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OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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どうしてこんなことになったんだろ、と陳腐な映画のヒロインみたいに頭を抱えた。
頭でも痛いの、とロビンが本を読む片手間に尋ねる。返事はしなかった。
「どうしてこんなこと」と声に出してみても誰も答えは教えてくれないし、自分の頭で明快な答えがはじきだされる気配もなかった。
「こんなこと?」とまたもロビンがオウム返しに問いかける。

だって毎日顔を合わせるのだ。
そのたびにあぁ、とわけもないため息をつきたくなるのだ。
私が理解できない気持ちを彼が理解できるはずがない。
わかっているのに止まらない。
サンジくんが好きだ。
これは恋だ。






ねがいごと三回





ナミさん、口にチョコレートついてるよ。
その一言で堕ちた。ズドーンと堕ちた。
「ちょいと失礼」と節くれだった指で私の口もとを拭って、「ちいせぇ子みたいだな」と冗談交じりで笑った。
咄嗟に返事をできなかった私に、サンジ君は指先のチョコレートを手元の布巾で拭って熱々のポットに手を伸ばす。
コーヒーでいい? と訊かれたのに、私ははいとも言えずに彼が手を拭った布巾を凝視していた。

「ナミさん?」

ハッとして、「なんでもない、ありがと」と小さく言ってごしごし口元を擦った。
布巾についた茶色い染みが決定的にそこにある。
痛いくらい口元を拭って、拭い去れない気持ちの変化に愕然とした。



このところ船はしばらくどこにも停泊していない。
というのも、2週間前に寄った港町がとても食べ物が豊富で、それも安くて、大量に詰めるだけ船に詰めて出航したから寄港する必要がないのだ。
食料事情も安心、天候もこのところ大きな嵐もない。ルフィが騒ぎたくなるような心躍る島も幸い現れていない。
一度サイクロンに引っ掛かりかけたけど無事逃げ切って平穏な日々が続いている。
日々が平穏であればあるだけ、余計なことばかり考えてしまう。

朝起きて、洗面所の順番待ちをしているとき。
私の前でウソップがバシャバシャ水を飛ばしながら顔を洗っている。
そのおしりのあたりをぼんやりと見つめていたら、ぽんと肩を小突かれて振り返った。
小麦粉の袋を二つ抱えたサンジ君が、「ごめんナミさん、当たっちまって」と苦笑する。それから「おはよう」と。

「おはよー」
「紅茶淹れてあるよ。朝めしもすぐできるから待っててな」
「ん」

彼が去った後、ウソップが顔を洗い終わり、私が洗面台の前に立つ。
小さな鏡に映った姿がぴょんぴょんと寝癖だらけの頭なのを見ると、「もー!」と叫んで自分を殺してやりたくなるのだ。
突然怒り出した私に、立ち去る間際のウソップがぎょっと振り返る。
見てんじゃないわよ! と当り散らしてブラシで髪を撫でつけた。
最悪、最悪、と胸の内で繰り返すも、なにをこんなに悲しくなるのか自分でもわからなかった。

朝食を済ませたあと、三々五々とみんなが好き勝手に散って行く。
私は海図と双眼鏡を手に持ち甲板に出た。
頬を撫でる風は乾いて冷たい。ときおり鋭く笛のような音を立てた。
まっすぐ前を向く船首の先で、メリーが柔らかく笑っている。

「好きって言ったらサンジ君困るかな……」

すきとか、きらいとか、ばかみたい。
男とか女とか、付き合うとか別れるとか、面倒で仕方がない。
それなのにずどんと落ちたこの心はもう恋心以外の何物でもないとわかる。
それでいて私のことをすきだという彼の心が恋心であるのかは、さっぱりわからないのだった。
ぐらんと船が揺れると波しぶきが跳ね、足元を少し濡らす。しぶきを浴びたメリーも困った顔に見えた。

「そりゃそうかー」

しばらくしたらこんな気持ちも、流れ星みたいにすっと消えてなくなるかもしれない。
思えば芽生えも突然だった。勘違いだとしてもおかしくない。
そうだといいなという気持ちと、そうだったらどうしようという気持ちの両方が混ざり合ってはちりちりと痛む。
メリーに相談してても仕方ないか、と踵を返した。

「──おっと」

視線を落として振り返った矢先目に飛び込んできた革靴に、ぼとんと口から心臓が出ていきそうになる。
サンジ君は見張り用のブランケットを腕に掛け、頬をほりほりと掻いた。

「あ、寒いかなって、これ」

はは、と笑ったサンジ君は火のついていない煙草をぽろりと甲板に落とす。
サンジ君は煙草を落としたのに気付いて片手で受け取ろうとするも、手にぶつかるだけで煙草はやっぱり甲板に落ちた。
明らかに目を泳がせ、落とした煙草を拾おうともしないサンジ君に血の気が引いた。
──聞かれた。

「あっ、ありがと! ちょうど寒いなーって思って」

つかつかとサンジ君に歩み寄り、奪うようにブランケットをひったくる。
彼はハッと身じろいだ。

「あの、ナミさ」
「あったか! 最高! あったか! 気が利くわねーありがとう! 今のところ高気圧で安定してるみたいだけど、私もう少し海見てるわね」

子どもがやるみたいに頭からブランケットにくるまって彼に背中を向ける。
ああ、うん、とサンジ君は呆気にとられて立ち尽くしているようだった。
うわ、うわ、うわ、と無為な言葉が頭を駆け巡り、未だ立ち去らない彼の気配に背中がじりじり熱くなる。
聞かせるつもりなんてなかったのに、言うつもりもなかったのに、どうしてくれるのだと自分に対して沸騰するような怒りが沸く。
それでいて熱くなる頭の芯はとても冷えていて、お願いだから何か聞いて、今なんて言ったんだって聞き返して、そしたら好きだって言っちゃうから。もう言っちゃうから、と確かに叫んでいるのだった。
もうどう転んでもいいから、と。

しかしサンジ君は「そっか」と短く返事をすると、いつもの柔らかい声で「あったけー飲みもん準備しとくから、欲しくなったらキッチンな」と告げてあっさり立ち去ってしまった。
あ、と呟く。胸が冷えていく。
振り返るとちょうど彼がキッチンの扉の向こうに消えるところだった。
いなくなった空間を見遣って、呆然とした。
──聞こえてなかったのかしら。
だとしたらそれはそれで……と考えかけたところで足元に転がった真新しい煙草が目に入る。
ぱーんと頬を殴られたみたいなショックで、思わずよろめき船縁に肘をついた。
聞こえてないわけないじゃないか。あんなに狼狽えて目を泳がせたサンジ君なんて初めて見た。
聞こえていたのだ。
「好きって言ったらサンジ君困るかな」というあの言葉を聞かれてしまった。
そして現に、彼は困ったのだ。

船縁で肘を支え、その手で顔の片側を覆う。目を閉じると頭が重く、ごろんと海に落としてしまいそうだった。
ナミさん好きだー、と毎日のように聞いていた彼の声を思い出す。
私はこれからずっと、彼のこの声を思い出みたいに抱きしめて過ごしていかなきゃいけないんだろうか。
ちらりと視線を上げ、進行方向へまっすぐ伸びた白い首を見上げる。
──メリー、こういうときどうしたらいいの。
どうしたらいいの!




昼ごろになると薄い雲が晴れ、さんさんと陽気な日差しになってきた。
甲板は温まり、自然とみんなが外に集まりだす。
今日の昼飯は外で食おうぜーとルフィが寝転がりながら言い、サンジ君がサンドイッチをこしらえ始めた。
ロビンが「手伝うわ」と言ってキッチンへ向かうと、気まぐれにチョッパーも「じゃあおれも」と言って後を追う。

「あなたも暇ならどう?」
「え」
「作らない? サンドイッチ、一緒に」

ナミもいこーぜーとチョッパーが無邪気に手を振る。
暇そうにぼんやりしていた手前断りづらくて、「あ、うん」とつい答えてしまった。
ロビンのあとに続いてぞろぞろキッチンへ入る。
人気に振り返ったサンジ君は、いつものようにへらっと笑って「どうしたの?」と言った。

「お手伝いさせてもらえないかと思って」
「えっうそ、ロビンちゃんとナミさんが?」
「サンジ! おれもいるぞ!」
「テメーいらねぇから帰れ」

ひでーと半ば本気で起こるチョッパーをはいはいといなしながら、サンジ君は「いや実際ありがてぇな、量作るから作業多くて」と手元を動かしながら言う。
フライパンで二枚ずつパンを焼いていた。

「わざわざ焼いてんの?」
「ん、香ばしくて美味いぜー。それじゃロビンちゃん野菜洗ってくれる? チョッパーはロビンちゃんが洗った野菜をちぎって、ナミさんはおれが焼いたパンにバターを塗ってくれ」
「私とナミは逆の方がいいかも。ほら、洗い場は一つだから」

ふわっとテーブルにいくつもの手が咲き乱れ、サンジ君はなるほどとうなずいた。
それぞれが位置に着き、黙々と作業を始める。
レタスをザバザバと洗い、水気を切る。隣にいるチョッパーに渡すと、彼は蹄を器用に動かしてレタスをちぎった。
きゅうりは洗い、適当な大きさに切る。
サンジ君に言われ、チョッパーがそれを塩で揉んだ。
水を止めると、背後のテーブルでロビンの手が何本も同時にジャッジャッとバターを塗る音が聞こえてくる。
洗って切った野菜をそちらに持っていくと、サンジ君が「まかせるから適当に挟んで」と大量のチーズとハムを持ってきた。
そしてテーブルにいる私たちを見て、でれっと頬を緩める。

「あーいいなー、最高の景色だ。おれのためにレディ達が料理を」
「あんたのためにじゃないけど」

そこまで言って、ハッと口をつぐんだ。
なんだかすごくいつも通りだったことに驚いた。
ぽんぽんと口から飛び出す掛け合いにあまりに慣れていて、その意味だとか深く考えていなかったことに気付く。
さっきあんなことを聞かれてしまってもまだこんな憎まれ口を叩くなんて、と自分に呆れながらちらりと彼の方を見上げたが、サンジ君は意に介したふうもなく鼻唄をうたいだしそうな顔で缶詰を開けている。
──やっぱり聞かれてなかったのかもしれない。

サンジ君はくるりと背を向けてコンロへ向かうと、深い鍋に火を入れた。

「まだ何か作るの?」
「これじゃ肉っけが足りねーって騒ぐだろうから、もう一品。あーロビンちゃん、使って申し訳ねェんだけど、食料庫から干し肉2枚取ってきてくれねぇかな。あとチョッパーは手ェ洗って、そこにしまってある赤いシート甲板に出しておいてくれ」

はーいと二人が答え、各々言われた通りに部屋を出ていく。
じゅわっ、と油の跳ねる音を背中で聞いて、「え?」と彼の方を見遣る。
サンジ君はフライパンにばらばらと何かを振り入れてから、唐突にこちらを振り返った。
口元を強く引き結んだその顔に、「げ」と口から飛び出しかける。
つかつかと歩み寄ってきた彼は、私の腰かける椅子に手を置いて「聞いてもいい?」と短く鋭く言った。

「え、やだなに」
「ナミさんさっき」
「なにも言ってない」

サンジ君がわずかに眉を寄せた。
ああばか、これじゃ言いましたって言ってるのと同じじゃないか。

「ナミさんさっきおれの」
「やだ、やだ、こんなところで話したくない」

どんどん近づいてくる真剣な表情が恐ろしくて、顔を背けて目を伏せた。
サンジ君は少し考えるように口をつぐんでから、「じゃあ」と言う。

「今夜ここで待ってる。野郎共が寝たあとに。ならいいだろ」

ぱぁんと後ろで何かがはじけた。
サンジ君がふっと私から遠ざかり、火をつけたままのフライパンに戻るとトングで中身をひょいひょい取り出した。
まるで何事もなかったかのようなブレのない手つきに呆気にとられる。
ふーんとにんにくの香りが暖かい湯気と共に流れてきた。
ロビンが干し肉を手に戻ってくると、サンジ君は変わらぬ緩み切った顔で「ありがとロビンちゃん」と笑った。

その昼食でどのサンドイッチを食べたのか、私はひとつも覚えていない。




夕食を終えると飲んだお酒のせいかかーっと顔が熱くなって、緊張してるんだと思った。
でもひとりの部屋に戻るとなんだか心が落ち着いて、ついでに酔ったような気分も冷めて、なんだ気のせいかと息をつく。
お風呂から戻ったロビンと交代してシャワーを浴びていると、突然居ても立っても居られない気になってぎゅっと必要以上にノブをひねる。
すると間違えてお湯を冷水にしてしまい、冷たい水を頭から浴びてヒャーと叫んだ。
なにやってんだろ、と馬鹿馬鹿しくなるとその居ても立ってもという感情も消え去った。
まったくいそがしい。

皆が寝静まるにはまだ早い。
じりじりと月が昇っていく。

いやなら行かなくてもいいじゃない。何の事だかわからなかったの、とすっぽかして明日ケロッとした顔で朝ごはんを食べてしまえばいい。
何度もそんなことを考えて、結局キッチンの扉を開けたのは夜中の0時を回った頃だった。
サンジ君はちょうどエプロンを外して、口に咥えた煙草に火をつけていた。
顔を上げて私を認めると、彼も少し緊張した面持ちで、それでも少し笑って「何か飲む?」と尋ねた。

「うん、じゃあ」
「冷たいの? 温かいの?」
「……温かいの」

サンジ君がやかんを火にかける。
私はぐるりとテーブルを回って、調理場から遠いほうに腰かけた。

「来てくれねェかと思った」

背中を向けたままサンジ君がぼそりと言う。
急に核心に近づく一歩を踏まれたことにどきっとして、咄嗟に答えられなかった。
しゅー、とやかんが鳴りはじめるまで、私もサンジ君も顔を合わすことなく黙りこくっていた。
波の音よりも大きく、ゆだる水が音を立てる。

