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OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
※Twitterで栗さん(@_iga_guri_)が呟かれていた
 「【現パロ】6畳一間和室のワンルームに住んでる貧乏大学生ナミさんの部屋に入り浸る財閥の御曹司(元)のサンジ 」
 のネタとイラストに触発されたサンナミ現パロです。書きたいところだけ書きました。
 (栗さんから許可を頂いています)

がっつりR-18です。

















なにか欲しいものある? と聞かれたので、「お金」と端的に答えたら、サンジくんは聞き違えたか冗談だと思ったらしく、「うんー?」と気のない声で聞き返してきた。聞き返しながら、私のむき出しになった足の付根を何度も押すように触ってくる。気が散ったが、「やめて」というのも面倒で好きにさせておいた。

「なに? お金?」
「うん」
「そうな、お金な」

いいよな、と何がいいのか私に同調するふりをして、サンジくんは執拗に私の太ももを触り続ける。暑くて、扇風機をつけようと手を伸ばすが、毛羽立ったラグマットの上にある扇風機のボタンに手が届くより早くサンジくんは私の腰を抱きかかえたまま肩で私を押し倒した。

「ちょっと」
「ううん、ナミさん全身すべすべ」
「もう、暑いの。ひっつかないで」
「ナミさんおれ18時から仕事だもん。あと1時間だから、もう一回」

腰に巻き付いていた両腕が、するすると体を撫でるように動き始める。そのたびに汗でぺたりと肌と肌が吸い付く。触れると濡れたようにひんやりとしているのに、その奥にある生きた熱がじわっと肌を汗ばませる。唯一まとっていた下着を指先で抜き取って、サンジくんは私の鎖骨に溜まった汗を嬉しそうに舐めた。
汗で濡れた手が私の脚を持ち上げるが、滑って二回ほど取り落とす。六畳一間の畳の上に、無理やり置いた一組で5400円だったマットレスベッドは、汗なのかなんなのかわからない湿気をたっぷりと含んでいて、とても心地良いとはいえなかった。

「ナミさん、首、持って」

サンジくんが私の手を取って、自分の首に巻き付かせる。暑さと下腹に迫る欲求の波で朦朧としながら、言われるがまま腕を伸ばしてサンジくんの頭をかき抱くようにして体を持ち上げた。
力強い手が私の腰を支えて、打ち据えられる。
金色の髪の先で揺れていた汗が、飛沫になって顔にかかった。
肩越しに窓が見える。壁にかけた時計の針が一つ動く。
お腹の中で熱い何かが喜びに打ち震えるみたいに、小刻みに収縮していた。



大学に行くと、掲示板に学生番号が張り出されていた。げ、という顔をしたら隣でビビが「これナミさんの番号?」と目ざとく気づいてしまう。

「そう、多分」
「多分も何も」

掲示された紙には、番号とともにいついつまでに学生課に来るようにと丁寧かつ有無を言わさぬ調子で書かれていた。私の他にも、3つ4つ学生番号が書いてある。

「行かなきゃ」

当然のようにビビが言う。そうね、と適当に相槌を打つ。確かに行かなければ、やがて電話がかかってくるだろう。それすら出ないでいたら、きっと緊急連絡先にしているノジコの携帯に電話がかかるに違いない。そんなことになったら、ノジコに怒られてしまう。

「なんでしょうね」
「なんでしょうね」

ビビの言い方を真似て言ってみるが、要件なんてわかりきっている。学費の件だ。
滞納はしていない。けれど、支払いは滞っている。どう違うのかと言うと、他の学生みたいに半年分をどーんと収めることができないので、月割で学費を入れているのだが、毎月の自動振込ができないとこうして呼び出しがあるのだ。自動で振り込まれないのは、もちろん口座にお金が足りないからで、月末までにはお願いしますね、と学生課で念を押されることになる。

