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OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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覗き込んだその顔があり得ないくらい真っ赤だったこととか、見開いた瞳が恥ずかしさか何かのために軽く潤んでいたこととか、オレの脳髄を揺さぶるには十分すぎる程の要素が揃っていた。

こいつはこんなにも可愛かった。
他の野郎が気づいていたことに、オレは今になってやっと気づいたのだ。
 


「・・・アン」
 

その名を呼ぶとぴくりと小さく肩が跳ねた。

「…そんな顔されると調子狂うよい・・・」

がしがしと頭を掻きながらそう零すと、アンは少し顔を上げた。
 
特に何を考えたわけじゃない。
ただ本当に自然と、手がその顔に伸びていた。
片手でその顔の片側を包み親指で頬を撫でる。
アンは相変わらず固まったままで、不安気に揺れる瞳をこちらに向けた。
ぷくりと色づいた唇に目が留まる。
触れたいと、素直に思った。
 
「…マ、ル…」

雰囲気の変わったオレに気づいたのか、アンは掠れた声でオレを呼んだ。
 
少し腰を屈め、顔を近づける。
目ェ閉じろよいと思ったがまあいい。




アンの呼吸の匂いまでわかりそうな程近くまできたとき、コツ、というちいさな音。
それに続き、あ、と漏れた声。

事態の想像が容易に付いたオレは、険しい顔を音のした方に向けた。

薄く開いたドアの隙間。そこから覗くリーゼント。
 
「…てめェ」
「あ、やべ」

その声に気づいたアンもそちらに顔を向け、驚いたようにそいつの名を呼んだ。

「出歯亀たァいい度胸じゃねェかい」

まんまとお預け食らったオレは自分でも物騒な顔だとわかる程、面をしかめて見せた。
しかしサッチは眉間に皺をよせるオレにお構いなしに、少し開いていたドアをさらに開け、中に入ってきて、へラリと笑った。
 
「いやあ、覗くつもりなかったんだけどさ」
「じゃあ早く出てけよい」

間違えばぐるると威嚇の声が出るんじゃないかという程低く喉を鳴らすと、サッチは肩をすくめてぴらりと一枚書類を出した。
 
「机に置いとくぜ、お二人さん」

そういい、そのとおり書類を机に置いたサッチは以外にもあっさりと部屋を出て行った。
…が、すぐにひょこりと顔を覗かせたかと思うと、にやりと笑った。


「超柔らかいぜ、アンの唇」

なっ、とアンから声が漏れた。

「てめえ燃やしてやろうかい」

オレの威嚇をもろともせず、ふははと笑いながら次は本当に部屋を出て行くサッチ。
 

「なんなんだよい…」


奴の去った方向に呆れた視線を送り、ひとつ深いため息をつく。
それから仕事机へと向かうべくアンに背を向けた。
仕事の用ならさっさと済ませってんだ、あいつは。

ぺらりと書類を手に取ったその時、つんとシャツが引っ張られる感覚。
振り向くと、アンがまだ真っ赤な顔をして俺を見上げていた。
 


「...つ、続き…は…?」




息が、止まるかと思った。
だが次の瞬間には、こいつの息を止める勢いで口付けていた。

書類ごとアンの頭を抱えると紙がぐしゃりと鳴ったがそれも気にならなかった。
薄く開いた目の隙間から開いたままのアンの瞳を見つめ返すと、アンは慌てて目を閉じた。
 




可愛すぎる。
この年になって女に悶えるとは思わなかった。
アンならしょうがないかとも思う。

頭を抱えた方と逆の手を腰に回して引き寄せると、二人の隙間はゼロに等しくなる。
何度も角度を変えてついばむようにすると、可愛らしく音が立ったのが恥ずかしかったのか、アンはオレのシャツを強く握りさらに固く目を閉じた。
 

「…んっ、はぁ…」


少し解放するとその隙間から懸命に呼吸しようとするが、それさえ許さずまたすぐに口付ける。
あまりの甘さにくらりと思考が霞む。
アンはすでに酸欠で頭が霞んでいるところだろう。
 
腰に回した手をゆるりと上へ持って行くと、アンから直に戸惑いが伝わった。
音を立てて唇を離し、目の前の瞳を見つめる。
上気した頬にオレが好きだと書いてある。
気を良くしたオレは、背中を上っていた指先をアンの胸を纏う布の中に忍び込ませた。



「マッ、マルコッ…」
「…」


へにゃりと情けない顔で涙を浮かべられては、さすがのオレもそれ以上する気にはならず。
名残惜しいことを分からせるようにやたらゆっくり指を引き抜いた。
 

「子供にゃぁ刺激がキツかったかねい」


触れるか触れないかギリギリのところまで顔を近づけそう言うと、アンはむっと顔をしかめた。
そんな真っ赤な顔で睨まれたところでどうともないのだが。


腰に回していた手をするりと解いて2人分の唾液がついたアンの口元を拭ってやる。
大人しくしていたかと思うと、突如くふふと笑みを漏らした。


「なんだよい」
「ふふ、嬉しい」

キスがそんなに嬉しかったならばもう一度、とそう言いかけたオレにアンはにかりと笑いかけた。
 





「マルコの顔に『嬉しい』って書いてある」





もう一度くふ、と笑ったアンはするりとオレから離れた。
 


「もうすぐごはんだね!食堂行……マルコ?どうかし」
「なんでもねえよい!」


オレの顔を覗き込もうとするアンの頭をぐいと押し返し、部屋の外へと歩かせる。
片やオレは、思わぬ一撃に手で口元を隠すのが精一杯だった。








堕ちたのはどっち 



(ねぇさっきあたしお腹鳴ったの聞こえた?)
(ばっちり聞こえたねい)

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 麦わら一味では基本オールキャラかつサンナミ贔屓。
白ひげ一家を愛して12416中心に。
さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。



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