OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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発端はここ→[37]
前回のはこれ→【ハナノリさんから追加爆弾37-11】
結局あの夜、彼を抱き締めることはできなかった。
不自然に揺れた両腕をごまかすように、そのまま空へつきあげて伸びをした。
はちきれそうなほど苦しんだ彼の胸から目を逸らして「おやすみなさい」と言うと、少し間を開けて、やがて彼も「おやすみ」と言ってくれた。
逃げるようにその場を後にした。
実際私は逃げた。これ以上ないほど卑怯でみっともない退却だった。
あの夜以来、サンジくんとは二人きりになっていない。
*
1か月ぶりの寄港だった。
船は大きく波を掻いて、護岸工事が施されてまだ新しい港へ錨を下ろした。
ログは2日。
いつも通り仕事分担のくじ引きを引いて、私たちは思い思いに船を降りた。
今日の船番はロビンだ。
船の上から優雅に笑って見送るロビンに手を振って、私は前を行くルフィやゾロの後へ続く。
「んロビンちゅぁーん!すぐ戻ってくるからねぇー!!」
あつくるしいラブコールをふりまくサンジくんにも、ロビンは律儀に手を振ったようだ。
彼の声が嬉しそうに跳ねたから。
しばらくするとサンジくんは私を追いかけて来て、横に並んで歩きだす。
革靴がぺたりぺたりと音を立てていた。
「ナミさんはこれからどこに?」
「文房具屋さん。地図とインクを買いにいくわ」
「そう、今日の夕飯なにかリクエストある? それか外で食べる?」
「んー、そうね。いいお店があったらそうするかも」
「了解。好きにしてくれていいから、な」
「うん」
私が頷くのを確認して、サンジくんは歩調を早めて前の男連中を追いかけて行った。
後ろから覆いかぶさるようにウソップの肩に腕をまわして、何か言い募っている。
大方買い出しの荷物持ちにでも連れて行くのだろう。
私は早々と横道に逸れ、5人とはそこではぐれた。
住宅にまぎれるように建っていた文房具屋で欲しいものを調達し、ついでにその隣に建っていた本屋を特に目星を付けるでもなく物色した。
地味で大人しめな街の雰囲気に合った、小さな本屋だ。
品ぞろえはけしていいとは言えず、仕方なしにわりと早く店を出た。
ロビンもきっと明日ここに寄るだろうけど、いまいちだったと先に教えてあげよう。
とはいえ彼女はいつでも、「それどこから持ってきたの?」と言うような本を見つけてくる。
「そこに」と指差すところにもう同じ本はなくて、私は彼女の視界が羨ましくて仕方ない。
お腹がすいたので市場の方へ足を向け、適当に目に付いたパン屋でパンを買ってお昼ごはんの代わりにした。
とろけるチーズに苦戦しながら市場を通り抜けていくと、人並みの中でちらちらと見知った頭が動くのが見えた。
サンジくんだ。
その隣でチョッパーが積み荷の重なった大きな台車を引いていた。
ウソップは逃げたみたいね、と確認したところで、向こうもこちらに気づいたようだ。
チョッパーが顔を上げ、うれしそうに「ナミ!」と呼んだ。
歩み寄ると、彼らから香辛料の香りがふわっと香る。
「偶然。買い出しご苦労様」
「ナミさんの用事はもう終わった?」
「うん。このとおり。ねぇ、カレー屋か何か入ったの?」
「あぁ、いや、さっきスパイスを大量に買い込んだもんで。くさい?」
「くさい! おれ、さっきからものすごくくさいって言ってるんだ!」
チョッパーがわめきたてるが、サンジ君は平気な顔で「うるせっ」と青い鼻を指で弾いた。
「面白いスパイスがそろってたから、鶏肉でも仕込んで漬けようかと。カレーにも幅が広がるし」
「ふぅん、じゃあ私、今夜は船で食べようかな」