「はあ、バイト行かなきゃ」
「学生課いいの?」
「バイトのあと5限あるから、そのときに行くわ」
「ナミさん、授業の間にバイト入れてたの?」
「最近ね、始めたの」

だって水曜日は、1限の次が5,6限という間延びした時間割を避けることができなかった。春の間は、課題をしたり友だちと過ごすことで時間をやり過ごしていたが、やっぱりそのぽかりと空いた時間が惜しくてバイトを入れることにした。
大学近くのケーキ屋さんだ。小さな店構えのかわいらしい店で、間口は狭いが中は広く、ケーキも種類が多くておいしい。気に入ってときどき訪れていたら、バイト募集の張り紙があったのでこれはと店先で応募したのだった。
店に入って右側は、2つ3つテーブル席がおいてあり、そこでケーキと紅茶を楽しむことができた。もとは、紅茶のリーフ専門店だったらしい。
異様に背が高くて陽気なアフロの店主は、開店後も開店中も開店後も、暇さえあれば客席で紅茶を飲んでいる。
ケーキもそのアフロ店主が作っているのかと思いきや、ケーキは隣のレストランから卸されてくる。レストランにはケーキのショーケースを置くスペースがないから、懇意にしている隣の紅茶屋を間借りしている形になるらしい。間借りと言っても売るのは紅茶屋の方なので、販売形態としてはレストランはケーキの卸売をしていることになる。
その、レストランのシェフがサンジくんだった。
初めて会ったのはひと月前にバイトを始め、3回目のシフトの日。給食を彷彿とさせる大きなプラケースを慎重に運ぶ若い男と、店の出入り口でばったり鉢合わせた。

「あ、ナミさんその方、隣のレストランの職人さんです」

アフロ店主ブルックが、音を立てて紅茶をすすりながら言う。ぺこんと彼に頭を下げて、さっさとその横を通り過ぎバイト服に着替えに奥へ引っ込んだ。
店に戻ると男は消えていたので、気にもしていなかったのだが、バイトが終わって夕方店を出ると、隣のレストランから彼は飛び出してきたのだった。

「ナミさん?」

声をかけられて、驚いて振り返る。男はにへらっと笑い、コックコートについたソースのシミを払うように服をはたきながら「ブルックに、聞いて」と遠慮がちに口を開いた。

「ああ、おつかれさまです」
「おつかれさま、あの、今帰り?」
「うん、今から大学の授業だから」
「えっ、今から?」

そう、とうなずくと、何故か男はぱあっと顔を明るくさせた。
準備していたのか、コックコートのポケットからすばやく何かを取り出して私の方に手を突き出す。

「おれ、夜まで店の営業あんだけど、よかったら授業終わったあと飯食いに来ねえ? 終わったら、連絡してもらえると」

私は彼が差し出した手の先に握られた紙切れを見下ろして、再び顔をあげる。
男はにへら笑いを崩さないまま、根気よく紙切れを差し出し続けている。

「授業終わるの、8時半とかだけど」
「全然いい、ちょうどいい。それくらいのほうが」
「……あなたのお店、すごく高そうだけど」
「まさか、お代なんていらねぇよ」

男は驚いたように手をぶんぶん振って、「出会った記念に」と意味のわからないことを口にした。

「ごちそうしてくれるの?」
「もちろん!」

でもなんで、とは聞かなかった。「わかった」と私はいい、紙切れは受け取らないまま「じゃあ」と踵を返す。
あっと彼は声を上げ、「待って、これ」と私を呼び止める。
相変わらず紙切れを突き出しているのかと思えば、私の前に半身を乗り出してきた彼が差し出したのは小さな茶色の紙袋だった。古紙の乾いたいい匂いと混じって、香ばしいバター生地の焼ける匂いがする。