サンジ君は厚めのグラスを二つ手に取って、そこにウイスキーと何かの粉、はちみつを入れ、お湯を注いだ。
サンジ君も飲むんだ、とその手つきを眺めて思う。
くるりと振り返った彼は机越しにグラスを差し出した。

「熱いよ」
「ありがと……」

受け取ったグラスがとても熱く、とてもじゃないけどまだ飲めないやとテーブルに置いたとき、彼が口を開いた。

「おれはナミさんがすきだよ」

びくっと肩が跳ねた。
彼の言葉より、自分の過敏な反応に何より驚いた。
湯気が鼻先を濡らすまま、じっと手元に目を落とす。
「すきだよ」と彼は繰り返した。

「──そう、は、知ってるわ、だって」

毎日毎日聞かされてるんだもの。
サンジ君は咥えていた煙草を灰皿に置き、立ったまま私と同じ飲み物に口をつける。
その仕草が知らない人のようで、見ていられないと思った。

「おれは知らなかった」

サンジ君がテーブルにグラスを置く。

「ナミさんがおれのことを好きかどうかなんて、ちっともわからねェままだったよ」

彼はゆっくりとテーブルを回って、こちらに近付いてきた。
今すぐ席を立って距離を取りたい気持ちがしたが、咄嗟に脚が動かない。
サンジ君は片手で口元を覆うように撫でてから言う。

「独り言聞いちまってごめんな、なんていじわるな言い方したくねぇんだけど」
「じゃ、あ、もうやめて」

俯いて早口に言った。
サンジ君が足を止める。

「忘れて、なにも聞かないで。私も何も言わないから」
「──無理だよ」
「無理じゃない。いいからなにもなかったことにして。お願い」

サンジ君が急にすとんとしゃがみこんだ。
突然のことに驚いて足元の彼を見遣ると、私を見上げる顔と目線がかち合う。
何か言うより早く膝に置いていた左手をがっと掴まれた。

「なんでだよ、なんも問題ねーだろ。おれはナミさんが好きだ、ナミさんもそうだとしたら忘れる必要なんてどこにもない」
「い、いやなの、私が! こんなの絶対に嫌」
「こんなのってなんだよ」
「やだ、もうやだ離して来るんじゃなかった」

振りほどくつもりで立ち上がると、彼も立ち上がり私の手を握ったまま追いすがるように距離を詰めてきた。
がたんと大仰に木の椅子が音を立てる。

「は、離せっつってんでしょ!」
「なにがそんな嫌なんだよ、ぜんぜんわかんねぇ。おれのこと好きだってことじゃねぇの」
「だからそれがいやなの! すきだとか、そういう」

ばかみたい、と呟くと、サンジ君は私の手を離さないまま傷ついたように動きを止めた。
ばかみたいだ、もうこんなの、全部。
こっそりこんなところで顔を合わせているのも、人の耳を気にして少しひそめた声でこんな話をすることも、私の手を掴む彼の手が冷えていることも、全部全部。

「──なんにも、ばかみたいじゃねェと思うけど」
「いいの、もうわかんない」
「ナミさん抱きしめていい?」
「はっ?」

ぐんと腕を引かれて逃げる間もなく顎のあたりに彼の肩がぶつかる。腕の上から閉じ込められ、身動きが取れない。

「ちょ、あんたね」
「ナミさんすげぇいいにおいする」

鼻先で髪を払いのけ、こめかみの横辺りに顔を埋められる。
う、と思わず呻いた。
柔らかい何かが耳に触れ、足が震える。

「ずっとこうしてみたかったんだけど。もしナミさんもおれのこと好きならどんなにいいだろうって」
「勝手なこと言わないで」
「ナミさんはそういうこと、考えなかった?」

小声で訊かれて思わず考えた。
意外と身長差があるのねとか、口当たりのいい言葉を吐くくせに抱きしめる力は強いんだとか、やっぱり彼のこれはいわゆる恋心だったのだとか、実のところ知りたくてたまらなかったけどできるなら知りたくなかったことを考えた。
わかりきってることを聞かないでよ、と腹が立って俯いた。
一度抱きしめられたら癖になりそうで。

サンジ君は私を抱きしめたまま、あやすようにゆらゆら揺れた。

「なんもこわいことねーよ」
「……誰も怖いなんていってないんだけど」
「そう?」

からかうような声音にイラついて、こぶしでどんと肩を叩いてから背中に腕を回した。
抱きしめ返すと安心して、なにをいやだいやだと言っていたのかわからなくなりそうだった。
そのわからなさが怖かったんだと思い当たる。
だって彼を目で探している隙に殺されちゃったりしたら、私も彼もたまらないじゃないか。

「──サンジ君、いいにおいね」
「まだ風呂入ってねぇんだけど」
「美味しいにおいがする」
「あ、なんかそれやらしい意味?」
「ばかちがう」

サンジ君は短く笑うと、さっと私の顔を持ち上げキスをした。
至近距離で目が合い、鼻先が触れる。

「うわ」
「うわって、ナミさん」
「やだなんかやっぱもういや、離して」

両手をばたつかせて彼の腕からもがきでる。
「えー」と言いつつ私を解放するサンジ君に、私の方が名残惜しく感じ、理不尽だと思う。

「もういいでしょ、終わり、この話は終わり!」

椅子に座り直し、ぬるくなったグラスに口をつける。あ、おいし、と本音がこぼれ出る。
サンジ君ががたがた椅子を引いてきて、私の隣に寄り添うように腰かけた。
にんまり口角を上げて、「えへへ」と私にしなだれかかる。

「ちょっともう、やめて」
「ナミさん意外と奥手だね」
「だっ……」

殴るわよ! と隣を睨むが「そういうのも割とすきだよ」と彼はけろっとしているので振り上げたこぶしの持っていき場がない。

「いつかナミさんの口からちゃんと聞きてーなー」
「知らない」
「そしたらおれ、食い気味におれもすきだって言いたい」

ちらりと彼を見る。
試すような生意気な顔で、サンジ君も私を見る。

「聞きたくない?」

口を開きかけ、ぎゅっと閉じる。

「私相手に駆け引きしようなんて百年早いのよ!」

うへへと彼は笑い、「待ってるよ」と私の肩にキスをした。

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「あなたといてもどこにもいけない」

白い紙に黒い字で、それぞれがそういう形の虫みたいに文字が並んでいる。
その羅列の中でこの一文がすっと目に飛び込んできた。

「何読んでんの?」

肩の上からひょこりと顔を出し、少し動けば頬が触れ合ってしまいそうな距離でサンジくんが私の手元を覗き込んだ。

「なんでもない。適当な小説」

言いながら本を閉じると、彼はふーんと鼻を鳴らして「買わないの?」と言った。
町の本屋はここしかないみたいで、町の人や私たちみたいな旅の人が陳列棚の間をたくさん行き来して店内は混み合っている。
手に取った本を棚に戻して、「買わない」と呟く。

「あんたの目当てのはあったの」
「ああ、あったあった。この島の郷土料理のレシピ集と、メモ書き用のノートと」

会計も済ましたぜ、とサンジくんは茶色い再生紙の袋を掲げてみせた。
そ、と答えて店を出る。
サンジくんは私の肩に軽くぶつかった男にメンチを切りつつ後についてきた。
店を出た瞬間、さっと手を握られる。

「ちょっと」
「ん?」
「何勝手に手ェ握ってくれてんのよ」
「デートだからじゃね」
「はぁ名目はどうでもいいんだけど」
「つれないナミさんもすきだあ」

いつもの台詞を聞き流して、振りほどこうともがくほどに深く絡め取られる指先にも気を止めず、頭を離れなくなったさっきの一文を繰り返し頭の中で読み上げる。

あなたといてもどこにもいけない。

いったいどんな登場人物たちがどんな遍歴を経て、どういう恋愛の末(あれは恋愛ストーリーだったんだろうか)ああ言ったのかなにもわからないけど、なんだかすごく腹の立つ台詞だった、と歩きながら考える。
いったい相手がどこに連れて行ってくれるつもりだったと言うのか。

「──ミさん、ナミさん。聞いてる?」
「あごめん、聞いてない」
「だからさ、ちょっと休憩してかね? 喉乾いたし、船までまだ歩かねーとだし」
「んーそうねー、今何時?」
「三時半」

な、とサンジくんは期待に目を輝かせて、犬みたいに私を見てくる。
確かに急いですぐに夕飯の仕度を始めないといけない時間でもないし、まだ戻らないクルーもいるだろう。

「いいわよ、じゃそこにしましょ」

適当に目に付いたカフェレストランにさっさと足を向ける。
ヤッターと飛び跳ねながら彼も付いてきた。
サンジくんは回り込むようにテラス席の椅子を引き、私を座らせる。
私が店では奥に入らないことをよく知っている。
私はジンライムを、彼はアイスコーヒーを頼んだ。

「ふー今日は暑いね」

サンジくんが荷物をテーブルに置き、ネクタイの襟元を引っ張りながら言う。

「しばらくは暑い日が続きそうだわ」
「夏バテに効くモンにしようかね今夜は」
「ここを抜けると一気に冬島の気候海域だから、油断してると風邪ひいちゃう」

おおまじか、とサンジくんは大げさに目を丸めてタバコに火をつける。
かしゅっと乾いた音で火花が散るのを眺めていたら、またさっきの小説が頭の中を横切った。

「いったいどこに行きたいんだか」
「ん?」

なに? とサンジくんが左耳をこちに向けて身を乗り出す。
声に出しちゃった、と内心慌てながら「なんでも」と付け加える。
しかし彼は「どこに行きたいって?」と食い下がってきた。

「なんでもないんだって」
「どっか行きたいって言わなかった?」
「そうじゃなくて……あんたどっか行きたい?」

ごまかす代わりに尋ねてみると、意外にもサンジくんは身を引いて腕を組み、「うーん」と真剣な顔で考え始めた。

「行きてェ場所か……あ、靴屋。新調したかったのに今日休みだったんだよ」

がくっと肘をつきそうになる。
あ、そ、と小さく答えたとき注文の品が届いた。
マドラーをカラカラ鳴らしてジンライムをすする。

「あとそうだな、船をつけたそこはずっと先まで茶色い大地が広がって地平線まで見えるんだ。なだらかな丘がずっと向こうまで続いてて人はいない。不毛地帯のそこをゆっくり登っていくと、向こう側の海にちょうどオレンジ色の夕日が沈んでて、岸壁にぶつかる波の音が足元から聞こえてくる。そういう景色を君と手を繋いで眺めていたいな」
「……何言ってんの?」

行きたい場所さ、とサンジくんはにっこり笑って、アイスコーヒーのストローを加えた。

「そんなところに私行きたくないんだけど」
「そう言わずにさ。辺り誰もいねーんだぜ。なにもないね、そうだね、僕たち二人だけだねって微笑みあって暮らすんだ」
「ちょっと待って、ほかのやつらは?」
「知らね、どっかにいるんじゃね」
「なにそれ」

どこかにはいるのね、とそんなところに笑えてしまう。

「微笑みあって暮らしてそんでどうすんの」
「どうしたいわけじゃねーんだ。てか別に不毛地帯じゃなくたって、ナミさんとならどこにでもいけるよ」

はっと顔を上げると、サンジくんは私の反応に何かを期待して目を輝かせた。
そしてもう一度、グラスを持つ私の手に手を添えてもう一度、「君とならどこにでもいけるよ」と言い直す。
やたらきらきら光る彼の片目を見つめ返して、私の頭にはやっぱりあの「あなたといてもどこにもいけない」の言葉が流れていた。

どこにもいけないわ、というのが悲観的にも楽観的にも聞こえるように、彼が言ったどこにでもいけるよ、という言葉もとても悲観的に、そして楽観的にかつ陳腐に響いたのだ。
それなのにあの腹立たしさは微塵もなく、なんだか、「そうね」と言って添えられた彼の手にそっと手を重ねたい気さえした。
どこにでもというのなら、早くどこかに連れて行って見せてよと思う挑戦的な気持ちと、いったいそれはどこなんだろうと心踊る気持ちが入り混じって
は目の前で弾けて消えていく。
ちょうどジンライムの炭酸が氷の間を滑り上がっては弾けるのと同じように。

サンジくんは私の手に手を添えたまま、突然くっと眉間にしわを寄せた。
くそ、と小さく悪態付いてから「ナミさん」と顔を近づける。

「おれの後ろ、男がいる。新聞か雑誌か何かで隠してなんか見てねぇか」

突然の真剣な声に意表を突かれたものの、言われた通りゆっくりドリンクをすすってから目を移す。
確かに紺のジャケットに黒いパンツを履いた体つきのいい男が、新聞を机の上に立てるように置いて、その内側で何かぺらんとした紙を見ていた。

「ほんと、見てる。なに?」
「ありゃおれたちの手配書だな。海軍だ」
「うそ」
「なーんか途中からやな感じがしてたんだ。おれらもすっかりツラ割れちまってるからな」

残念だが長居できなさそうだ、とサンジくんは背を丸めてコーヒーをすすり、灰皿に置いていたタバコを口に咥えた。
私は彼の手が重なっていた手を机から下ろしてスカートの下のふとももを撫でる。クリマタクトはきちんとそこにある。

「普通に出ちゃおうか。案外こっそりつけてくるだけで、後から巻けるかも」
「いや、店の外に6…7人。張ってやがる」
「うっそぉ、なんで私たちだけ」
「ナミさんが美人だから目立つのさ」

