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OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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ナースのねぇちゃんと、お話中だったオレ。
いや、口説いてたわけじゃなくて、仕事の話。ほんとほんと。
そこへ突如どかんというに等しい物音と、うあぁぁぁぁぁと高いのか低いのか分からないような絶叫。
どかどかという足音がこちらへ近づいてきた。



「はい、アン隊長スト―ップ」


ナースがしなやかに腕を動かし、持っていたカルテでアンの行く手をふさぐ。アンはブレーキよろしく音を立てて止まった。


「落ち着いてー、深呼吸深呼吸」

ナースはまるで子供にするように身振り手振りでアンに指図する。アンは言われた通り、すーはーと呼吸を繰り返した。それに伴い静まって行くアンの炎。お見事だ。


「どうしたアン、真っ赤な顔して」


分かっているが聞きたくなるのはオレがこういう人間だから。
アンはオレとナースを交互に見やり、あわあわと口を開くが何も言わない。


「マルコ隊長に押し倒された?」


さらりと言ってのけた隣のべっぴんさんにアンはぎょっと目をむき、一度首を縦に振ってから今度は横にひねり、それからぶんぶんと横に振った。
オレとナースは同時に吹き出す。

「どっちだよ」

「あああたし、足、怪我、まっ、マルコ、なっなめ・・・!」

「んだそりゃ」

くくっと笑いを漏らすと、いつもは笑うなとくってかかるアンがへにゃりとなんとも弱弱しい顔をした。
ナースはやっぱり、と呟く。


「まだ致してないのねぇ、隊長たち」

「あったりめぇってもんよ、ユリアちゃん。マルコの野郎がこんなぴっちぴちむっちむちの若さ溢れる生娘、『じゃあいただきます』とか言って食えるか?」

「無理ね」

「ああ無理だ」

「・・・サ、サッチとユリアの言ってること、よくわかんない・・・」


ナースはアンに向き直ると、にっこりとほほ笑んだ。美女の笑顔というのはそそる何かと恐ろしい何かが相混ぜになっている気がする。


「どうだった?」

「・・・へ?な、なにが・・・」

「隊長に、押し倒されて」

「たっ・・・!」


再び顔に熱を取り戻したアンは、そうじゃなくて、とかあたしが乗って・・・てそうじゃないけど、とかいうような大変興味深いことを呟いていたが、少しの間むぅうと考えるように唸ってから口を開いた。


「・・・よ、くわかんないよ・・・マ、マルコが何したいのか、な、に考えてるのか・・・」


ナースとオレは再び視線を絡ませて、ぱちりとまたたきをひとつ。
何って、ナニだろう。



「アン隊長、赤ちゃんはコウノトリが運んでくるんじゃないのよ」


今それ!?ねぇユリアちゃん今それ言う!?
アンはさらにわけがわからなくなったようで、はてなを飛ばしまくっている。

「・・・まぁ、あれだ、アン。マルコもさぁ、いろいろやりたいわけよ。だから、サ。お前がそんな気ないのにあんまり煽ると、ますます可哀相ってこと。わかる?」

「わかんない」

ガクッと、思わず肩が落ちた。
すると突然、ナースはきゅっと口元を引き締める。


「わかんないじゃ駄目よ」

「・・・え、」

「わからなきゃダメ。もし本当にその時がきたらどうするの?わからないままことに及んで、流されて、終わってアン隊長が何もわかってないままだったら、マルコ隊長はどう思うかしら。彼はきっと、後悔する」

「・・・そ、のとき・・・?」

「セックスよ。意味くらいわかるでしょう」


ぴしり、とアンの顔がこわばった。ナースもそれに気付いたが、構わず続ける。


「アン隊長が嫌なら嫌と言うこと。それを言うにはそういう雰囲気にまず気付かなきゃ。じゃないとア」

「あたし」


真っ赤だった顔をすっと通常に戻したアンは、真っ直ぐナースを見据えたままその言葉を遮った。

「しないから」

「え?」

「そういうこと、しないから」


だから大丈夫、とそう言ったアンは、ごめんと呟くとくるりと背を向け駆けていく。
オヤジの顔がどんどん遠くなっていった。



「・・・変ね」

「そう思う?」

「えぇ、とても」

「・・・わっかんないねー」

「アン隊長が?それとも女が?」

「どっちも。でもアンはわかりやすいようでものすっげぇわかりにくい」

ナースは何も言わず、ただ少し笑っただけだった。













「マルコ」



先程オレの部屋を飛び出して行ったアンが、なぜか再び戻ってきた。
顔もいつものごとく戻っていて、慌てた風もない。
アンが持ってきた書類を整理していたオレは、思わず動きを止めて振り返った。


「ごめん、あたし」

「・・・」

「できない、から」

「は?」

「できないから、そういうこと」


そういうこと。どういうことだ。
少しの間口を開いたままという間の抜けた面をさらしていたが、ふと気付いた。あぁそういうこと。
また馬鹿に何か吹き込まれたか。


「あぁ、あのなぁ。オレァ別にがっつくような歳でもねェし、今すぐやりてぇわけでもねェ」

「違う」


いやにはっきり言い切ったアンの目は静かで、逆にざわりとオレの中が揺れた。


「できないから。・・・しない、から。ごめん」


アンはそれだけ言って、すぐにオレに背を向けて扉の向こうへ消えた。







背中のオヤジが虚しく笑う




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 麦わら一味では基本オールキャラかつサンナミ贔屓。
白ひげ一家を愛して12416中心に。
さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。



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