「授業終わるまで腹減るだろうから、それまでのつなぎによかったら食って」

キッシュ、と言って、男は半ば強引に私の手に紙袋をもたせた。あまりの良い匂いに、私も受け取ってしまう。
男は私が受け取ったのにほっとしたように相好を崩した。一重の少し垂れた目が、すっと細く笑った。

「じゃあ、おれも仕事だから」

待ってる、と言って男は後ずさり、ぶんぶんと手を振った。
私はぽかんとしたまま、いい匂いの紙袋を待って、大学へと戻った。
講義室で、講義が始まる前に紙袋を開けてみると、とたんに濃い卵とバターの香りが広がって、周りに座った学生たちが振り返るほどだ。
形のいい三角のそれをかじると、まだほのかにあたたかく、ドライトマトのすっぱいところとベーコンのしょっぱいところがとても美味しかった。
そして私はのこのこと、講義の後に彼のレストランに向かった。なぜかもう何も考えることなく、大学を出た脚はそっちの方向へ進んだのだ。
上品な内装の店内に気圧されて、びくびくしながら足を踏み入れた私を、厨房から飛び出してきた彼は大喜びで出迎えて、まるで私が来ることを疑いもしなかったみたいに用意された席に案内してもらった。

「キッシュ食ったし、もう9時だからお腹に優しいもんがいいかなと思ったんだけど、どう?」
「おまかせする」

よっしゃと彼は大きくうなずいて厨房に戻った。
カチャカチャとカトラリーが小さくぶつかる音が響く店内に、私はぽつんと残される。心細い気持ちを抑え込むように、気丈に顔を上げて彼が戻ってくるのを待った。
「失礼いたします」と言って向かいに立ったウェイターが、水のボトルを二種類抱えて、赤と青それぞれのラベルを私に見せる。
遠い国の南の地方で取れたまろやかで飲みやすい軟水、スパークリングとノンスパークリングどちらがよいか訊かれた。
あっけにとられて二種類のボトルを見上げる私を、ウェイターは根気よく待っている。あわてて「じゃあ、普通の方で」と青いラベルを指さした。
口の大きな薄いグラスに、たっぷり水が注がれる。
ウェイターが去ったあと、恐る恐る水を口に運んでみたが、朝起き抜けに飲む水道水との違いはいまいちわからなかった。

「おまたせ~」

今日会ったばかりの男が皿を持って姿を見せると、なぜかホッとした。
男は私の目の前に、ほこほこ湯気を立てるリゾットと小さなサラダを置いた。

「海の幸のリゾット。口に合うといいんだけど」
「い、ただきます」

もう、口に含む前から絶対美味しいとわかっていた。だって立ち上る湯気が、そこに含まれる塩気と海鮮の香りが、私の胃をぎゅっとひねるみたいに刺激してくるのだ。
そしてやっぱり当然のようにおいしい。

「おいしい……!」

男は、私がキッシュの紙袋を受け取ったときの数倍嬉しそうに顔をほころばせた。よかった、と小さくつぶやく。

「今更だけど、あんたが作ったの?」
「うん。得意なんだ。海鮮」
「すごい、すごいのね」

男は照れたように鼻を鳴らして笑うと、「楽しんで」と言って一歩下がった。

「あ」

思わず声を上げた私を見下ろし、男が「なにか」というように見つめてくる。
続く言葉が見つからず、スプーンを持つ手をぎゅっとにぎる。
こんな格式高そうなレストランの、広いフロアに一人取り残されるのが不安だったのだ。
洗いざらしたジーンズとリブTシャツの私は、きっとこの店の中でとんでもなく異端だろうと思えたから。
なんてことを言えるわけもなく、私は「何でもない」と言ってふたたびリゾットを口に運ぶ。
男は少しの間私を見つめていたが、「ごめんね、おれ戻らねぇと」と言ってにこりと笑って厨房に戻っていった。
9時をまわり人も少ない店内だが、席に座るお客さんたちはみんな一様にしあわせそうに見えた。
私も、水を飲んでいたときに感じた心もとなさが、リゾットを口に含むたびにあたたかく喉を通るうまみによっていつしかわからなくなっていた。