思いついたままにそう言ったら、サンジ君の目元が嬉しそうにだらんと緩んだ。
途端に、ギュッと喉がすぼまるような息苦しさを感じる。
「サンジ、おれ荷物下ろしたら本屋に行くよ。帰ってきたら何か食うもん残しといてくれるか?」
「あぁ、取っておけるもんにしとくよ」
「今回はお小遣いも十分渡したし、オカで泊まるつもりの奴らも多いんじゃないかしら」
ゾロやルフィ、ウソップなんかは、街の酒場でつぶれてそのあたりで寝てしまうかもしれない。
今夜、船に残るのは誰だろう。
不意に、サンジ君と視線が絡まった。
私が彼を見たからでもあるけど、彼も私を見ていた。
言いたいことがあるのに、言うまいと決めてしまったから言えないみたいな、そんな顔をしていた。
言いたいことがあるのは、私のほうかもしれない。
*
船に戻ると、言っていた通りチョッパーは早々と本屋へ出かけて行った。
ロビンが沈みかけの日の光の中で、眩しそうに本を読んでいる。
私たちに気付いて、「おかえりなさい」と静かに本を閉じた。
「たっだいまロビンちゃん、見張りおつかれさま。お腹空いてねェ?」
「そうね、そろそろ空いてきたわ」
「すぐに用意するから待っててねン」
サンジ君はチョッパーが残して言った荷台を威勢よくごろごろとキッチンまで引いていき、夕食の準備に取り掛かるようだ。
ふと柔らかい花の香りがしたと思って振り返ると、ロビンの分身たちがパラソルと折りたたみ式のテーブルを片づけている。
当のロビンは、3冊ほどの本を抱えなおして私に向き直った。
「散策はどうだった?」
「ん、ぼちぼち。小さな街ね。短い滞在だし、ちょうどいいのかも」
「そう。あなた今夜は?」
「船にいるけど」
「なら私は、宿を取らせてもらおうかしら」
思わず紺色の大きな目をじっと見つめると、おなじようにまっすぐ視線が返ってきた。
その強さに耐え切れなくて、逸らしてしまう。
「……ばれてた?」
「ばれてたも何も、あなた特に隠してないじゃない」
「べっつに……」
「彼のことが好きなの?」
窺うようにロビンの顔を覗き込むと、平然とした顔が私を見ている。
答えないでいると、ほんの小さな吐息が頭上をかすめていった。
「彼はあなたのことが好きみたいね、とても」
「……知らない」
あらあら、とでもいうようにロビンは大仰に目を丸める仕草をして、私のわきを通り過ぎて行った。
文房具の入った紙袋を掴む手に力がこもって、乾いた音が小さく響く。
そんなこと、と言葉が漏れた。
そんなことは、私にだってわかっている。
*
ロビンとそんなやり取りをしたにもかかわらず、予想外なことに、夕飯が出来上がるころには何と全クルーが船に帰ってきていた。
サンジ君が慌てて追加分を作り始める程には予想外で、私も驚いて彼らに声をかけてしまう。
するとみんなが口を開いて、「うまそうな食材が売っていたから」と答えた。
だから外で食べてこようとは考えないところが、全員しっかりとサンジ君に胃袋を掴まれている証拠だ。
事実、彼はこの街で調達した食材を華麗なまでにおいしく仕上げてくれた。
船に戻ってきてしまえば、わざわざ外に眠りに出るものもいない。
皆が何となく、いつも通りに食後の時間を過ごし始めたので私もそれに倣った。
シャワーを浴びて一度船室から出ると、外の空気はぱりっと乾いて少し冷えていた。
濡れたタオルを頭に乗せたまま、冷たい夜風に肌を撫でられるのは気持ちいい。
しばらくのあいだ、船室の壁に背中を預けてぼうっと立ちすくんでいた。
「湯冷めしちまうよ、ナミさん」
頭上から降りかかる声に顔を上げると、二階部分の手すりからサンジ君が見下ろしていた。
いつからいたんだろう。
「……お風呂のお湯、少し熱くて」
そう? とサンジ君が首をかしげながら、階段を降りてきた。
