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OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です

まっすぐ、ますっぐ。
ただひたすらに。




愛した世界は美しい






「エースー!!!」
「ぐはぁっ!」

ごすっと冗談にならない音を立て、ルフィはオレの背に飛びついてきた。
もはや突進だ。

「お前なっ、ルフィ!後ろから突然飛びつくのやめろよ!普通なら背骨数本いってるぞ!」
「しししっ!なあエース!今日の夕飯知ってるか!?」
「あ?知らねぇ」
「さっき台所にでっっけぇ肉置いてあったんだ!あれ多分焼くんだ!!」
「本当かっ!?」
「ああっ!だから早く帰ろう!」
「おうっ!」


オレの手を自然と握ったルフィのそれは温かく少し湿っていて、ぶんぶんと元気に繋いだ手を振りながらオレたちは家路についた。


「なーエースー。さっきあそこで何してたんだー?」
「んー、ルフィが来るちょっと前まで寝てた」
「それからは?」
「んー、早く海出てぇなーって考えてた」
「…ふーん」

急に俯きがちになった弟の顔を覗き見ると、似合わない難しい顔をしている。



「…オレがいなくなったら寂しいとか考えてんのか?」
「違う」

いやにはっきりそう言い切ったことに少なからず衝撃を受けていると、ルフィは少し考えてから首を振った。

「寂しいのは寂しいけど、ちょっと違ェんだ」
「なんだそれ」

珍しくわからないことを言う。
でも自分でもよくわかってないらしく、ううんと頭を捻っていたが結局考えはまとまらなかったらしい。


「いいんだ。オレもいつか海に出て、エースより強くなる」
「はっ、一生ムリだ」
「そんなことねぇっ」

ムキになるルフィを鼻で笑うと、ルフィもくしゃりと笑い返した。


でっかい太陽がオレたちを照らし、不格好に伸びた影が後を引く。
オレンジに照らされたルフィの鼻先は何故か泥汚れが付いていて、手で擦り落としてやるとルフィはくすぐったそうに肩を揺らした。



「エースー」
「なんだよ」
「しししっ!オレエースだいすきだ!」
「……あっそ」



馬鹿野郎、オレもに決まってる。















「…エ…ス…?」




暖かい。
胴体は焼けるように熱いのに、いや実際焼けているんだが、直に触れたルフィの体温だけが妙にリアルだった。


なあルフィ。
ひとはあったかいんだな。
お前に会えて、やっとわかったよ。



「…ス、…のか?」
「…前の…なに…伝え…」

会話をしているはずなのに、自分が発した声もどこか遠くに聞こえる。







この、広い海で。
ルフィ、お前はこれからどんな未来を見るんだろう。


つよく、つよく。
ひとりで立てなくてもいい。
誰の前で泣いたっていい。
支えてくれる仲間たちと、オレの知らない世界を作っていけばいい。





瞼を下ろすと、自然と口元は笑みを形作る。

ほら、オレはこんなにもしあわせだ。









まっすぐ、まっすぐ。
ただひたすらに。
オレは愛された。

お前が教えてくれたんだ。
世界はこんなにも美しいんだと。


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 麦わら一味では基本オールキャラかつサンナミ贔屓。
白ひげ一家を愛して12416中心に。
さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。



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一声いただければ喜んで遊びに行きます。

足りん
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