リゾットとサラダを食べ終わったとき、男は戻ってきた。が、さっきと違いコックコートを着ていない。着替えてきたのか、私服だ。

「もう帰る?」
「うん。ごちそうさま。すごい美味しかった。本当にお代いいの?」今更払えと言われても困るけど。
「いいのいいの。おれも帰るからさ、よかったら送らせて」
「え、でも」

まだ閉店前のようだし、お客さんは残っている。気にして見ないとわからないが、厨房のほうがどこか殺気立っている気がしなくもない。
「いいのいいの」と彼は繰り返し、立ち上がった私の椅子をさっと引いてくれる。

「行こう」

男はサンジと名乗った。生ぬるい風が吹く夜道を歩きながら、男は、サンジくんは歩幅を合わせて隣を歩く。
聞けば、歳は一つ上だった。家は、あのレストランの2階。

「えーと、ナミさんちは」
「ここから15分位歩いたところ」
「いつも歩いて通ってんの? 危なくない?」
「夜にバイト入ったときは、駅からバスに乗るから。遅い時間に授業があるのは水曜だけだし」

ふーん、とサンジくんはなにか言いたげに、でも何を言うでもなく相槌を打った。

突然、私達の目の前を大きな野良猫が横切る。わっと彼が声を上げた。私も驚いたが、息を呑むだけで野良猫が私達の目の前を悠然と闊歩するのを思わず目で追ってしまう。
猫は植え込みの隙間にするりとその大きな体を滑り込ませて消えた。

「すげ、太ってたね」
「うん、デブ猫だったわね」

あははと彼が笑う。そのついでみたいに私の手を取った。そのままなんでもないみたいに歩き始める。
しばらく歩いて、突然彼が「どうしよう」と言う。

「どこまで送ろう。おれのポリシーに則って、君のいいっていうところまで送ろうと思うんだけど」
「え、別にどこまででも」

そうなの? というようにサンジくんは目を丸くした。

「じゃ、家の前まで送っていい?」
「いいわよ。家の周り暗いし、私はありがたい」

でも、そうね、と言葉をつなぐ。サンジくんは「なになに?」と楽しげに聞き返す。

「あんたびっくりするかも」
「びっくり? 何に?」
「見たらわかるわ」

言葉のとおり、サンジくんは私の家の前で立ち止まったとき、しばらく驚いたみたいに家の全貌を眺めていた。
小さな2階建てのボロアパートは、風が吹くだけでぎいと鳴く。

「じゃ、送ってくれてありがとう。ごはんも、おいしかった」
「うん、あ、えーと、ナミさん」

サンジくんは、ボロアパートから私に目を転じ、握った手を離さないまま少し言いよどむ。そして、意を決したように口を開いた。

「また会いたい」

サンジくんの顔を見上げると、まるで負けじとばかりに見つめ返してくる。
お腹の中でまだやさしく残っているリゾットの存在を感じ、そうねえ、と私は考える。考えているようで、あんまり頭は働いていなかった。
なんとなく、私もまた会えたらなと思っている。
それは、まだ一緒にいたいな、という気持ちにも似ていた。
だから私は、「じゃあ」と口を開いてボロアパートの二階、私の部屋の方を指さした。

「寄ってく?」

え、とサンジくんが私の指さしたほうを見やり、私に視線を戻し、またアパートの方をちらっと見て、ごくんとのどを動かした。
しばらく迷うみたいに口元を蠢かせて、やがて口を開く。