サンジくんは飲み物代を律儀にテーブルへ置くと、「さて」とでも言うように腰を上げた。
彼と私も飲みかけなのに、さも随分ゆっくりしたかのように立ち上がるので私も真似て立ち上がる。
と、サンジくんは突然私の腰を引き寄せた。
ちょ、と声が漏れて拳を振り上げかけたところで彼が「このままで」と囁く。

「こんな民間人入り乱れるところで急に撃っちゃこねぇさ。このまま民間人のふりして逃げ切れるところまで逃げよう。広いところで適当にのして、船まで一直線」
「わ、かった」

私たちは店内の喧騒を背中に聞きながら、優雅に歩いて外に出た。
わざと人の多い場所を移り歩いて、確実に後をつけてくる者たちの視界をくらませる。

「走って」

急にサンジくんが私の手首を掴んだ。
ぐいと強く引かれてつんのめるも、駆け出した足は力強く地面を掴んでぐんぐんスピードを上げていく。
サンジくんは魔法みたいにするする人波をすり抜けて、私をどこか遠くの見知らぬ場所へ連れていくようだった。

あなたといてもどこにもいけない。
どこかに連れていってほしくて、この窮地から救い出してほしくて叫んでいたのにという失望なのか、だからここから飛び出そうという希望なのか、前後の文脈のないその一文からはなにもわからない。

走りながら、結局どこにもいけなかったね、といつかサンジくんがあの優しい目で悲しく笑う気がして、不意に胸を打たれた。
今こんなにも力強く私の手を掴んで引いていくのに、どこにもいけないわけないじゃないと頬を張ってやりたい気さえした。
早く、立ち上がって、私の手を取って、走り出して。そしたら今度は私が引っ張ってどこにでも連れていってあげるから。

息を切らして走りながら、目の前を行く背中が立ち止まらないことをずっと祈っていた。
さっきの店に彼が買った本を置き忘れてきた、と不意に思い出した。

拍手[26回]


11/20 mano さま

んアーーーお返事とてもとても遅くなりましてすみません!!
こちらこそいただいたご感想に心の琴線ジャンジャン掻き鳴らされてますよーーっ(心の琴線かき鳴らすって表現なんだかツボ
あっそうなんですサンジ視点とナミ視点と変わるのってあんまりしなくて、ちょっぴりおそるおそるだったのですつっこんでいただけてうれしい!
そそそそそサンジって自分が高級料理や高級食材をささっと扱えても、ジャンクフードやスナックを絶対に軽視したりせずに同じ食べ物としてきちんと扱う人に思えるんですよねー!
早くナミさん落ちないかなあ、とそわそわしてます(笑)
はーーほんと楽しんでもらえてとでもうれしいです、ありがとうございます!
ぜんぜん言葉の選び方なんてお気遣いなく、読んだぜ☆の一言でうれしいのですー!うふふでもmanoさんがいつも体からひねり出すように言葉を見つけ出してご感想伝えてくださるの、すごくすきです(^^)
いつもありがとうございますこれからもどうぞよろしくお願いします…!




11/1 りすさま
わわーっゾロビンお読みくださってありがとうございます!
ありがたいお言葉も・・・もったいないし恐縮ですがとてもうれしいです、ありがとうございます。
原作の雰囲気壊したくなくて、そのままの彼らが好きなので、そう言っていただけてすごくほっとしました;
11月中ゾロビン月間を楽しもうと思っていますので、りすさんもまた遊びに来てくださるとうれしいです♪



10/23 ないんちぇさま
わー感想フォーム使用してくださってありがとうございます!
うふふどこからコンタクトとっていただいてもよいのですが、せっかく設置したので使ってもらえてうれしいのでした。
そして!ゾロたし何度も読んでくださってありがとうございます…!
はったしかにサンジがそこまで読んでスコーン作り決めたのならすご、すごすぎません!?
某国のティータイムには必須のアイテムらしいので、彼らのつたないティータイムのお供になればと思ったのかもしれませんね~^^
ああたしかにこれサンジの手助けがないと、このゾロたしにっちもさっちもいかないままですよね~
ゾロ→たしはたしぎの可愛さが増しそうですね///
サンナミも読んでくださってありがとうございます!
ナミさんは自分が奥手だなんて思ったこともなかっただろうにサンジに笑いながらそんなこと言われちゃって、ガーーーンみたいな彼女が超かわいいのではないかと///
彼女の照れ怒りは正義……
新作楽しみ、とのお言葉とーーーてもうれしかったです!
感想を、とご負担に思わずに読んでくださるだけでうれしいので!
あでもその気になったらぜひ…(笑)短く一言とかでも全然結構です^^
読んで楽しかったよーってお気持ちがすごく伝わりました!
ご感想ありがとうございましたー!



10/24 YUさま
な…なんと…そんなに喜んでいただけるなんて、というか先にUPしていたお話を読んでくださっていたなんてこちらこそ最高です…ありがとうございます!
奥手なナミさんってイマイチ想像つかんかなーと思っていたのですが、するするっと可愛らしく奥手なナミさんが現れて、私もゴロンゴロンです。
といいますかああそんな・・・萌え転がってもらえて本当に嬉しい…ありがとうございます、私もYUさんのご感想いつも噛みしめて読んではまた読んで、と繰り返してます!




10/23 manoさま
うあああmanoさんいつもご感想本当にありがとうございます…
下にも二つほど、以前にいただいたコメントにレスしてますのでよければそちらもご覧ください><いつもお返事遅くてすみません!
今回のサンナミも読んでくださってありがとうございます!
ハーそこにきゅんときてくださるのか! と新鮮な思いで、すごく嬉しくなりました!
うまく言い表せない感情、ほんとうまく言い表せてないな~(笑)と自分では思っていたのですが、すんなり言葉を受け止めてもらえたのはmanoさんの感受性のおかげではないかと><
いつも文章に漂う雰囲気が素敵、とおっしゃってくださるのが本当に嬉しいです。
一体どんな雰囲気を漂わせているのか…(笑)と自分ではぴんとこず。
ううでも、なんとなくいいなあと思ってもらえる味が出ているのなら今後も出していきたいなあと思う所存です!
また遊びに来てくださいねーっいつもありがとうございます!




10/15 manoさま
ハッサンナミにも…!お読みくださってありがとうございます!
なんだか原作が不穏な空気なこともあって、少し不安定な雰囲気のおはなしになったナーと他人事みたいに感じてたのですが、素敵だなんて言っていただけてはああ恐縮です……
あなたといてもどこにもいけない、ってナミさん的には何甘ったれたこと言ってんのよ行きたいとこには自分の足で行きなさい! て感覚なんじゃないかと思って、もやもやしてたところサンジが君とならどこにでも!なんて軽薄なことを言うのでカクーンて肩ひじ張ってた気持ちがほぐれるんじゃないかと(笑)
それでいてなんとなくサンジとの未来に不穏なものも感じ取り・・・みたいな、ああすみません無粋にもべらべら言ってしまいましたが、manoさんが感じたままに萌えていただけたなら本望ですー^^




10/1 サラ さま
こちらこそです、こちらこそ!お読みくださってありがとうございます><
私もサンナミ至高! と思ってますがほかCPもつまみ食いまくるので、
ゾロビンにも食いついていただけるととーても嬉しいです!
ぜひぜひ! 今後も遊びに来てください~^^



9/30 mano さま
こんにちはー!
物知りだけどちょっぴり疎いロビンちゃんというのがおっしゃる通りでにやにやしました。
サンジもほんといい仕事しててこのーこんなところでもかっこいいのか、と私も悔しいような嬉しいような(笑)
私もロビンちゃんに関しては、彼女と一緒に幸せになってくれるならだれでもいいので、同じように柔軟に萌えていただけてとっても安心しました^^



9/24 かこ さま
こんにちは! お返事遅くなりまして申し訳ないです;;
Twitterからわざわざお越しくださってありがとうございます><
ゾロのお菓子作りとかほんとブフフてなりますよね~
それも女の子のためってところが何ともゾロらしくなくて、でも一生懸命なところとかが私もお気に入りでした^^
たしぎちゃんにも可愛いって言っていただけてハーよかった! となりました!
こちらこそ嬉しいお言葉たくさんのご感想、ありがとうございます^^



9/16 サクミさま
わわ、新刊お読みくださってありがとうございます!
この場ではネタバレを恐れて詳しいお返事できないのですが、ご感想いただけてめちゃ嬉しいです~!
ふふ、サクミさんの気に入ってくださった部分が私も好きなので嬉しかったです^^
早くまたお会いして直接お話ししたいなー、いろいろサンナミ話したいです!まだまだ足りない!



9/14 ないんちぇさま
わーっゾロたしお好きですか!書いてよかったうれしいですー!
ひょー、恐縮ですが、楽しんでいただけて良かったです~^^
元ネタは、フォロワーさまが「たしぎがバレンタインにしかたなくという態でお菓子をくれたのでそのお返しをしようと考えるがどうしたらいいかわからなくてサンジに相談したらんなもん作ったれと言われてお返しのお菓子を手作りするゾロ」というやつでした(笑)
もうこのネタだけでお、おいし~かわい~!ってなりますよね^^
思わず飛びついて書かせていただいたんですが、私も楽しかったしないんちぇさんにもだいすきなんて言ってもらえて本当によかったです!
ありがとうございましたー!



9/14 幸代さま
ゾリほんと大きい図体して可愛らしくて微笑ましいですよね~
あくまでサポート役で手は出さず、のスタンスを貫くサンジがそれはそれでいいなーなんて思いながら書いてました^^




9/14 相澤萌さま
ぎにゃー!(笑)
萌さんいつもご感想ありがとうございます;;
たしぎちゃんのクッキーはやはり力みすぎなんですかね、想像すると笑えます(笑)
ゾロもたしぎも真面目で一生懸命なところが本当かわいいですよね~
「やらけぇ」がやらしいとは…///そんなつもりなかったのにいやん///
なんだかんだ喧嘩しながらしっかり最後まで手は出さずに教えてくれるサンジシェフ、ゾロもいい子で言うこと聞いてるしなんだかんだで仲良しなんですよね~^^
ああっ本の方はどうぞ気になさらず! 楽しんで読んでいただければ本当もうそれだけでなので!
萌さんにゾロたし反応いただけるなんて思ってもみなかったのでめちゃくちゃうれしかったです///
ありがとうございました、今度またお会いしたときによければじっくり…笑

9/13 87さま
こんにちはー、いらっしゃいませー、ようこそようこそありがとうございます!
ゾロたし初めてでドキドキでしたが、楽しんでいただけたようでよかったです^^
ゾロもかわいく思えてしまうのがゾロたしの魅力だ!という発見があって私も楽しかったです!



8/18 おりょうさま
お返事遅くなりましてすみません;
フフフフラロビクラスタさんに読んでいただけるのがめちゃくちゃ嬉しいのでなんというご褒美!ありがとうございます!
矢尾ボイス~ww私もいつも彼の声ですw
そそそそうなんですフランキーが持て余してて、ロビンちゃんも急に18歳になったから振り回してる自覚もそんなになくって、見てる方(我々)だけが楽しい…
あっ元に戻ったら!その後の会話とかも気になるところですねw
おりょうさんに感想いただいて、もっとフラロビ書きたくなりました~
よければまたぜひネタをご提供ください^^



8/15 幸代さま
お返事遅くなりましてすみません;
お久しぶりです!遊びに来てくださってありがとうございます^^
あわー私もそんなふうに彼らの住まいを想像してはにやにやにやにやしてますw
楽しんでいただけて嬉しいです!




8/9 ゆかさま
お返事遅くなりすみませんっ。
こんな感じであんな感じで一味が暮らしてたら楽しいナーという
完全ひとり遊びの話でしたが、読んでくださってありがとうございます!
現パロ私もとてもすきなので、ゆかさんもお好きと聞いてうれしいー、もっと書きたい(単純
わ、本にも目を留めてくださってありがとうございます!
イベント後に通頒の予定なので、また遊びに来てくださった際にでもサンプル等見ていただけたら嬉しいです^^
シェアハウスの続き、是非書かせてくださいー!
イベント終わって落ち着いたらごりごり妄想したいです!
コメントとーーても嬉しかったですありがとうございます^^



7/3 幸代さま
ゾロビン読んでくださってありがとうございまっす!
ロビンちゃんはどこか感情や考えが欠落してて、
ゾロはゾロでやることなすこと極端なのでいまいち噛み合わなくて、
でもお互いに好きだという気持ちはちゃんとあって、というゾロビンが
わたしもすごくかわいいとおもってます^^



6/23 きょうこさま
お返事遅くなりましてすみませんーっ;;
ペルビビ読んでくださってありがとうございます!
ややもちろん本の感想もいただけたらうれしいですが、ね、
サイトまでわざわざ来てくださって読んでくださったこととかがもう嬉しい。
ペル←←←ビビっていう右矢印はあるのかないのかわからないくらいの関係がすきで、
たとえペル→ビビの気持ちがあったとしてもおっしゃる通り立場だとかいろいろなしがらみで
ペルもビビもがんじがらめになって、お互いに見つめ合いながらもうどうすればいいっていうのー!って
穏やかに吠えてる様子を想像して私は常々くっっっそ萌えております。いかが?(
チーズケーキ、サンジのチーズケーキ突っ込んでいただけてすごい嬉しい!
ありがとうございます!
ナミさんがロビンちゃんに買って、ビビちゃんがお父様にナミさんのお話をしたついでにサンジのレストランの話をして、それを思い出したお父様が娘とその友達のご機嫌伺いに大量のケーキをそのお店で購入した模様です!