キャミソールのひもだけが乗っかった肩が心もとなくて、なんとなく手のひらでこする。
サンジ君は私の隣の壁に背中を付けると、口の端で咥えていた煙草を床でもみ消した。
「何の用」と訊こうと思ったのに、言葉が出なくて、ただただまっすぐ海の方を見ていた。
サンジ君がなにも言わないので、私も何も言えない。
波が船の横腹をこするように通り過ぎる、重たく掠れた音が響く。
視線を落とすと、すぐ近くにサンジ君の手があった。
白くて硬い陶器のような手だ。
そっと撫でるように掴むと、身を引くようにその手が動いた。
怯えてるみたいな声で、サンジ君が私を窺う。
「……ナミさん?」
白い手は冷たかった。
ついさっきまで洗い物をしていたのだろう。
強く握ると、強張っていた手がほんの少しだけ緩んだ。
「どこか、行こう」
気が付くと口をついていた。
困惑するかと思ったが、意外にもサンジ君はしっかりと私を見下ろしているようだった。
相変わらず私は、前しか見ることができないのだけど。
「……どこかって?」
「どこか、外に」
「こんな時間だ、飲み屋くらいしか開いてねェ」
「お酒はもういらない」
「なら」
「他に開いているところがあるでしょう」
サンジ君は息を呑んで、それと同時にまた手に力を込めた。
「ナミさん」と静かに呟く。
「この間言ったよな」
「うん」
「これが最後って、その……」
「言ったわ」
「あぁ、だから……クソ、おれ何言ってんだ」
サンジ君は苛立ったように胸元へ手を伸ばした。
無意識に煙草を取り出したが、箱のラベルを見つめただけでまた戻してしまった。
私の方こそ、なんてことを言ってるんだろうと思いながら、未だ彼の手を掴んだまま、彼をどこかへ連れ出そうとしている。
気付けば「お願い」とまで言っていた。
「一緒に来て」
→
前回のはこれ→【ハナノリさんから追加爆弾37-11】
結局あの夜、彼を抱き締めることはできなかった。
不自然に揺れた両腕をごまかすように、そのまま空へつきあげて伸びをした。
はちきれそうなほど苦しんだ彼の胸から目を逸らして「おやすみなさい」と言うと、少し間を開けて、やがて彼も「おやすみ」と言ってくれた。
逃げるようにその場を後にした。
実際私は逃げた。これ以上ないほど卑怯でみっともない退却だった。
あの夜以来、サンジくんとは二人きりになっていない。
*
1か月ぶりの寄港だった。
船は大きく波を掻いて、護岸工事が施されてまだ新しい港へ錨を下ろした。
ログは2日。
いつも通り仕事分担のくじ引きを引いて、私たちは思い思いに船を降りた。
今日の船番はロビンだ。
船の上から優雅に笑って見送るロビンに手を振って、私は前を行くルフィやゾロの後へ続く。
「んロビンちゅぁーん!すぐ戻ってくるからねぇー!!」
あつくるしいラブコールをふりまくサンジくんにも、ロビンは律儀に手を振ったようだ。
彼の声が嬉しそうに跳ねたから。
しばらくするとサンジくんは私を追いかけて来て、横に並んで歩きだす。
革靴がぺたりぺたりと音を立てていた。
「ナミさんはこれからどこに?」
「文房具屋さん。地図とインクを買いにいくわ」
「そう、今日の夕飯なにかリクエストある? それか外で食べる?」
「んー、そうね。いいお店があったらそうするかも」
「了解。好きにしてくれていいから、な」
「うん」
私が頷くのを確認して、サンジくんは歩調を早めて前の男連中を追いかけて行った。
後ろから覆いかぶさるようにウソップの肩に腕をまわして、何か言い募っている。
大方買い出しの荷物持ちにでも連れて行くのだろう。
私は早々と横道に逸れ、5人とはそこではぐれた。
住宅にまぎれるように建っていた文房具屋で欲しいものを調達し、ついでにその隣に建っていた本屋を特に目星を付けるでもなく物色した。
地味で大人しめな街の雰囲気に合った、小さな本屋だ。
