんだなぁって、
数回やっただけで行動に口出しされる筋合いないとは思わずに、
彼の本気に向き合ってこなかったから、その逃がした分が変に歪んで彼をぐちゃぐちゃにしてるんだなぁ
って思って、悪かったなぁって。
ナミは別にサンジのこと嫌いじゃないから余計に面倒なんだよね。

そんな二人の対峙とかね。


・・・しかし、どこでラブもはだしで逃げ出すルートに突入するんだろうね(笑)
多分ずっと追いかけてったらわかると思うんだー


若者の恋愛模様が新鮮で!!!(笑)




***


どうよ(なにが)

この、ハナノリンの粘着さ。
なんどもいうけど、この人サンナミストじゃないんだぜ。

どうよ。おかしいだろうこの人(褒め言葉)



このハナノリさんのレスの最後のほういろいろを呼んでふくらはぎあたりを爆発させた私は、
勢い余って、続きを書くでもなく、このゾロとかのシーンを書くでもなく、
ハナノリさんが書いてくれたところのサンジバージョンを掻きました(ボリボリ)←変換ミスに乗じるな

もしもハナノリンがサンジバージョンも書こうかなーとか考えてたならほんっとーーーにごめんなさあああああい!!

書いちゃった☆(軽い)



だから、以下は私こまつなが書いた、【37, 32】とでもしといて。
おまけみたいなもんで、ハナノリさんが思ってたサンジとは少し違うかもしれないけど。

ではどうぞ~






**********



届くことはないのだろうと半ばあきらめかけていたときだったから、彼女からの誘いは驚きや喜びを通り越して、にわかに信じられるものではなかった。

「セックスしない?」なんて、君のそんな声で聴きたくはなかったよ。









彼女が夜遅くにキッチンにやってくることはままあった。
のどが渇いたとか、小腹がすいたとか、なんとなく眠れないのだとか。
うれしかった。
理由が何であれ、たとえ物理的におれが必要だからだとしても、彼女が、おれがここにいると知ったうえで訪ねてきてくれるのが、この上なくうれしかった。

そういう時は決まって洗い物だか朝飯の仕込みだかに精を出している時だが、背中の向こうでナミさんがおれの作ったドリンクを飲んで、小さく息をついている。
見えなくてもそう感じるだけで、割と簡単に幸せになれるものだ。

そりゃできるならば触れてみたいと思う。
考えすぎて眠れないことだってある。
細いのに柔らかく線を描いた腕とか、いつでもうっすら赤みの差した頬とか。



「ごちそうさまサンジくん」
「あぁ、もう眠れそう?」
「うん、おやすみなさい」
「おやすみナミさん、また明日」


結局は手を伸ばすことすらできず、こうして去っていく姿を見送る夜が続いていた。

ただ、今回ばかりは勝手が違った。
ナミさんが部屋に入ったその時から彼女の体ははちみつ漬けにされたみたいに甘い香りでいっぱいだった。
そのくせ彼女の目は割と確かな色をしていたから戸惑って、かける声が少しブレた。
そこであの一言だ。


「セックスしない?」





そりゃレディだってムラムラしたり、人肌恋しくなったりすることがあるだろう。
なんとなく誰かといたくて、求めたくなる気持ちはわかる。
それに俺を選んだ理由も察しがついた。
一番手ごろだからだ。
さいわいおれはナミさんが好きで、女の子の扱いをそこそこ心得ていて、彼女はそれに乗っかって欲を吐きたい。


───いくらなんでもあんまりだと思ったが、グラスの中身に向かって落ちた彼女の視線にはほんの少しだけ、いわば「あーあ」とでも言うようなどうしようもなさが滲んでいる気がして、すぐさまはねのけることも、ましてや食いつくこともできず、情けなく曖昧に笑ってみるしかできなかった。
おれがそう思いたかっただけかもしれない。


彼女は自分が残酷なことをしていると知っている。
知っているからこそ、引けないのだ。


「まぁ、とはいえ好き好き言ってる相手から、気持ちさておき一発どう、とか言われる災難さはわからないでもないけど」


ナミさんはおれの返事も待たずに男らしくグラスの中身を飲み干すと、もうおれと目を合わすことなく立ち上がり、言った。


「ゾロにでも提案してみる」


もしやナミさんはそうやってあおって、俺に抱かれたいんじゃないかと邪推する程度には、その言葉は強烈だった。


いけないとわかっていたし、踏み込んだら戻れないとも思った。
ナミさんが戻れても、おれは戻れない。

わかっていたのにおれは彼女の手首をつかんだまま、「ロビンちゃん、今夜は見張り番だったよな」と確認していたし、ナミさんは少し遅れてから確かにうなずいた。







ベッドになだれ込んでからはよく覚えていない。
折角、触れてみたいと願ってやまなかった彼女の肌に触れたのに、それどころかもっと奥深くにまで入り込んで、ナミさんがその時どんな顔をしてどんな声を上げるのかまで知ることができたのに、おれの中の硬くて重たい無数の礫みたいなものが絶えず内側からぶつかってきて、それをしてはいけないと言っていた。
こんな形で知りたかったわけじゃないだろうと。


ベッドについた両腕の間で身をよじるナミさんはクソかわいく、よがっている姿を見ただけですぐにも昇天しそうになった。
いっそつぶれるほど抱きしめて、かぶりつくようにキスをしたいと、何度も思った。
顔を近づけるとナミさんは、細く開いていた眼を静かに閉じて、おれを待った。


あんた、本当にそれでいいのか。
好きでもない男に体も唇も明け渡して、そんな風に目を閉じて。
おれはおれを選んでほしかった。
その目でまっすぐおれを見て、サンジくんじゃなきゃいやだと、そういってほしかった。
おれは何よりナミさんの気持ちがほしかった。



近づいた唇は触れ合うことなく、おれはナミさんの頭の横のシーツに顔をうずめて、深く腰を落とした。
真っ暗闇の視界のなか、すぐ近くで嬌声がはじけるのを聞いた。






行為の後に口をついた謝罪が、彼女には何の意味も持たないことを知っていた。
はっきりしない頭で、きっとナミさんにとって今日のセックスはのっぺらぼうの男としたも同然なんだろうと思うと、冷たい水のような後悔がひたひたと胸にしみて、ますます申し訳なく思った。

もしも最初におれが、もっとうまくあしらっていれば。
「船の上の野郎なんてろくなもんじゃないんだから、陸まで我慢しなよ」なんて言って笑い話にしていれば。
たとえそれがおれのちっぽけな恋を報われないものにしていたとしても、彼女のためにそうすべきだったんだ。

それでもしなかったのはおれのエゴで、もしまたナミさんがおれに誘いを持ちかけてきたら、おれは断らないだろう。
彼女が他の男に抱かれることをもうおれは許せない。
きっとそれが彼女の気持ちに関係あろうと、なかろうと。


おれに背を向けて衣服を身に着けるナミさんの背中は美しかった。

どんなに触れ合っても、深く交わっても、彼女の心だけがすごく遠いところにあって、おれたちの間には滔々と広くて深い川が流れている。

彼女はその向こう岸で、誰でもない誰かを待っていた。




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 麦わら一味では基本オールキャラかつサンナミ贔屓。
白ひげ一家を愛して12416中心に。
さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。



我が家は同人サイト様かつ検索避け済みサイト様のみリンクフリーとなっております。
一声いただければ喜んで遊びに行きます。

足りん
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