6/21 サクミさま
6/15の分↓につづき、お返事遅れましてゴニョゴニョ・・・
午後プリ読んでくださってありがとうございます!
ナミさんのはねっかえりっぷりwほんとだなんか女の子の中に置くと
彼女の気の強さが際立ってしまう。
あああ女の子たちひとりひとりいとおしく思ってくださってありがとうございます;;
ペルかっこいい~いいんですよ~
サンナミだけじゃないマイナーカプも一緒に愛でられてしあわせです;▽;




6/15 サクミさま
お返事遅くなりましたすみませんんん!
あばばばばわざわざこっちまで来てもらってコメント残してくださってありがとうございます!!;;
本、べったべたになるくらい舐めてくださって本望ですw
そ、そんなあらためて謝罪いただかなくても!笑
私も青菜?小松菜だったっけ?くらいのぼやっとした記憶だったので
正直鉄分はいってりゃなんでもいいかとw
でもでも読み込んでくださってありがとうございました^^




6/13 ももすけさま
こんにちは!
リアルとな! 嬉しいありがとうございます!
だるんとした日常的な、どこかにこんな若者がいそうなサンナミをイメージしていただけたのだとしたら本望であります。
こういうラブストーリーなマイナー映画あればいいのになあと我ながら思います。




6/13 相澤萌さま
こんにちはー!わあん萌しゃん!
わざわざ読みに来てくださってありがとうございます!
だるだる感、感じていただけてうれしーのです!
なんか蒸し暑くてけだるくて、若干ごちゃっとした若者の部屋の中っていろんなことが起こりそうでハァハァしますよねw
ああーっ前作タイトルからの繋がりに突っ込んでいただけて嬉しいですありがとうございます!
はよくっつけ以外に言葉が出ないのですが病気かな???(そうです!
わーっ新刊にも言及くださりありがとうございます!!
ぜひぜひ9月に手渡しさせてくださーい!
萌さんの新刊もたたたたのしみぃ~



6/11 幸代さま
こんにちはー!
おひさしぶり?でしょうか? 
サンナミ不足だというのでしたら、我が家のサンナミで少しでも補えたらと思います(/_;)
癒されたーとのお言葉こちらこそありがたいですうれしいですー!



5/30 このはん
レスは遅いけど不要は無視なのだ!
やっぱりこれナミさん彼氏自慢してますよねww
まだ付き合ってないのに~もう~困る~(困らない
ほんとほんと、おっしゃるとおりナミさん覚悟決めるまでもーーーあとちょっと!なんですよ!
サンジがちょっと突っつけばズドンです。ズドン。
うふふ~読みに来てくれてありがとうございまし!!



5/29 きょうこさま

むふふうれしーありがとうございます!
ほんと、ああなんて素敵!サンジ君て実は素敵なやつなんですよね~
ナミさんも知ってるはずなのにはよくっつけ~と思わずにはいられません^^
ナミさんが紹介しないのもサンジが自己紹介しないのもヨクワカランそれぞれの矜持によるもので、そんなもだもだも楽しいと思えるのでした~
こちらこそ、ご感想とっても嬉しかったのですありがとうございます!




5/27 さとんぺさま
う、おおお……なんとも恐縮ですがありがとうございます!!
ここのお話でワンピ沼に引きずり込めたとは光栄です!!
サンナミお読みくださってありがとうございます!
同じサンナミ好きの方にこうして話しかけていただけるだけで
書いてよかったーと思いました。
再録したお話は結構だいぶ古い話でしたが、それも読んでいただけたなんて感激であります。
早く通頒開始のご連絡をしたいなーとこちらもうずうずしています。
もしそのときお手に取ってくださるようでしたら、またご連絡いただけたらうれしいですー!
ありがとうございました^^



5/22 幸代さま
ややーっありがとうございます!
ありがたいですが、おそらく新刊は取り置きさせていただかなくても
ご連絡いただいた方には一通りお渡しできるのではないかと思います。
んでも幸代さんのそのお気持ちがすっごくすっごく嬉しいのです。
早く通頒開始のご連絡したいしたいー! とごろごろしているのですが><
お手数ですが、また開始したとき買ってもいいなーと思っていただけたなら
ご連絡いただけたらうれしいです。



5/18 きょうこさま
通頒ご希望とのご連絡、ありがとうございます。
既刊【おやすみザッハトルテ】取り置きさせていただきますね。
正式にお申込みいただくにはメールを送っていただくことになりますので、その際住所やお名前をお知らせください。
詳しくは通頒ページに記載してありますのでお読みいただければと思います。
通頒の準備ができましたらまたこちらからサイトにてお知らせしますので、そのときによろしくお願いします。



5/10 幸代さま
ありがとうございますー!
お手に取りたいと思っていただけただけで、作ってよかったーとほっとしました。
書き下ろし部分楽しんでもらえるかなーとどきどきですが、早くお届けしたいです^^



4/17 幸代さま
やーんありがとうございます!
近づはなれずな、あれ、このふたりはどうなの上手くいってるの、
それとも何も始まってすらいないのどうなの、みたいな微妙な雰囲気を楽しんでもらえたらうれしいです!



4/17 SandraDeeさま
季節感を感じる話って大好きで、今回も春らしい雰囲気が出てたらなあと思って書いていたのでそんなふうに感じていただけてこちらこそすごい嬉しかったです!
気だるさとか生暖かさとか、そうそうそれ!!と感想読みながらムフフムフフとなりました。
サンジが言っているように、春って変質者増えますし(←)なんか狂気と陽気が紙一重で存在してる気がして、そんなどっちつかずの危ういサンナミにしたかったのですがちゃんとなってますかね;
色っぽいと言っていただいてる雰囲気は、その辺りから醸されてるのならいいなあ〜と思います。
ナミさんが見てた夢はなんでしょーね、すみません考えなしでw
とにかくなにか悲しかったり気分の沈むことがあっても普段通り差し出されるサンジの味にナミさんが一息つけたらいいなあと(書き出しの時点では)思ってたのですが、サンジと話してる間に夢の余韻はどっかいきましたね。
SandraDeeさんのおっしゃるとおりサンジがさりげなくそういう気持ちを掬いとって忘れさせてくれてるといいなあと禿同しました……。
はう、いつもたっぷりと濃ゆい感想をありがとうございます舐めまわして読んでますので!
記事の拍手はおそらく文字制限が短めに設定されてるみたいで、もしかすると上手く送信されないのかもしれません(;_;)
せっかくコメを書いてもらっているのに消えてしまうなんてああそんなああ……
でも記事の拍手が一番簡単すぐにぽちっとできますよね、何か対処法を考えますね!!



4/13 konoha さま
そうそうそうそうそうそうそうなんですよーーー!!(初っ端から
サンジの大人の余裕と優しさが(若者のくせに)滲みだしてて、
ナミさんに翻弄されつつもサンジ自身無自覚にナミさんを翻弄して欲しい!!
なんか春っぽいはなし・・・はなしを・・・と思って
気まぐれにそらまめをチョイスしたのだけども薄緑色の霞んだ二人の景色が
なんかいいかんじになってくれたらいいなと(アバウト
このはんが思い浮かべてくれたイメージ、ん、んんんっ見えてますお!たぶん!
これ?これですよね?
私こそいつもサンナミ愛に溢れたメッセをありがとうございますー^^
このはんの思うままに叫んだ感じのメッセ読むのすごくすきv



3/30 海 さま
もちろん何度でも嬉しいですともー!来てくださってありがとうございます!
サンナミもお目通しすごくうれしいです^^*
「唇にかすみ草」、去年のナミ誕は私もざかざか一気に書き上げた割に何となく好きな話だったので、気に入っていただけてよかったです。
踊ってる二人珍しいですよね。
非日常な雰囲気とちょっとおかしくなっちゃったテンションがないとナミさんは踊ってくれないと思ってて笑
ニヤニヤいただきましたーありがとうございます!
サンジくらいしかこんなかっこいいセリフ言ってくれないので今後もじゃんじゃん言わせたいです。
そんでもって、お遊びのサンナミゾロビンにご回答ありがとうございます!
「みかんの香りを漂わせてほしかった」っていうのがナミさんの可愛らしい独占欲が滲んでてきゅんとしましたw
実際サンジは気付いてんのかどうなんだろと思って私も読み返したんですが← 気付いてたらそれはそれはこの後美味しい展開になりそうだとおもいました。
ゾロビンとか抽象的すぎて(適当に書きすぎて)難しいですよねすびばぜん、でも答えていただけてすごくうれしい。
しかも私が想像してたイメージにどことなく近くて、自分で考えるのと人が考えたものを聞くのでは少し印象が違ってたのしいなーと思いました!
ロビンちゃんの考えてる比喩的なことはきっとゾロには難しいので、ロビンちゃんにはじっくり時間をかけて内容を噛み砕いて奴に説明してあげてほしいですw
ぜひまた遊びに来てください^^



3/27 愛花 さま
お返事が遅くなってしまってもうしわけないです!
お遊びにお付き合いいただいてありがとうございます、本当に回答いただけるなんて嬉しすぎて!
サンナミの方の解答、ハー素敵ーなるほどー! と感嘆しました。
スパイスの香りが似合うサンジっていいですね!
食材じゃなくてスパイスの方が香りは強いし、食べごろの果実ばかり扱ってるはずだからまだ青い食材は不似合いですもんねー。
似合わないからナミさんもんっ?となったのかなぁとか思ってにやにやしちゃいます。
ゾロビンの方、なんだかすごい素敵な小話帰ってきてどきどきしました!
冒頭ちいさなロビンを思って切なくなって、その思い出をゾロに当てはめる彼女の可愛らしさにきゅんとなりました!
答えなんてないからこその子の広がりめちゃくちゃ楽しいですね。
よければまた遊んでください!



3/18 みんみん さま
ひいいマルアンクラスタさまでしたかーっ!
めちゃくちゃ嬉しいですありがとうございます!!
今読み返すのも恥ずかしいようなマルアンが置きっぱなしになっているのですが、うちのお話を読んでマルアン沼にずぼっとはまってくださったなんて本望です!
最近はサンナミサンナミしていて、マルアンのお話を更新することが少なくなってしまったのですが、ぜひぜひまたマルアンを更新した際は遊びに来てください。
マルアン熱はもちろん冷めてませんのでー!
そして同じくサンナミストでいらっしゃるという……趣味の合致にときめきます。
サン誕のお話を読んでくださってありがとうございます!
誕生日なのに喧嘩させちゃってあーららー、とか思いつつ、その後盛り返していくサンナミに萌えていただけたようでなによりです。
なにかを美味しく食べる彼らが好きで、仲直りにもやっぱり必須だなあーとしみじみしていたところです。
嬉しいお言葉をたくさん、ありがとうございました!
みんみんさんもご自愛ください^^



3/17 海 さま
こんにちは、はじめましてー!
おおサンナミ書き手さんなのですねー、お仲間でお声かけてくださって嬉しいです。
私も話し言葉はガンガン西のなまりがあるのでよく文中で悩みます。
この言い方ちがくないですか、と読み手の方から優しく教えていただいたり(笑)
我が家のお話も読んでくださってありがとうございます!
ご一緒にサンナミ萌え共有できたら嬉しいです^^
ぜひぜひまた遊びに来てくださいー!
3/10 ももすけ さま
こんにちは!
サン誕のお話をお読みくださってありがとうございます!
幸せおすそわけできてなによりです^^
というより私もサンナミからおすそわけしてもらってるみたいなもんですが!
3/9 幸代 さま
はわわやっぱり前半の喧嘩シーンはがーーんとなりますよね、せっかくの誕生日なのに哀しいスタートでごめんサンジ……となりました。
サンジ目線だから、ナミさんとの楽しい思い出を思い出してみたりそんで悲しくなったり、別れモードになったのかもしれないなーとか思います。
案外ナミさんはこの喧嘩をたいしたふうに捉えてなくて、だからケロッと仲直りの方向にサクサク進めたのかと!
ほっこりしていただけて嬉しいです、ご感想ありがとうございました^^



3/6 SandraDeeさま
やっぱりやっぱり、サンジのあの態度は心ざわざわしますよね;
私も超ざわつきました。
でもいつものなにがあってもナミさんには丁寧で優しくていい男すぎるサンジがあまりに人間らしくないので、疲れたり疲れたり疲れたりしたときにふと優しくなれない瞬間があって、ナミさんとぶつかったりもするかなーなんせふたり暮らしだし!と思ってサンジがあんな態度をとったわけでした。
おお、いつもありがたいお言葉を……恐縮です///
そうそう! ナミさんは、サンジが喜ぶと言ったら自分が喜ぶことだとわかってるんですよねぇ、だから多少のわがままだって慣れちゃって、でもふとしたサンジの優しくない態度にナミさん自身の態度も改まったりして、二人で微調整しながらうまくやってってくれたらいいなぁと思うのです。
こちらこそいつもご感想にエナジー頂いてますいつもありがとうございます!
サンナミ週間最後までたのしみまそーねー!



3/3 きょうこさま
こんにちは^^
おおお、どきどきさせてしまいました;
私も、おいおいサンジそんな怒んないでよどうしたんだよ、みたいな気持ちになって書きながら焦りました。
たとえナミさんにでも優しくなれないときもあるだろうという、人間らしいサンジだっていたらいいなーと思いつつ。
ナミさんかわいいのお言葉ありがとうございます、いや私がお礼を言うようなことではないんですが。ナミさんは可愛いし。
サン誕をご一緒にお祝いできて嬉しいですー、こちらこそご感想まで、ありがとうございます!