「いいなら」
「いいわよ」

私が背を向けてアパートに歩きだすと、彼の革靴がこつこつと後ろをついてくる音が聞こえた。
弁解するようにサンジくんは、「あの、ごめん、おれハナからそういうつもりだったわけでは」と私の襟足あたりにつぶやいている。
知ってる知ってる、といいながら鍵を開け、「狭くてごめんね」と彼を招き入れた。
玄関を照らす小さな灯りをぱちんとつけて、「鍵とチェーン締めて」と言おうと背後に立った彼の方に首を向けると、思いもよらない近さで彼は立っている。狭いのだから仕方がないが、息もかかるようなその距離に少し驚き、でもサンジくんが視線を外さないことに少しずつ気持ちが落ち着いていく。
そっと、子供の顔を優しく覗き込むみたいに、サンジくんが腰をかがめて私の唇に唇で触れた。
男の子の唇は、私のものより柔らかいような気がする。リップやグロスで見た目の質感をつくろった女の子のそれより、なんというか素材のままと言った感じで、いうなれば生々しい。
私の唇を挟んでいただけだったのが、やがておずおずと動き、濡れた舌が唇をなめ、口の中にぬるりと入り込んでくる。
彼の腕に触れると、いままでどこにあったのか、どこからともなくやってきた両手が私の腰をそっと掴んだ。
背中を服の上から這い上がる手が私を引き寄せるように抱きしめて、同時にキスが深く奥へ進もうとするので腰がぎゅっとしなる。
一度唇が音を立てて離れると、サンジくんは鼻先を触れ合わせたまま「やべ、うまいねナミさん」とつぶやいた。
上手いねなのか美味いねなのかわからないまま、私達は今度は息を合わせるみたいに呼吸して、深く唇を重ねた。
絡まり合うように抱き合ったまま靴を脱ぎ、どたどたとした足取りで玄関の明かりだけが照らす狭い廊下を奥へ進み、すぐそこにあるマットレスに崩れ落ちるみたいに倒れ込む。
キスは性急に、吸ったり舐めたり飲んだり忙しいのに、私の服を脱がす手付きは妙に緩慢で、襟元の狭いTシャツからすぽんと頭を出したときにはいつのまにか彼のほうも上の服を脱ぎ去っている。
サンジくんは私の上にまたがったまま、両手で私のお腹を掴むようにして、「綺麗だね」と言った。
お腹を撫でて、胸の上に手をおいて、そっと掴む。その手が動くたびに、じわじわと下腹部に水が溜まる。
長い指が鎖骨を撫でて、背中に回り、私を抱き起こすと、私の肩に顎を置いてゆっくりと下着の金具を外した。

「ここ、噛んでいい?」

サンジくんが、私の下着を取り去って、ちょうど肩紐があったあたりを唇でなぞる。

「噛むの?」
「痛くしないから」

返事も訊かず、彼は歯を立てた。
確かに、痛くない。痛くはないが、尖った硬いものが皮膚を押しやり骨に触れる感触が、鮮明に感じられる。
胸の上でうごめいていた指が先端に触れ、私が思わず呻くとサンジくんは嬉しそうにますます深く歯を立てた。
浅い歯型を、まるで謝るみたいに舌でなぞって、唇は胸の方へ降りていく。
力をかけられて背中側に倒れると、サンジくんは胸に顔をうずめるみたいにして舌でいろんなところに触れた。
ぴりっと電気が走って、思わず彼の背中に手を伸ばす。
汗ばんで、じっとりと濡れている。

「……あ、暑い?」
「うん、でもいい」

私も汗をかいている。その証拠に、私の胸にサンジくんが頬をつけると、ぺたりと張り付くみたいに離れなくなる。
鼓動を聞くみたいに、サンジくんはそのまま胸に頬をつけてしばらくじっとしていた。
さっきまでいじられていた胸の先端が、ヒリヒリと熱を持つ。何か、次の刺激を待つみたいに、ただのぬるい空気が揺れるたびに期待してしまいそうになる。
サンジくんの背中に浮かんだ汗を混ぜるみたいに手を這わせると、サンジくんが力を抜いて私の上にのしかかった。
平たい胸が私を押しつぶし、汗のせいでズッとどこかが擦れて音を立てる。

