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OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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ハナノリさんが前々から呟いてたセフレサンナミのワンシーンをまたもやお話に起こしてくれました。

発端はここ→【37】
こまつな作の前回はここ→03;

ハナノリさんにいただいた今回は、そのちょっと後くらいだとおもいます、たぶんね。

お話の後に、ハナノリさんと、彼女のおともだちnaruさんが繰り広げた楽しいお話をくっつけてあります。
私が喜ぶことを見越してハナノリさんが送ってくれました。
よくわかってる。

サイトに載せる承諾はお二人からいただいておりますわよ。
興味のある方は是非最後まで。
フラロビにまで話が広がってて、たまらんとおもう。

ではスクロールでどぞー。



















【37-11】

朝が来て、昼が来て、日が沈んで、
そうして夜が来ると,

胸の中が重たい。

吸った空気の量と吐き出した量と単純に引き算すれば、
ここのところ吐いた量の方が勝ってるはずなのに。
小さいため息が漏れて、思わずほらね、と呟いた。




部屋にいるのに飽きて、散歩でもしようと歩きだしたが、
行く場所に迷うほどこの船は広くない。
とはいえ仲間の顔を見ない場所ばかりを選んでいるとすぐに気付いた。

一人きりで誰にも今の行動を見られていない癖に、
キッチンだけは慎重すぎるくらい慎重に避ける足。

「・・・自業自得よね」


もう最後なんて言葉を言って傷つけて、
その言葉を裏切ってまた傷つけて、


気持ちに付け込んだ行為は、
彼のどうしようもない表情を見るたびに重たくなる。





体を繋いでしまった翌朝口にする紅茶が普通に美味しくて、
僅かに歪んだ表情は熱さのせいにして誤魔化した。

『ごめんナミさん、熱かった?』
『うぅん、平気美味しい』
『ならよかった♪』

ロビンちゅわーん、俺ナミさんに褒められちゃった~、
とハイテンションで去っていく後ろ姿は見なかった。

朝でも、昼でも、いつでも変わらない。

あんな誘い方をして、
ずるいことをして、

なのに、

うっとうしいほどの紳士ぶりと、あれこれこちらを気遣ってくれる物言い。


彼は、本当に、

本当に優しいのだ。




二人の間には、あんなことがあっても、
何もないの同じ。













「居たの」
「・・・居ちゃ悪いかよ」

何か用か、とだけ言ったゾロに、別に、と言って少し離れた場所へ座る。
今夜の見張りはゾロだっけとぼんやり思って、ゾロの体の横に置いてある酒瓶を目にとめた。


「それ、くれない?」
「あぁ?ンだよ、酒せびりに来たのか」
「ってわけでもないけど、あるなら飲みたいなって」

いいじゃない、と言いながら手は延ばさずにそのままぼんやり座っていた。

「おい」

なによ、と返事をしたと同時に目の前に酒瓶が飛んできて、
慌ててそれを掴む。

「ちょ、っと危ないじゃない」
「くれっつったろーが」
「言ったけど」
「いつもは断りもせず人の酒でも奪ってくのにわざわざ許可待ちなんて気味悪ィ」

ひょいと肩をすくめてゾロはさっさともう一瓶の封を開けていた。

「いつもそんなことしてるかしら」
「言ってろ」

ゾロは口の端を僅かに上げて笑うと、あとはもう黙って自分の酒を飲んでいた。



今日みたいな夜に、この場所はちょうど良かった。

こちらに立ち入ろうとしてこない相手は楽だ。


瓶を煽って一息つく。



しでかしたことから逃げたみたいな後ろめたさはあって、
ずるいと思いながら、
抱えなければならない重荷が消えてなくなることを想像した。



彼が私を好きだなんて思わなくなったら。
ただの、仲間としか思わなくなったら。


(そんなこと・・・)


じゃぁ、
同じだけの気持ちを私が持てればいいんだろうか。

彼が私に向けるだけの気持ちを、
同じように持てたら、こんな風にもならないんだろうか。



「おい」

「何」

「お前代わりに見張っといてくれ」

「は?」

「眠ィ」

「ちょっと」


承諾するする間もなく、ゾロはその場にごろりと横になると、
すぐにものすごいいびきをかいて寝てしまった。


大口を開けて寝る男を視界に入れながら、
瓶に半分残ったお酒を飲むまではこのままぼんやり海を見ることにした。
その後勝手にここを後にしても、別にゾロは怒りもしないだろう。