品ぞろえはけしていいとは言えず、仕方なしにわりと早く店を出た。
ロビンもきっと明日ここに寄るだろうけど、いまいちだったと先に教えてあげよう。
とはいえ彼女はいつでも、「それどこから持ってきたの?」と言うような本を見つけてくる。
「そこに」と指差すところにもう同じ本はなくて、私は彼女の視界が羨ましくて仕方ない。
お腹がすいたので市場の方へ足を向け、適当に目に付いたパン屋でパンを買ってお昼ごはんの代わりにした。
とろけるチーズに苦戦しながら市場を通り抜けていくと、人並みの中でちらちらと見知った頭が動くのが見えた。
サンジくんだ。
その隣でチョッパーが積み荷の重なった大きな台車を引いていた。
ウソップは逃げたみたいね、と確認したところで、向こうもこちらに気づいたようだ。
チョッパーが顔を上げ、うれしそうに「ナミ!」と呼んだ。
歩み寄ると、彼らから香辛料の香りがふわっと香る。
「偶然。買い出しご苦労様」
「ナミさんの用事はもう終わった?」
「うん。このとおり。ねぇ、カレー屋か何か入ったの?」
「あぁ、いや、さっきスパイスを大量に買い込んだもんで。くさい?」
「くさい! おれ、さっきからものすごくくさいって言ってるんだ!」
チョッパーがわめきたてるが、サンジ君は平気な顔で「うるせっ」と青い鼻を指で弾いた。
「面白いスパイスがそろってたから、鶏肉でも仕込んで漬けようかと。カレーにも幅が広がるし」
「ふぅん、じゃあ私、今夜は船で食べようかな」
思いついたままにそう言ったら、サンジ君の目元が嬉しそうにだらんと緩んだ。
途端に、ギュッと喉がすぼまるような息苦しさを感じる。
「サンジ、おれ荷物下ろしたら本屋に行くよ。帰ってきたら何か食うもん残しといてくれるか?」
「あぁ、取っておけるもんにしとくよ」
「今回はお小遣いも十分渡したし、オカで泊まるつもりの奴らも多いんじゃないかしら」
ゾロやルフィ、ウソップなんかは、街の酒場でつぶれてそのあたりで寝てしまうかもしれない。
今夜、船に残るのは誰だろう。
不意に、サンジ君と視線が絡まった。
私が彼を見たからでもあるけど、彼も私を見ていた。
言いたいことがあるのに、言うまいと決めてしまったから言えないみたいな、そんな顔をしていた。
言いたいことがあるのは、私のほうかもしれない。
*
船に戻ると、言っていた通りチョッパーは早々と本屋へ出かけて行った。
ロビンが沈みかけの日の光の中で、眩しそうに本を読んでいる。
私たちに気付いて、「おかえりなさい」と静かに本を閉じた。
「たっだいまロビンちゃん、見張りおつかれさま。お腹空いてねェ?」
「そうね、そろそろ空いてきたわ」
「すぐに用意するから待っててねン」
サンジ君はチョッパーが残して言った荷台を威勢よくごろごろとキッチンまで引いていき、夕食の準備に取り掛かるようだ。
ふと柔らかい花の香りがしたと思って振り返ると、ロビンの分身たちがパラソルと折りたたみ式のテーブルを片づけている。
当のロビンは、3冊ほどの本を抱えなおして私に向き直った。
「散策はどうだった?」
「ん、ぼちぼち。小さな街ね。短い滞在だし、ちょうどいいのかも」
「そう。あなた今夜は?」
「船にいるけど」
「なら私は、宿を取らせてもらおうかしら」
思わず紺色の大きな目をじっと見つめると、おなじようにまっすぐ視線が返ってきた。
その強さに耐え切れなくて、逸らしてしまう。
「……ばれてた?」
「ばれてたも何も、あなた特に隠してないじゃない」
「べっつに……」
「彼のことが好きなの?」
窺うようにロビンの顔を覗き込むと、平然とした顔が私を見ている。
答えないでいると、ほんの小さな吐息が頭上をかすめていった。
「彼はあなたのことが好きみたいね、とても」
「……知らない」