3/2 相澤萌さま
ぶおおおん萌しゃーーーん!!
そんな滅相もございませんご一緒にサン誕お祝いできただけでもう;;
おおお北の大地までお届けできてよかった、よかったです!!
そうそう二人の喧嘩なんてこっちがおろおろしちゃって、サンジこんな言い方すんなよ―お前そんなやつだったのかよー、なんて書きながら心配になったりしつつ;
超祖母の気持ちwww
あんたら仲良くするんだよーっていうもうどこまでも見守りたい温かな気持ちですねわかります!
萌しゃんこそ、お忙しい中わざわざご感想まですっげぇすっげぇ嬉しかったです!!
そちら寒波が激しそうな模様、どうぞお気をつけて温かな春までサンナミライフを楽しめますように\(^^)/



2/23 名無しさま
こんばんは~、サンナミプロットリレーお読みくださってありがとうございます!
たくさん漫画もイラストも小説もサンナミに溢れてるので、お気に入りのお話だと何回も読んじゃいますよね。
ご感想、作者様にお伝えさせていただきます^^



2/6 ももすけさま
こんにちはー! わーっお越しくださりありがとうございます!
ピクシブの方にはあまり話を置いてないので、わざわざこちらまで来てくださって嬉しいですー!
書き散らかした数だけは置いてあるので、ぜひぜひ読み漁っていってください!!
サ、サンナミがお好きとお見受けしましたー
楽しんでいただけたらうれしいです!



1/30 幸代さま
レポお読みくださってありがとうございます〜!
至極個人的なことばっかでただの日記でしたが;
わー幸代さんも!お誕生日おめでとうございました!2月になっちゃう!早い!
ぜひぜひ!!網子さんの小説なら、私はカップリング問わずすきなのであります!
特にサンナミ好きの方なら間違いなくはまっちゃうオサレ感やリアルなサンナミが本当に素敵ですよねえ!
もしご本を手に入れられたら、感想とかお話ししあいたいです!
ちなみにイベントではご本人さま目の前にして感想を垂れ流せるという嬉し恥ずかし特典がありますw



1/12 maoさま
こんにちは! 先日は、本の御注文を本当にありがとうございました!
無事お届けできたようで安心です。
しかもわざわざこのようにご感想までいただけて、本当に嬉しいです。
わ、ピクシブからいらしてくれたのですね!
ひぃいもったいないお言葉ばかりありがとうございます……
本当にこんなサンナミ映画あったらいいのに……一緒にときめきたい。
姫と王子シリーズもお目通しいただいているのですねえわああありがとうございます、楽しみとのお言葉本当に励みになります!!
うふふ~本の感性が近づいたらまた記事でご連絡させてください。
またコメント……わぁい!くれくれですw いつでもお声かけ頂けたら嬉しいです^^



1/10 ゆかさま
プロットリレー作品、読んでくださってありがとうございます~!
はああ、きっとドキドキしていただけたのはプロットの完成度が究極に高かったからかと!
私もプロットが現在進行形のときはドキドキで息が詰まりました。
素敵だとのお言葉、めちゃくちゃうれしかったです、ひぃもったいない!
ご感想ありがとうございましたー!



1/3 SandraDeeさま
う、わああああすみません死ぬほどレスが遅くなりまして申し訳ありません!!
サンナミプロットリレーの感想、いただいてからすぐに読ませていただきお返事もしたつもりでいましたが、こちらの都合で一度エントリが消えてしまって書き直した際に、どうやらSandraDeeさんへのお返事を復旧し損ねていた模様!!はああすみません、レス待ちくたびれましたよね。
ウェブ拍手の方にまでわざわざ飛んで改めてメッセを送っていただき、ありがとうございましたおかげさまで気付きました・・・ひれ伏し。
改めまして、リレー作品にありがたい言葉をいーーーっぱいありがとうございます!
ありがてぇありがてぇ;;とむしゃむしゃいただきました。
サンジにキスした後、ナミさんがほっぺたくっつけてじっとしているところ、私もかーわいー♡とか思っていたので、目に留めてくださって嬉しかったです。
た、たしかにナミさんが「ほしい」って言ったら、わがままだー!とかなんだ言いながら一味はみんなで奪取しにかかりそうですねw
うわーーーほんと、ほんとですね、サンジに関してはナミさん回りくどくなってるwwwかわいいww
ゾロとサンジの守り方の差は、あれですよね、下心ありかなしか笑
あっ、あっ、わたしも、なんだかんだで意図せず一味をまとめちゃうルフィが大好きなのでつっこんでいただけてうれしかったです!
ご丁寧なご感想を本当にありがとうございました~
今後のリレー作品、楽しみですねぇえ^^




1/2 柊子さま
あけましておめでとうございますー!
どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
そしてそして、新年早速遊びに来てくださってありがとうございます!
柊子さんの作品あっての今回の企画ですので! 参加してくださって本当に嬉しかったのです!
私も私も、びっくりするほど素敵作品ばっかりで作業しながら本当にこんなの更新してしまっていいのかと慄きまくりでした。
あっち見てもサンナミ、こっち見てもサンナミでカーーーッ天国だーーーっ!
おおう拙作にも目を通していただいてありがとうございます!
ありがたいお言葉に恐縮しっぱなしです……ミストの女神たちが作ってくださったプロットあってのお話です!
そしてプロットの完成度に今なお驚きます……
はー楽しかったですねー、ぜひまたご一緒になにか楽しい企画させてください\(^o^)/
私も柊子さんの作品、たのしみにしております^^



12/31 幸代さま
プロットリレー、早速見に来てくださってありがとうございますー!
天国のような場所にしてェと思いながらいそいそページを作ったら、作品を並べただけで勝手に天国に仕上がりました。サンナミ天国!
幸代さんの勢いのある拍手ぽちっとがうれしかったです(笑)
拙作にもメッセをありがとうございます~^^
両片思いちっくなサンナミは、アダルティな雰囲気が少し薄いぶん甘くてピュアですね!
ときめいていただけてうれしいですー!
他の参加者の方へのメッセも、ご本人様に伝えさせていただきますねー!
まだまだ作品掲載は続くので、お楽しみいただけたらうれしいです!



12/29 さちさま
えぇーっゾロビン好き?ほんとにすき? うれしーいどなただろー?
と思ってたらまさかのさちさん!w わーいわーい!
カメイさんのゾロビン至高……ほんとですぜ……
というか私はカメイさんのゾロビン以外、小説でゾロビンを読んだことがありませぬ……
あーわかりますわかります!
けして流されているわけではなく、やってきたものをがっちり受け止めてくれる力強さがあってほしい!
特にロビンちゃんは大人なくせに不安定なところがあるので、彼女の大人っぽさに翻弄されて笑われつつも、彼女がぐらっと揺らいだときにはしれっと受け止めてあげてほしいのですー!
わーたのしい。
フラロビもすきなのですが、彼らとはまた違った関係性の恋愛を発展させてほしいと常々思っておりますー!!
ちょ、もっと詳しくゾロビンについてさちさんとお話したい……じゅるりら。




12/29 konohaさま
う、わーーんこのはああああん!
クリスマス物語だなんて言われると急に恥ずかしくなっちゃいますよーう!
本当、いわば急に独りきり母国に置き去りにされていつ帰ってくるかわからん男を待っているなんて信じられないくらいケナゲで気丈なナミさん……いとしい……
反動で、再会を果たしたサンナミのイチャコラを私も見たくなりますー!
こちらこそ読んでくださってハグ&キスキスキス!
私もこのはんからもらった萌を今も大事にあっため中!
来年もぜひごいっしょにサンナミわっしょいいたしましょー!!



12/24 SandraDeeさま
わーん現パロも読んでくださってありがとうございます!
私も私も、もちろんたいした障害もなく自由に恋愛するサンナミが大好物ですが、現パロの平凡だけど上手いこと一緒にいられなくてじれったいサンナミも大好きなのです―!
原作が大変な時にのんきな話を書いてる場合じゃねェやい! と思いつつ、せめて妄想だけでもしあわせにいてくれー! と思わずにいられません。
早くナミさんの怒り泣き笑いがみたいところです!
ナミさんの焼き魚定食、突っ込んでくださってありがとうございます……
ナミさんにはありきたりなメニューを美味しく食べてもらいたいのです。
やきなすとか。すぶたとか。



12/23 幸代さま
幸代さんの独身時代の思い出にこちらが泣かされました。
サンナミ話で思い出してしまうなんてさぞ切なかったのだろうな~と。
そういうのをどんどんサンナミに変換していきたいです・・・おいしい・・・
クリスマスが終わったら、と言うか年末年始の帰省で数か月ぶりの再会を果たすサンナミをまた別の機会にでもウォッチングできたらなあと思います!



12/23 サクミさま
ウワァンサクミさんを泣かせてしまうなんて恐れ多いような嬉しいような!
涙目でごはん作るw さすが立派ですw
ほんとう、暖かい日にサンジからのマフラーをつけてでかけるところとか、律義にプレゼントのお返しを選びに行くところとか、ナミさんの真面目さがうかがえてかわいいなーと私も思ってました!
口でなんと言おうとサンジのこと好きでいてくれて! まさに!
えへへぃ私も1月での再会を楽しみにしております\(^o^)/



12/23 枯葉さま
サンナミクリスマスに反応をありがとうございます~
たしかに! サンジがナミさんのためにあれこれ思案する姿はかんたんに思い浮かびますが、ナミさんがサンジのために何か行動してるのって珍しくて可愛いですよねえ。
ナミさんが使ったマフラーwwぜったいよろこびますねw
数か月ぶりの再会とかだとナミさんちょっと照れちゃって、でもサンジのデレデレぶりにほだされていちゃこらすることになるんじゃないでしょうかーなにそれおいしいー



12/16 幸代さま
わーっプロットにお目通しありがとうございます^^
非常にクオリティの高いプロットに仕上がってどきどきしてます。
まさに! ドラマ! サンナミドラマむしろ映画並みのストーリーに仕立てられていて私も感動しました~。
作品化がたのしみでたのしみでテカテカします。
雑記の方にもコメントありがとうございますー!
本当ですね、まいっかーでやりすごして大ごとになるのも他人事じゃないですもんね。
普段健康体なので、なかなか病院に慣れなくて;;
お心遣いありがとうございました!



12/16 manoさま
こんにちはー^^
あらっ姫と王子読んでくださったのですね、ありがとうございます!
な、なんだかもったいないお言葉ばかりで恐縮ですが、すごくうれしいです!
私も自分が萌えるために書いたようなもんなので、あのお話を好きと言ってくださるとはシンパシーを感じます……トゥクン
ベストオブサンナミ!!なんと光栄な! ありがとうございます!!
紙だと読むスピードも目の運びも違う気がして、私も紙のアナログ本が好きなのでそう言ってくださるとよし作ろう!!やっぱ作ろう!!とやる気がむくむく湧いてきました~。
そうなんです、続編が書きたくてむしろそのために製本するようなもんで笑
むふふ、楽しみにしていただけたらうれしいです!



12/13 幸代さま
ややっ、そんな大層なことを考えているわけではないんですけどね~^^;
私も私も、こうだったらああだったら~という好き勝手な妄想が何よりの原動力なので
スミマセンなんてとんでもないです、むしろ早く観たいと思っていただけたらこれさいわいとガシガシ書けるのです!
でもほんと、気持ちが先走って身体がついて行かないのこわいです(笑)
情熱だけで空回りして趣味の二次創作で体壊してたら笑えませんもんねえ。
えへへ、お優しいお心遣いありがとうございます!



12/2 SandraDeeさま
うわーこんばんは!ウェブ拍手にも、わざわざ念入りにメッセ送ってくださってありがとうございます!
手に取ってくださっただけでも感無量ですが、こうしてご感想いただけてもうほんとこちらこそ何からお伝えしたらいいかわかりません!
ストーリー、楽しんでいただけたみたいで安心しましたー。
なんでもない船上での日常と、ちょっとした冒険譚みたいなハードな海賊生活をこなしながら恋愛していくサンナミを描けてすごく楽しかったです。
具体的な自覚があるわけではないけど、腹の底ではお互いがお互いに対する好意を感じ合ってるとき、
本能的にサンジがやきもちを焼いたり動けなくなったりしそうだなーと思っていたので、
その部分をすごくわかる! とおっしゃっていただけたのがうれしかったです。
ナミさんが最初に見た悪夢は、いろいろ考えられるだろうなーと思ってはっきりさせてえいなかったので、ぜひどんどん妄想してください!
でもそこでSandraDeeさんの
>ナミさんは自分の気持ちを早く伝えなきゃってなったんでしょうか
というお考えに、なるほどなるほどー!と目からうろこぽろっとしました!
サンジからキスして途中でやめるシーンをここがすき! とおっしゃってくださったのも、私としてはヨッシャ―!という感じで(笑)
私は(私の考えばっかで申し訳ないですが)純粋なサンナミクラスタというより
麦わらの一味がどうやってバランスとって9人でやっていけるか、あの子たちがどういう生活をしているか、どうしたら楽しく幸せになれるのか、
を考えることの方が多くて、となるとサンジとナミにも自分たちの恋愛より麦わらの一味全体のことを考えさせがちで。
サンナミ的甘さは少な目かもしれませんが、それでも抑えきれない彼らのあまったるいぶぶんをかんじてもらえたらいいな~とおもってます。
なので、
>二人が先々の展開を読んで一味を助けてる、
>二人は常に同じベクトル
というお言葉にはからずとキュンとしました(笑)
頑張ったチョッパーに注目してくださったのも、もうほんとありがとうございます・・・
彼ほんといとしい・・・
こちらこそ感謝でいっぱいですありがとうございますー!
また本化する機会ありましたら、楽しんでいただきたいなーと思ってます!