そうやって普段よりはゆっくりとしたペースで瓶を空け、
温くなった空瓶だけを持ってその場を後にした。


胸の中が何となく軽くなったような気がして、
どこまでずるいんだか、とまるで他人事みたいに呟いて足を止める。


人影には少し前には気付いていた。




「ナミさん、」

うん

「・・・今日、見張りじゃないよね」

うん

「何かマリモに用だった?」



そう聞いた顔は、
二度あった夜、カウンターの向こう側でも見なかった種類のもので、

嫉妬をした男なんて最悪だと考えていた過去の自分を修正した。




勝手に嫉妬するなんて馬鹿だとか、
お好きにどうぞだとか、

そんなことを言えない程度には、
私はサンジ君が大切だ。


それでも、
恋じゃない。

抱きしめてごめんねと言いたくなるこの気持ちは、
絶対、恋なんかじゃないのだ。

















********






間髪置かずに、ハナノリンとnaruさんの会話へ。
ハナノリさんnaruさんで色分けさせてもらいました。




本筋からは少しずれてるけど、「人を傷つけることでしか癒やせない痛み」ってあると思うんだよね。
だからナミさんにはルフィでもゾロでもなくサンジくんなんだと思うなぁ。

そしてロビンにも同じ種類の痛みがあると思うけど、あそこはほら兄貴が大人だからさ、
分かった上で「俺を傷つけていい」って受け止める姿勢を見せてくれるから
ロビンは兄貴を傷つけずに済ませられるんじゃないかと。

で、サンジくんも姿勢で言えば兄貴と一緒なんだけど、
彼の場合は少しホントに傷ついちゃうとこが兄貴未満で愛しいよねと思ってます。



少しずれているどころか、そこがキモですよ!!
ナミさんとロビンは境遇が似てるじゃない?
自分から泥水飲む覚悟して選んだ子と、何も分からず巻き込まれた子の違いはあるけど
でも美人さと賢さを武器に、酷い世界に随分長くいたのは同じだものね

違いはシフトチェンジをした年齢だと思うんだけど、
なるたん言うとおり、相手の差が大きいよね。

サンジはもうナミサン一筋すぎるじゃない?
アニキは好きかも知れないけど、その愛がでっかいから、
見守る愛というかさ。

暴れる野生動物を抱っこして、どんだけ引っかかれて噛みつかれても、
絶対に放り出さないし、好きにしていい。
何回逃げても追いかけて捕まえたりはしないけど、何度戻ってきても
同じように抱いてやる   っていうのがアニキの愛だと思うの

サンジくんはまだここまで行けないじゃない?
引っかかれて噛みつかれたら痛いし、傷眺めちゃうし、
放り出さないのは一緒だけど、それは一度手にしたらもう離さない
ってことだけだし
逃げるんなら追いかけちゃいそうだし
何度も近づく離れるを繰り返されたら、さすがにしんどい

っていうここの差が安定感の違いだよね
でもアニキみたいになれないサンジくんはうんと愛しいと思うよ!!








このおねえさまがたのお話に、私はもう満身創痍ですぜ。
ハナノリさん送った私の感想もめんどっちいから貼り付けると、


なんだかすごく大人の香りがする会話でぽわぁーーんとなりました。
ああサンジはまだまだ青いんだって、なんかわかってたのにわかってなかったのがわかったというか!
 
naruさんのおっしゃてる、
  >サンジくんも姿勢で言えば兄貴と一緒なんだけど、
   彼の場合は少しホントに傷ついちゃうとこが兄貴未満で愛しいよねと思ってます
 
っていうのがああああほんとだ!ってなってびっくりしました。
そんで君の切りかえしよ。
 
  >逃げるんなら追いかけちゃいそうだし
   何度も近づく離れるを繰り返されたら、さすがにしんどい
 
 
まさにそれよ。
私はそれをサンジの行動を追っかけながらじゃないとわからなかったのに、
大人なお二方はするっと言葉にできてしまうこの違い。がくぜん。
 
そんでさらにサンジだけでとどまらず、兄貴の安定感にまで話が広がると。
麦わらチームの不安定な女の子二人をしっかり捕まえていてほしいメンズだけども、
サンジと兄貴じゃ確かに立ち位置からやり方からなにからなにまでちがう!
でも気持ちの面で大事に思ってることは変わらなくて、
だからこそうまくいかないこともあるって兄貴は一歩引いて眺めるときとぐいって抱きしめてやるべき時を心得てるんだけど
サンジはうまくいかないとガーーーーーンみたいな(笑)←笑ったるな
 
うわあーーーーもうなにこの世界の広がり!!
だいすき!!!
 







もうなにもいうことはない。




わたしはここからハッピーエンドまで駆け抜けるぜ。




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 麦わら一味では基本オールキャラかつサンナミ贔屓。
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さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。



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