あらあら、とでもいうようにロビンは大仰に目を丸める仕草をして、私のわきを通り過ぎて行った。
文房具の入った紙袋を掴む手に力がこもって、乾いた音が小さく響く。
そんなこと、と言葉が漏れた。
そんなことは、私にだってわかっている。
*
ロビンとそんなやり取りをしたにもかかわらず、予想外なことに、夕飯が出来上がるころには何と全クルーが船に帰ってきていた。
サンジ君が慌てて追加分を作り始める程には予想外で、私も驚いて彼らに声をかけてしまう。
するとみんなが口を開いて、「うまそうな食材が売っていたから」と答えた。
だから外で食べてこようとは考えないところが、全員しっかりとサンジ君に胃袋を掴まれている証拠だ。
事実、彼はこの街で調達した食材を華麗なまでにおいしく仕上げてくれた。
船に戻ってきてしまえば、わざわざ外に眠りに出るものもいない。
皆が何となく、いつも通りに食後の時間を過ごし始めたので私もそれに倣った。
シャワーを浴びて一度船室から出ると、外の空気はぱりっと乾いて少し冷えていた。
濡れたタオルを頭に乗せたまま、冷たい夜風に肌を撫でられるのは気持ちいい。
しばらくのあいだ、船室の壁に背中を預けてぼうっと立ちすくんでいた。
「湯冷めしちまうよ、ナミさん」
頭上から降りかかる声に顔を上げると、二階部分の手すりからサンジ君が見下ろしていた。
いつからいたんだろう。
「……お風呂のお湯、少し熱くて」
そう? とサンジ君が首をかしげながら、階段を降りてきた。
キャミソールのひもだけが乗っかった肩が心もとなくて、なんとなく手のひらでこする。
サンジ君は私の隣の壁に背中を付けると、口の端で咥えていた煙草を床でもみ消した。
「何の用」と訊こうと思ったのに、言葉が出なくて、ただただまっすぐ海の方を見ていた。
サンジ君がなにも言わないので、私も何も言えない。
波が船の横腹をこするように通り過ぎる、重たく掠れた音が響く。
視線を落とすと、すぐ近くにサンジ君の手があった。
白くて硬い陶器のような手だ。
そっと撫でるように掴むと、身を引くようにその手が動いた。
怯えてるみたいな声で、サンジ君が私を窺う。
「……ナミさん?」
白い手は冷たかった。
ついさっきまで洗い物をしていたのだろう。
強く握ると、強張っていた手がほんの少しだけ緩んだ。
「どこか、行こう」
気が付くと口をついていた。
困惑するかと思ったが、意外にもサンジ君はしっかりと私を見下ろしているようだった。
相変わらず私は、前しか見ることができないのだけど。
「……どこかって?」
「どこか、外に」
「こんな時間だ、飲み屋くらいしか開いてねェ」
「お酒はもういらない」
「なら」
「他に開いているところがあるでしょう」
サンジ君は息を呑んで、それと同時にまた手に力を込めた。
「ナミさん」と静かに呟く。
「この間言ったよな」
「うん」
「これが最後って、その……」
「言ったわ」
「あぁ、だから……クソ、おれ何言ってんだ」
サンジ君は苛立ったように胸元へ手を伸ばした。
無意識に煙草を取り出したが、箱のラベルを見つめただけでまた戻してしまった。
私の方こそ、なんてことを言ってるんだろうと思いながら、未だ彼の手を掴んだまま、彼をどこかへ連れ出そうとしている。
気付けば「お願い」とまで言っていた。
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@kmtn_05 からのツイート
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一声いただければ喜んで遊びに行きます。
足りん
URL;http;//legend.en-grey.com/
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