11/27 網子さま
あああ網子さあんこんなところまでわざわざありがとうございます!
リレーご参加いただいたのもさることながら、本の感想お伝えに来ていただいて
めちゃくちゃうれしいです!
というかただでさえお仕事お忙しいのに、お時間作っていただいてそれだけで私は……;;
なんかもうありがたいお言葉ばっかで恐縮でオタオタするしかないのですが。
落ち着かなくてお茶ばっか飲んじゃう。
り、理系男子!!それめちゃくちゃキュンときました!
そういう文章を書いていることがというより、そういう印象を受ける方がいらっしゃるということに!!
ひゃー、そうなんですね、理系男子……キュン
ちょ、ちょっともう一度自分の本読み返したくなります。笑
わああ私もよく網子さんのお話で読んでて苦しくなってオイオイ手放しで泣きたくなる瞬間がやってくるので、
そこまでひどくなくてもそんな感じを受けてくださったのか……とじーんとしちゃいました。
ナミさんの過去は、私たちがいろんなアングルでくまなく知っているのと違って、サンジはそこまで知らないんだということを忘れそうになってあわわとなりますー。
彼女の昔話に絡む話はホントサンジにとっても我々にとってもむずかしい(笑)
王子様のキス!うわーはずかしいやつ!
でもほんとそうですね、王子様のキスで姫は眠りに落ちたのでしたw
男らしい姫にたじたじなサンジ王子をにやにやしながらずっと追いかけたいです……(野心
こちらこそ言いたいことだけのお返事でまとまりなくてずびばぜん、でもお伝え頂いてすごく嬉しかったです;;;;



11/26 相澤萌さま
わああ萌さんありがとうございますー!!!
プロットの完成度には目を瞠りましたね!すごい!
まったく誰にも予測のつかない形でああいう結末にきちんと落ち着いたことが奇跡!
きっとまたリレーをしたら、全然違う話ができるんだろうなあと思うと
本当に面白い、サンナミの多様性無限大すぎる、すき・・・となりますよねw
作品化の御事情、承りましたー!
もちろん今は原稿に心血注いでらっしゃることと思います、
いったんリレー作品のことは忘れる気持ちで、応援しておりますのでがんばってください!!
あ、でも時々思い出して息抜きしていただけたらうれしいれす///
こちらもばたばたしてまだ作品化の公開ページをきちんと準備できていないので、
時間がとれる年末年始辺りに、先発隊の公開ができたら上々ではないかと勝手に考えてるところです。
はあーっ萌さんの作品ちょう楽しみです考えるだけでにやにやしちゃう・・・
こちらこそご参加いただけただけでバンザイバンザイですよぅ、最後までご一緒に楽しみまそー!
(↓にもいただいたコメントにレスしておりますので、よろしければお目通しください;;)



11/25 幸代さま
わー、ありがとうございます。
たまにはのんびり会話してるだけのサンナミも欲しくなるんですよね。
こういう日常の一片を垣間見るように想像すると今年の冬も乗り切れるような
そうでもないような。



11/25 相澤萌さま
なっ、なんと萌さんの涙腺に触れられるとは!!!!
恐縮ですありがとうございます・・・!!
私こそ、
>暖かい陽だまりでいつかまたふたりで開いたりして、
>いつからかその間に小さな手も出てきたりして
っていうところでぶわーーーーーーっと目元熱くなりました!
そういう、そういう今ははっきり見えないけどなんとなくその予感だけがふたりにある、っていう
なんだそれ幸せか!なサンナミを書きたかったのです。
もうもう私の妄想がっちり受け取ってくださってこちらこそありがとうございますー!!



11/24 SandraDeeさま
ほっこりしていただけましたか~、わーい。
たまにはこんなのんびりほかほかしたサンナミが欲しくなるんですよねえ。
ナミさんはすごく強い子だと思うので、たとえサンジが最初っからいなくても
過去は過去、と割り切って前を向いて進んでけるんじゃないかと思うのですが、
SandraDeeさんおっしゃるように、一度でもサンジのやさしさに触れてしまったら
辛いことも悲しいこともサンジに促されるまま共有して、そのうち好きなものや楽しいこともわけあうようになって、自分からナミさんも話すようになり、
ふたりでひとつ的な部分が増えていくんだろうなあと思いにこにこします。
ほんと、二人きりだと素直な部分が出てきてかわいいですよね~
わああ、情景、見えますかほんとですか(笑)
嬉しいお言葉をば・・・ありがとうございます///
プロットリレーも、どうぞ最後までお付き合いください^^



11/18 幸代さま
わー!ありがとうございます!
主催も参加者もみんないっしょくたになってワイワイ楽しめたらいいなーっていう
軽い企画なので、幸代さんにも楽しんでいただけたら嬉しいです!
プロットは着々と進行しつつあるので、完成したらまた記事にします。
またそのときはぜひご覧くださいー♪



11/18 相澤萌さま
さっそくのご確認ありがとうございますー!!
なにより、お忙しいところご参加すごくうれしいです!!!
プロットじゃんじゃん進んでますねー、すごい楽しみ!
萌さんの作品化をなにより心待ちにしているでやんす・・・!



11/17 もくじページから拍手くださった方
こんにちはー!拍手コメントありがとうございます!
ありがたいお言葉も、嬉しかったです!
ほのぼのしてますか、えへへ。
私はぎすぎすしてるサンナミも割と好きです(笑)
応援しかといただきましたー!がんばります!



11/15 きょうこさま
こんにちはー、はじめまして!
以前から読んでくださっていたとのこと、よくぞメッセージを送ってくださいましたというきもちでいっぱいです。ありがとうございます!
嬉しいお言葉も恐縮です。
現パロサンナミ、楽しんでいただけたようでー!
現パロだとサンジのいい人度が増すような気がするんですが、いかがでしょ。
リアリティ溢れるこんなカップル絶対どっかにいるだろー、いてくれー、と思いながら描いてて私も楽しかったですー!! 



11/12 chieさま
わーいありがとうございます!サンナミ中毒ばんざいです!
サンナミ幸せだと我々も幸せですよねー。
朝ごはん、めちゃくちゃ短い話にもかかわらずよかったとお伝えくださって
すごくうれしかったです!


11/10 幸代さま
完結しましたー!いっつもいっつもありがとうございます!
へこんでるナミさんってあんまりいなくて、(書きたくないのもあって)珍しいなあと私も思っていましたが、旨い具合につながってくれてよかったです(笑)
自販機ハグ、私もすきなんです!うれしい!


11/10 manoさま
わー!サンナミにもご感想をありがとうございます!
下部にて、10/22にいただいたローとコラソンのお話へのコメントにもレスしてますので、よろしければお読みください!
ハーーーーーーッなんかもうご感想読んでたまらなくなりましたこちらこそ何度も何度もご感想読み返してます!
私も、私も(自分が書いたくせに)ナミさんがサンジに会いに行って、頭撫でてからの抱きしめて、のところが好きでして!
そっか~「期待しちゃうよ」とか言ってしまう可能性もあったわけですよね。
実際サンジはぐんぐん期待してたと思うんです(笑)
でもそれを口にしないやさしさがあったんだなあ、とmanoさんの御感想で思い当りました。
もし「期待しちゃうよ」って言ってたら、ナミさんはどうしてたんだろう・・・とそっちも気になりますね!
自覚したもん勝ちなところもあると思うので、そのままナミさんは気づいた気持ちにまっすぐサンジに向かってくような気もするし、「期待」なんて言われると若干引いちゃうような気もします(笑)
後編のサンジバージョンも面白そうですね!基本的に、ひとつの話では視点ひとつで描いていくのが好きなので、今回みたいにサンジとナミで視点がぶれるのはあまり得意じゃないのですが、大丈夫でしたかね(びくびく
後編サンジバージョン、オマケ程度に書けたらな~と思います!



11/9 SandraLeeさま
サンナミ現パロ、お読みくださってありがとうございますー!
結局はサンジとナミの性格は一貫してるので他の話と変わりはないはずなのに、現パロになるだけでぐっとリアリティが増して面白いなーと思います。
おっしゃるように、サンジのストレートなところとか、ちょっと素直な子供みたいなところとか、ナミさんの意地っ張りで照れ屋だけど優しいところとか、そういう魅力がいろんなところに現れたらいいなあと思って書いていたので、ご感想すごくすごく嬉しかったんです!
ほんと、げんさくたのみますですよ・・・



11/9 落ち葉さま
サンナミ楽しんでくださってありがとうございます!
屁理屈なしに恋愛していこうとしてるサンナミがお互いの一挙一動にどきどきしてたらかわいーなーと思います。
そこに一緒にドキドキしていただけたらもうお友達。わーい
私も、サンジが路地裏にナミさんを引っ張り込む一瞬を切り取ってあらゆるアングルから眺めたいです!!!
つづきも……つづいたらいいなあ……くらいに思っていただけたらうれしいです^^;

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砲列甲板の床は硬かったけど、私はそれがちっとも気にならなかった。
強い力で抑えつけられて、息を呑むひまも与えられずに突き上げられる。何度か呼吸が止まりそうになると顎を掴まれ唇を塞がれた。
キスは深い。
事は性急に、着実に終着へ向かうのに、キスだけはまるで一瞬ためらうみたいに慎重に重ねてから、ずぶずぶ奥深く進むのだった。

は、と短く息をついて背中にのしかかる重みが震える。中に収まった彼のものが何度か痙攣し、その振動を感じた次の瞬間には引き抜かれた。
ふーと長く息を吐いて呼吸を整えると、彼はさっさと衣服を身に付ける。
余韻を断ち切るそっけない仕草とは裏腹に、彼は暗がりの中私の下着を拾って寄越してくれることもあった。
私たちは黙って身支度を整える。
事務処理をこなすように、淡々と、冷静に。
そこに情熱みたいなものが、そうさっきのキスみたいな何らかの温度があってはならない。
誰に言われたわけでもないのに私たちはそれをちゃんと知っていた。
身体の関係を持つのはこれで三度目だ。

「──おい、お前」

そこ、と指を差され、左腕の肘下を見る。
暗闇でよく見えないものの、触れると擦り傷のような痛みがあった。熱く湿っていて、血が染みている。

「気が付かなかった」
「ここ、釘が出てんな」

しゃがみこんで床に手をあてる彼の背中はごつごつと隆起している。
そのくぼみに沿って手を這わせるのがすきだ。

「平気、すぐ治るわ」

心配されたのかしらと言う浅はかな喜びと、ただ目についたものを口にする彼の眩しいまでの単純さをいとおしく思う気持ちが同時にこみ上げて、思わず微笑む。
しゃがんだまま私を見上げた彼は、数秒考えるような顔つきのあと目を反らして言った。

「お前もう来んなよ」
「え?」
「ここ。もう来るな。おれも来ねェから」

体つきのわりに素早い動きで彼は立ち上がり、私が訊き返す間もなくこちらに背を向けて出口へ向かう。
彼が開けたドアからこの部屋よりも明るい暗闇が流れ込んでくる。
その向こう側へ、彼はさっと消えた。

剣士さん、となにもない空間に声をかける。




誘ったのは私の方からだった。
夜の甲板で鉢合わせたのはたまたまで、私は眠れない時間を持て余して狭い船内を散歩していたのであり彼は食堂からくすねた酒を持ち去るところだった。
私を認めて迷惑気に顔をしかめた彼は、「言うなよ」とそっと口先に指をあてがった。
二人きりで話すのは初めてだった。

「──私が言わなくても、明日の朝になればコックさんには分かってしまうんじゃないかしら」
「お前がおれだと言わなきゃ誰の仕業かわかんねぇだろ」

彼があまりに真面目な顔つきでそう言うので、思わずふっと吹き出して「そうかしら」と言うと彼は笑われたことに対して不思議そうにきょとんとした。
妙に明るい月明かりの下で、彼は日の光の下にいるよりも幼く見えた。

「飲み過ぎてはだめよ」

言い残して立ち去ろうとすると「おい」と呼び止められる。
「どこに行く」と尋ねた彼の口調はさながら不審者に対するそれで、その目はあっという間に年相応の幼さを引っ込めていた。

「どこにも。どこにも行きようがないじゃない」

船の縁の外は真っ暗で、時折波が泡立つのが白く光る。
木の床は私が身を潜めたどの船よりも狭く、歩くたびに大きな音で軋んだ。

「──なにもしないわ。本当よ。眠れないの」

信じて。
口にするたびに言い訳のように聞こえて、私が言葉を言い募れば言い募るほど彼の目が不審に細くなるように見えた。
ふん、と彼は返事ともつかない息をついて、その場で酒瓶のコルクを抜く。
一口飲むとそっぽを向いてしまった。

「ナミは寝てんのか」
「え、あぁ、えぇ、おそらく」
「眠れねェならお前も飲むか」

急な申し出に意表をつかれて黙り込むと、「いらねぇならうろついてねェでさっさと部屋戻れ」と彼は背を向けてしまった。見張り台へと戻るのだ。
慌てて追いすがるように言葉をぶつけた。

「分けてくれるの?」
「口止め料程度なら」

足を留めてくれたことがうれしくて、強張りかけた顔がゆるむ。
酒瓶をそのまま差し出され、ひとまず受け取ろうと手を伸ばした。
ところが受け渡されるそのとき、なめらかに細い瓶の口を私が掴み損ねて瓶は音もなく落下した。
あっ、と短い悲鳴が上がる。

「うおっ」

彼が慄いて身を引くと、小さな口から少しだけ中身が飛び跳ねた。
瓶が床にぶつかって叩き割れる直前、彼の脛から生えた私の手がしっかりと瓶を握りしめていた。

「危なかった。ごめんなさい上手く──」
「こんなとこからも生えるのか、びびった」

自分の足から生えた白い腕を気味悪げに見下ろして、「どうなってんだ」と彼は呟く。
ごめんなさい、と繰り返した。
ハナの手は瓶を床に置きフッと消える。

「上手く掴めなくて。もったいないことをするところだったわ」
「──いや」

かがんで瓶を取ろうと手を伸ばしたら、同時に彼も腰をかがめた。
瓶を手に取る間際に気付いて顔を上げたら思いのほか近くで彼も同じようにこちらを見ていて、動けなくなった。
耳に掛けていた一筋の髪が動きに耐えかねはらりと落ちる。