「きもちー。ナミさんの肌」
「……重いわよ」
「うん」

ごめんね、と言って体を持ち上げたサンジくんは、いきなり太ももの内側に手を伸ばしてきた。スカートからむき出しの素足は、触れられるのを待っていたみたいにほんのり熱を持っている。
私の一番柔らかい肉を確かめるみたいに、サンジくんは太ももをゆっくり押すように握って、少しずつ奥へと手を滑らせていく。落ち着いたその手付きにじれったさを感じるが、わざとだ、と思ってこらえた。
下着の上を指がかすめる。ほんの少し触れただけなのに、腰がはねた。
もう一度、今度はたしかに、指が下着の上からそっと撫でる。それだけで湿った音が私にも聞こえたからサンジくんにも聞こえたはずだ。うわ、と思うが代わりに口から高い声がこぼれでる。
ひた、ひた、と指が下着の濡れたところに触れたり離れたりして、そのたびに身じろいでしまう。サンジくんの顔を盗み見ると、嬉しそうに口角が上がっているのが見えた。
なんの前触れもなく、ぬるっと指が内側に滑り込んだ。

「あ」

すごい、とだけサンジくんがつぶやく。すごい、と私も思う。なんかすごい濡れてる、とわかる。
さっきまでの緩慢さがうそみたいに、指が一気に何本か入った。下着はつけたままなのに、隙間から入った指が抜き差しされるたびに大きな水音がどこにも響かずただ私達の耳にだけ届く。
頬がぼうっと熱くなる。下腹を満たす液体が気を抜くと全部溢れ出しそうになる。こらえるかわりにサンジくんの肩を掴むと、応えるように深く舌が差し込まれる。
手のひらが下着の布を押しのけて、おしりの方へ回ったので腰を上げて手伝った。くしゃくしゃになった下着が、彼の指に絡みつくみたいにして私の足から抜き取られていく。

「ナミさん、ゴム持ってる?」
「ある。そこの、棚の、下の引き出し」

指さしたとおりのところにサンジくんは手を伸ばし、玄関から漏れるオレンジ色の明かりだけがぼんやりと部屋を照らす中ごそごそと引き出しの中をかき混ぜて、目当てのものを取り出した。
一度唇を落として、サンジくんが体を起こす。こちらに背を向けて、じれったそうに下を脱ぎ去りゴムのビニールを破く音が聞こえる。
その背中にそっと触れると、サンジくんは振り返り、「ナミさん」と名前を呼んだ。手は下ろしたまま、キスして欲しいみたいに顔だけこちらに伸ばしてくる。
どうしようか少し迷って、でもやっぱり彼の望んだとおり私も顔を近づけて、唇を重ねた。

ゴムを付け終わったサンジくんが入ってくるのは一瞬だった。
入って、中で動いて、かき混ぜて、そのたびに深い泉から水がしたたるみたいに水の音が大きく聞こえて、それが下腹部の快感を増長させる。
ぶつかる肌の音も湿っていて、二人分の何かわからない体液が混じり合って私のおしりを伝って落ちる。

気持ちよかった。
なんかもうこめかみのあたりが白く光って、体の下半分はきっともう液状に溶けていて、息を吸うのだけど体の内側から弾けだす快感が吸い込む酸素を押し出しながら喉の奥からほとばしる。
最後の瞬間、サンジくんがぎゅっと私の体を抱きしめて絞り出すみたいに果てたので、その感触だけは夢から覚めたみたいに覚えていた。


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 麦わら一味では基本オールキャラかつサンナミ贔屓。
白ひげ一家を愛して12416中心に。
さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。



我が家は同人サイト様かつ検索避け済みサイト様のみリンクフリーとなっております。
一声いただければ喜んで遊びに行きます。

足りん
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管理人:こまつな
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