私がお酒を一口飲んで彼に返したら、彼はさっさと見張り台へと戻るだろう。
きっと私が横に並んで酒を一緒に減らしていくことを彼は許してくれない。
居場所を探して船を彷徨う気味の悪い女を、彼はそばには置いてくれない。

どうしたら少しでも長くそばにいられるのかを咄嗟に考えた。

「──口止め料、別のものでもいいかしら」
「たとえば」
「あなたとか」

目を逸らさず口にしてしまえば、その瞬間すっと心が凪いだ。
彼は一瞬目を眇め、口を開く。

「どう……いや、いいぜ」

言いかけた言葉を呑みこんでから、彼は私より先に視線を外して酒瓶を掴みあげた。

「ここでいいだろ」

大きく瓶を傾けて中身を豪快に飲み下し、彼はすぐそばにあった砲列甲板に続く扉に手を掛けた。
その中は外よりもひんやりと乾いていて、暗くて今すぐ彼を絡め取りながら跳びこみたいような気持ちがした。
暗闇の中目が見えず、何度も腕や脚を掃除道具やキャプスタンにぶつけて不自由な思いをしたものの、彼は順序良く事を進めてきちんと自身も欲を吐き出し、あろうことか唇まで重ねてくれたのだった。

二度目はなんとなく、示し合わせたわけでもないのにやはり夜中に彼と鉢合わせ、今度は彼の方から「するか」と言われて応えた。
体温の高い彼の身体はのしかかられると心地よく、筋肉の張りつめた腕に触れるととても充足した気持ちになれた。
繋がった気持ちよさよりも、そういう、身体的な接触を許された喜びで満ち溢れていて、ただとても嬉しかった。





晴れた空の下、テーブルとパラソルを持ち出して甲板で本を読んでいたら不意に目の前に影が差し、顔を上げるとウソップが座っていた。

「よう、お邪魔さん」
「あら、どうかした?」
「ちと手を貸してくれよ」

いいわよと立ち上がりかけると、「あー違う違う、このままで」と押しとどめられる。
首をかしげて座り直すと「言葉通りの意味だって。手ェ貸してくれ、ほらこうやって」と手のひらを下に向けるよう示される。
言われるがまま手の甲を彼に向けて差し出すと、ついと指先をとって引かれた。
ウソップは腰に付けたポーチからごそごそといくつか細かい小瓶を取り出してテーブルに並べて、「好きな色選んでくれー」と言った。

「なあに?」
「エナメルと着色料を混ぜて作ったオリジナルのマニキュアだ! 前々からナミに作ってくれって言われててよー。せっかく出来あがったから塗ってやろうとあいつのところ行ったら、珍しく料理なんてしてやがって『今ムリ』とか言いやがって。せっかくだからお前さんにも試させてもらおうかと」

早口でそう言うと、ウソップは「ほら選んでくれよ」と私を急かした。

「なんしょくでもいいぜ」
「じゃあ……これとこれ」

白と淡いグリーンを選んだ。
「よし」と言って彼は早速蓋をあけて再度私の手をしっかりと取る。

「おれが試すと気持ち悪ィことになんだろ。だからロビンが初めてなんだよ」
「光栄ね」
「おれ様はこういうこまけー作業が得意だかんな、綺麗に塗ってやれると思うぜ」

まぁやったことねーけど、と彼は鼻唄をうたいながら軽やかに私の爪先に色を付け始めた。
独特のにおいがほんのりと香る。
集中したら黙りこんでしまいそうなところ、ウソップは塗り始めて間もなく「暇だよなー、いいけど。嵐も敵襲もなくてのんびり」と話し始めた。
彼の器用な手の動きを見つめながら、私も考えるともなく答える。

「そうね、空島から戻ってしばらくは慌ただしかったけど、それから気候も穏やかね」
「眠くなんねェ? おれぁ日なたに倒れ込んだら一秒で眠る自信があるね」
「ふふ、私は本を読んでたから」
「んーでもなんか考え事してたんじゃねぇのか?」

視線を上げて彼を見る。ウソップの視線は私の爪先から離れない。

「なぜ?」
「だってしばらく見てたけどよ、全然ページ進んでねーんだもん。あ、邪魔した?」
「いえ、大丈夫──」

そか、と短く答えて、ウソップはふと黙った。
着色が小指に差し掛かったので集中したらしい。
考えていたことまでばれてしまったわけではないのに、気まずい思いで私も黙り込んだ。
ウソップは小さく細長い小指の爪までも、綺麗に白とグリーンのバイカラーで彩ってくれた。

「ほい逆の手。あ、色変える?」
「いえ……任せるわ」
「んじゃこのままで」

差し出す手を右から左に替え、「しばらく乾かしてな」というウソップの言葉通り右手は宙に浮かせておく。

「にしても、本当に綺麗な手してんなーロビンは」
「そう? ありがとう」
「悪魔の実の能力と関係あんの?」
「多分関係ないんじゃないかと」
「だよなー、と、あ、ゾロ起きた」

唐突に現れたその名前につい目を丸めてしまう。
ウソップは私の後方を見上げていたので、私も首を振ってそちらを確かめる。
くあ、と大きな口をあけてから、彼は「なんでおめーまで女みてぇなことしてんだウソップ」と欠伸混じりに言った。

「おれは塗ってやってるだけ! 女みてぇなことじゃねぇしー!」

「この繊細な手つきと絶妙な配色バランスはおれにしかできねェんだよっ」と彼に向かって歯を剥いて、ウソップはちょんちょんとほんの小さな筆先を動かして私の左爪先を塗り終えた。

「ほい完成ー!」
「ありがとう。素敵」
「ん、おめーの選色もまぁまぁだがなによりおれ様の技術が光っておるな!」

ウソップが高い鼻をさらに高く上に向けたところで、キッチンの扉が開いて「ウソップー!」と甘い声が彼を呼んだ。

「終わったわ、マニキュアやってちょーだい!」
「おまっ、勝手か!」

ふりむきながらナミに叫び返しつつ、ウソップは小声で「しゃーねぇなー」といいながら出した小瓶をポーチにざくざくと仕舞いこむ。
「んじゃ、練習台さんきゅー」と臆面もなくウソップは言い放ち、さっさとキッチンに向かって行った。
「材料費払えよな!」とキッチンに向かって叫んでいる。

ふと足元とテーブルがぐらつき、よくもこんな波の中でこうも綺麗に塗れるものだと爪を眺めて感心してしまう。
どさっと乱暴な音を立てて彼がウソップのいた場所に座ったのは、ふっと左手に息を吹きかけたそのときだった。
言葉を継げずに彼を見つめると、彼は端的に「ペンキくせェな」と呟いた。

「これの匂いが……」
「あぁ」

会話が終わり、ゾロは仏頂面で腕を組む。私はいたたまれずに本を手に取るも、耐え切れずに口を開いた。

「なにか用だった?」
「いやなにも」
「そう……なら」
「用がなくてもいいだろ。別に」

もちろん、いいけど、と応えながら落ち着きなく本の表紙を撫でる。あんなにも心落ち着く紙の感触がざらざらと指に触れ、ちっとも落ち着かない。

「私のことが嫌ではないの」

仏頂面のまま顔を上げ、彼は「なんでだよ」と短く尋ねた。

「だってもう来るなって」
「ありゃあ夜の話だろ」
「夜だとか昼だとか関係あるの?」
「はぁあるに決まってんだろお前昼間っからここでおっぱじめられるわけねェじゃねーか」

わけがわからないまま、ただどんどん彼も私も気色ばんできた。
ぼそぼそと小声ではあるものの、早口の応酬が続く。

「そういうことじゃなくて、私のことが嫌になったからもう来るなって言ったんじゃ」
「誰もんなこと言ってねェだろうが、ただおれはもうここでしねぇぞって」
「じゃああそこじゃなきゃするってこと?」
「そうだ」

柄にもなく勢いづいて話していたので思わず聞き流しそうになった。
「え?」と問い返すと「あ?」と目つき悪くねめつけられる。

「どういうこと?」
「そういうことだろうが」
「わからないわ」

狼狽えるような声が出た。
でも「テメェで考えろよ、学者先生」と言われたときには既に彼の言葉を反芻して考え始めていた。
落ち着いて彼の言葉を呑みこんで、テーブルに本を戻す。
彼は私が置いた本にちらりと視線を落としたが、すぐに興味なさ気に視線を外して私を見た。

「そういうことだ」

に、と彼が口端を上げた。
あっと思わず声が出そうになった。

日の光の下で見る彼の顔は幼いとか大人びて見えるとかかわいいだとかかっこいいだとかそういうあらゆる印象を押しのけてただただ眩しく、もしかしたらあの暗い部屋で彼はこういう顔をしていたのかもしれないけれど、あそこではけして見ることができないのだった。
だって見えないのだから。あの暗さでは、表情も何も。

「あぁ、そういう……」と視線を落とすと綺麗に彩られた自分の爪が目について、ほんのりと華やいだ指先に心が浮かぶ。
彼が私の視線を追ってこちらの手元に目を落とした。
ち、と突然舌を打つので驚いて顔を上げると、せっかく珍しく上がっていた口元が盛大にひんまがっている。

「どうかしたの」
「別に」
「すごく物騒な顔よ」
「うるせぇな」
「どうかしたの」

ぐいっと余所へ顔を向けて彼は言う。

「お前の手が綺麗なことはおれだって知ってる」

まぁ、と間の抜けた声が出た。

「──暗くても見えてた?」
「そらお前……つーか最中じゃなくても見えんだろ、普通」
「そうね、ありがとう」
「おう、たいしたもんだ」

ふふっと笑いこぼすとひんまがった彼の口元もやんわりと笑う。
唐突に彼は音を立てて椅子を引いて立ち上がり、「まだ眠ィ」と欠伸した。欠伸しながらがしがしと頭を掻いて、甲板の隅へと昼寝に戻って行く。
そしてあの砲列甲板の壁を背にしてすぐさまぐうぐうと眠り始めた。

いつか広くて清潔なシーツの上で、ほんのりとした明るみにされされて、何かに脚をぶつけることなく彼と身体を重ねる時が来るかもしれない。
そのときはそこに情熱みたいなものが、そうたとえば私たちのキスみたいな、温度の高いなにかがあればいいと思った。

拍手[46回]

2016.9.4 GLC7の無料配布サンナミの再録です。
最後にkonohaさんから頂いたイラスト付き。



**



夜ふけの2時前、秋島の秋、港町の宿屋の一室。久しぶりに野郎の足が飛び込んでこない、しかも揺れないベッドでひとりゆったり眠るはずの夜だった。


海賊業。金品強奪、詐欺脅迫、誘拐騙取に暴行傷害。とりわけ金品強奪においては殊更頻繁で、彼女の得意分野はとある賭場でもブンブン発揮された。
その手際を初めて間近でみたときは、彼女の細くて小さな背中を眺めていたおれにも最後までなにが起こったのかわからなかった。
イカサマで巻き上げること数十万。トイレに行くと言って戻ってくると数個の見知らぬ財布と一緒だ。臆することなくドレスの胸元を引き下げて色仕掛けをしたかと思えば、見抜かれたらとっとと逃げる。
お付きのおれの仕事といえば、そんな奴らを蹴散らしてトンズラこくくらいで、しいていえば暴行傷害。彼女の悪業に比べりゃチンケなものだ。

稼いだ金の九割九分が彼女のふところに収まるわけだが、その日は稼ぎがよかったからかただの気まぐれか、気の大きくなった彼女はおれたち全員に一人一部屋取らせてくれた。
「たまにはハンモックじゃないベッドで、ひとりぐっすり眠ったら?」
女神かな、と思う。

とはいえ日が変わる頃まで宿の側の酒場で、5人でじゃんじゃん酒を飲み、食らい、騒ぎ尽くした。酒がないからもう出てけと酒場を追い出され、ゾロが使い古しのゴムのようなルフィを、おれが潰れて黙りこくったウソップをそれぞれの部屋に放り込む。

「それじゃまた明日ねー」
「うす」
「おやすみナミさん、いい夢を」

ひらりと手を振って部屋に入る彼女の背中を見送って、おれもその2つ隣の部屋に引っ込んだのだった。
シャワーを浴びて、パンツ一丁で狭い部屋を横切りバルコニーに出る。ぬるくて潮くさい夜風に酔った身体がなぶられる。煙草に火を付けて、なにも考えずに一本吸った。
酒臭い息が胃からこみ上げて、眠いようなだるいようなわかんねぇなと思いながらあくびをする。部屋に戻ると隣からゾロのいびきが粗く聞こえてきた。ハンモックの真下から響きわたるよりましだが、これじゃいつもとたいしてかわんねぇなと苦い思いでベッドに転がった。
ずくっと肋骨が痛む。まだ完全にくっついてない骨が、深く息をするとみしみしとしなるのだ。
あーあ、と声に出してもう一度あくびをしたら、すこんと意識が抜けるように一気に寝落ちた。

細くて高いレディの声がする。
呼ばれたわけではないのにふと目が覚めた。
廊下がやけに騒がしい。うとうとしていたような、深い眠りに落ちていたような、よくわからないまま時計を見たらまだ一時間ほどしか経っていない。
パンツ一丁で転がったので少々腹のあたりが心許なく、持ってきたTシャツを着てズボンを履いた。
どこぞの酔っ払いとそいつが買ったレディが喧嘩でもしてんのかね、と思いながら再びもぞもぞとベッドに戻りかけたそのとき、どん、とドアが鳴った。
は? と首をもたげてドアを見つめる。
と、またどんどん、と今度はよりはっきりとした意思を持って叩かれる。

「アァ?」

この酔っ払いが、部屋間違えやがってといきりたって扉に手をかけた。開ける寸前にまさか海軍じゃねぇだろうなとドアスコープを覗いたそこに、彼女はいたのだった。
少し濡れた髪がしっとりとウェーブを描き、つやつやとオレンジ色に光っている。
目を丸めて扉を開けたおれに、彼女は小さく手を上げて、かわいらしく「ごめんね?」と言った。彼女の少し伸びたTシャツの袖から覗く白い腕に一瞬目を奪われる。

「寝てた?」
「や、うん、え、ナミさんどうした」
「泊めてほしくって」
「泊め?」

うん、と彼女は至極素直な感じでうなずいた。船の上でいつもルフィやゾロにカリカリ怒ってている顔も可愛らしいが、なんだか今は愛玩用のナミさんと言う感じでとてもラブリーだ。
一瞬のうちにそんなことを考えて、彼女の「おねがーい」と言う声で目が覚めた。

「泊めてくれる?」
「え、あぁもちろん、どうぞ」

彼女のために大きく扉を開く。ナミさんはそうなるべきであることを知っていたかのようにひとつ頷いて、「ありがと」とおれの部屋に踏み込んできた。



「スクリンプラーの誤作動で部屋中水浸し。ほんっと最悪。今日買った服だってびしょびしょよ!」

そりゃあ災難だね、と苦笑する。苦笑するしかないだろう。お愛想程度に部屋の隅に置いてある一本足のテーブルにもたれて、仕方なしに煙草を吸う。彼女はたった一つのベッドの上に胡坐をかいて、枕をぼすんと乱暴に叩いた。

「それでナミさんもそんなビショビショに?」
「あ、ちがうの私はちょうどお風呂に入っててね、出たらぶーんってスプリンクラーが回ってたわけ。すぐにフロントに駆け込んだから、髪乾かしそびれちゃった。でももういいや」

半分乾いてくるんくるんと跳ねた毛先を指先でぴんとはじいて、彼女は「ごめんねーほんと」と笑いながら言った。

「寝てたでしょ。せっかく一部屋取れたのにね」
「ナミさんこそ残念だったね」
「ま、ね。でも私は船でもひとり部屋だし」

あそうそう、と彼女は言う。

「だからここの宿代、全員分チャラになったから」
「マジ?」
「うん、だって一人一部屋が、一人部屋に二人押し込められることになったのよ。ほかに部屋も空いてないって言うし……私物も濡れたしどうしてくれんのってすごんじゃった」

おつりおまけしてくれたわ、みたいな口調でとうとうとナミさんは語り、「あー疲れた」とついにはバタンとベットに仰向けになった。

「ちょっと狭いけど、サンジ君細いし。セミダブルだからいいわよね」
「ん、え、あ、ナミさん寝る?」
「うん。あ、サンジ君もおかまいなく」

ごろんと彼女は壁側に身体を寄せ、「あんたも寝るなら電気消してくれる?」と天井を指差した。
その小さな背中を見つめて、首の骨が襟足から覗く頼りなさにぞくっとした。いや興奮している場合か。
なにを試されているんだろう。背を向けた彼女の背中がなにか重要な命題を突きつける。
おれの一挙一動一投足がなにがしかのスイッチを押し、おれを破滅に導く気がする。

考えよう。
選択肢その1.「おれちょっと散歩してくる」
選択肢その2.「おれも隣で寝ていいの?」
選択肢その3.「お邪魔しまーす。いただきまーす」
3はない。まず3はない。いただいちゃだめだ。彼女のそぶりから、一ッッッ切そんな甘いそぶりは出ていない。たとえ甘くなくたってだめだだめだ。なによりおれの矜持に反する。
1は逃げだろう。逃げたいわけじゃない。いや、このにっちもさっちもいかない状況からはいささか逃げ出したい気分ではあるが、眠るレディに背中を向けて逃げるなど言語道断だ。
2、はなんだか情けない。ナミさんの言葉はすでにおれとひとつのベッドで眠ることを許しているのにあえて尋ねるなんて、なんとも情けない感じがするのだ。

結局どの選択肢も自ら潰して、一緒に煙草の先も潰して火を消した。
ナミさんは壁側を向きおれに背を向けて、既にして眠る体勢だ。彼女のためにも、幾分大袈裟でもない決死の思いで灯りを消した。

視界を失うとすっと肌が冷えた。汗をかいていたのだと気付く。数キロ先の港に波がぶつかる音が聞こえ、ふと足の下が揺れているような感覚になった。
手のひらで顔を撫で、たった2歩ですぐにベッドだ。膝からゆっくりと体重を乗せた。古くてかたいマットレスがぐっと物静かに沈む。そして、彼女がそうしているように、おれも彼女に背中を向けて横になった。ナミさんは何も言わない。
風が通り抜けるような細くて柔らかい呼吸の音が聞こえる。寝息なのか、ただの呼吸音なのかわからない。ぽんとベッドが揺れて、必要以上にどきっとする。ナミさんが脚をくずしただけだ。それなのに思わず身じろぎそうになり、強張った肩の力をゆっくりと抜かなければならない。
なにをこんなに、と苦々しい思いで、ああもうああもうと何度も胸の内で繰り返した。
向かい合わせの背中が熱い。
日差しに照らされるようなじりじりとした暑さではなく、それはやっぱり、おれの中から、あるいは彼女の中からじわっと染みだしておれたちの間の空気を熱しているように思えた。

「……眠れない?」

深い暗闇のどこかからスッと登ってくるような声だった。
すぐに答えられず、間をおいて「ナミさんは?」と問い返す。

「眠かったんだけど、フロントに怒鳴り込んだりなんだりで目が冴えちゃった。あとサンジ君が眠れてなさそうだったから」
「あ、悪ィ」
「ちがうちがう。で、サンジ君はやっぱり眠れないのね」

やっぱり? と背中合わせのまま問うと、彼女がくすくす笑ってベッドが小刻みに揺れた。

「うん、うちの誰より繊細そうだから」

だからあんたの部屋にしたんだけどね、とナミさんは変わらず可笑しそうに呟く。

「だから?」
「うん、ゾロとルフィはまず起こしても起きないでしょ。ウソップもべろべろだったし。その点あんたはわりとまだはっきりしてたし、部屋もきれいに使いそう」
「見る目があるね」
「でしょ」

うふふ、とナミさんは笑った。
突然ぐらんとベッドが大きく揺れた。驚いて肩越しにちらりと彼女の方を見ると、爛々と輝いた大きな目が暗闇の中でふたつ、じっとこっちを見ていてぎょっとした。

「え」
「お話でもする?」

お、おはなし? と問い返すと、ナミさんは静かに目を細めて、「眠れないんでしょ」と言った。
おずおずと、おれも彼女の方へ向き直る。

「なんの話?」
「そうね、なんでもいいけど……じゃあ、好きな食べ物は?」
えぇ、と驚いた声をあげると、ナミさんは声を出さずに肩を揺らした。
「好きな食べ物は?」
「えーと、じゃあ海鮮パスタ……辛口で」
「ふぅん」
「ナミさんは?」
「みかん」
「そっか……知ってたかも」

うん、と微笑んだナミさんが思いのほか嬉しそうで、おれまで嬉しくなる。

「じゃあー、今何が一番欲しい?」
「今?」
「いま」

ちらりとナミさんと目を合わせる。暗がりで、合っているのかどうかもわからないが、悪戯っぽく彼女が片眉を上げた気がした。

「……鍵付冷蔵庫かな」
「現実的ね。でも必須だわ」

だろ、と笑いながら、ナミさんは? とお決まりのパターンで問い返す。

「お金……はいつでも一番欲しいから、面白くないわよね」
「面白くなくても」
「じゃあ今はないかな」

意外な思いで目を丸くすると、「今はね」と彼女は念を押した。

「全部だわ、って思ったの」
「全部?」
「うん、7日前にね」

7日前。おれたちはその日、彼女の故郷を後にしていた。

「これが私の全部だわって思ったの。今はこれ以上もこれ以下もない、全部私のもの」

あんたたちのことよ、と彼女は目を伏せて小さく笑った。

「多分これから減ったり増えたりするの。そしたら足りない分が欲しくなったり、欲が増えてもっと欲しくなったりするでしょ? そしたらそのときにまた、欲しいって言うわ」

二の句が告げないおれにかまわず、ナミさんはふわあとあくびをした。

「そしたらサンジ君、そのとき……買ってね……」

ふっと軽い風で飛ばされるみたいに、彼女の意識がいなくなった。同時に瞼がすっと降りた。一瞬だ。

「ナミさん」

つい追いすがるように声をかけ、すぅと伸びたすこやかな寝息に息を呑む。バランスよく並んだ睫毛に目を奪われ、しばらくじっと見つめた。
その造形の美しさに性的な何かを感じないわけでもなかったが、彼女の信頼が圧倒的な強さでがつんとおれにぶつかって、おれはくらくらと、なすすべもなく、黙って彼女を見つめるしかなかった。
信じてるよと言わなくても、人はここまで誰かに何かを預けることができるのだ。
ナミさんは今おれと同じベッドだからこそ、こうして身を横たえて深く深く眠っている。
肩の力を抜き、シーツに頬を付けて彼女と同じ目背の高さになる。少し開いた口からは、歯磨き粉のミント、それに少しだけラムのにおい。
そっと顔を寄せた。
いい子だ。君はいい子だね、と言ってあげたい。手放しで誰かを信頼して、愛して、欲しいものを欲しいと言って泣きたいときに泣き叫ぶ強さを持っている。
どうかおれに守らせて。
いつか迷わず手を伸ばしておれを選んで。
そっと手を伸ばして彼女の手を握る。ほんのりと熱く、やわらかくゆるんでいた。



「ギャアア」

がつん、と脳天を揺さぶられて、肩から硬いものにぶつかった。いや、落ちたのだ。あとからぐわんぐわんと後頭部に痛みが広がってくる。

「あっ、あんたどういうつもりよ!」
「えっ、あっナミさんおはよ……」
「おはようじゃないわよ! 誰が抱きしめて服の中に手ェ入れていいっつったのよ!」
「あ、ごめんそんなことまでしてた?」

くわっ、とナミさんが鬼の形相になる。
抱きしめたのはおれの意志だ。手を握るだけでは朝起きたとき彼女がいなくなってしまいそうで、そっと肩と腰を引き寄せたら彼女の方からぬくもりを求めるみたいにすり寄ってきた。
ハー耐え切れんと思ったものの、おれも酒を呑んでいたせいかむくむくと燃えかける性的な欲望よりも眠気の方が勝ってしまい、いつのまにか寝てしまった。
服の中に手を入れてしまったのは、その、おれの手がいけない手だからだ、仕方がない。
彼女はベッドの上に仁王立ちし、Tシャツの胸元をぎゅっと握りしめておれを睨み下ろした。

「信ッじらんない! 女好きなのは知ってたけど仲間にまで手ェ出すなんて!」
「いやいや手ェ出すなんてそんな……てかおれのベッドに潜り込んできたのはナミさんの方で」
「仲間でしょ!?」
「でも好きな女だ」

ナミさんは息を呑み、Tシャツから手を離すと拳を両脇で握りしめたまま、詰めていた息を吐き出した。

「……そう、あんたが女好きで仲間も構わず手を出す最低野郎ってことはよくわかったわ」
「えっ、や、そうじゃなく」
「確かに警戒もせずのこのこあんたの部屋までやってきた私がバカだったわ! でも金輪際あんたのことは信じない! 今夜のことは私のミスもあるから10万ベリーに負けてあげるけど、今度やったらただじゃおかないから!」

そんじゃお邪魔様! と捨て台詞を吐いて、ナミさんはどすどすと部屋の出口へと向かった。

「あ、ナミさん」
「うるさい!」
「欲しいモン決まったら、教えてくれよ」

ナミさんは怪訝な顔で振り返り、虫を見るみたいな目でおれを見て、何も言わずそのまま出ていった。
水浸しの部屋へ戻るのかと思いきや、隣の部屋を蹴破る勢いで叩きゾロを、そしてルフィにウソップをたたき起こしていた。野郎共の呻き声をかき消すように、「さっさと船に戻るわよ!」とナミさんの怒声が響く。
痛む頭を掻いて、よろよろと立ち上がった。
なかなかハードな道のりになりそうだが、道がないよりましだ。このまま父親みてぇな友達みてぇな立場になるよりは、彼女にとってほかの奴らとは違う意味を持つ男になれる方がずっといい。

「燃えるねェ」

煙草に火をつけた。







以下あとがきから抜粋。

新刊が現パロだったので、無配では海賊を…!と思い、実は前々から妄想していた「やんごとなき事情で一つのベッドで眠らざるをえなくなったサンナミ」と言うのを今回消化することができました。
出会ったばかりで、当然のようにサンジはナミさんに恋に落ちてて、しかしナミさんにはまっったくその気がないがゆえの警戒心の無さ!
むしろアーロンの呪縛から解放されたばかりの爽快感から必要以上に開放的になってて、仲間内での男女の線引きなんてものが見えないくらいゆるゆるのガード、そんなナミさんとの苦悩の一夜。ひー萌える(私が

サンジは自分の行動でナミさんとの間に明確な男女の一線を引くわけですが、今後ナミさんを落とす過程でその一線が良くも悪くも作用するのではと考えるだけでごはん3杯行けるのでした。

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さらにはエース女体化でポートガス・D・アンとマルコの攻防物語。



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