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OP二次創作マルコ×アン(エース女体化)とサンジ×ナミ(いまはもっぱらこっち)を中心に、その他NLやオールキャラのお話置き場です
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くがつですね。
あと一週間足らずでお月見がやってくるというのに、天敵セミはいまだ死滅せず、
車庫の壁にバチバチぶつかっては跳ね返り落ちては犬に追いかけられて、
死んだふりをしては私が見つけて、父に排除を要請しては生き返ってすさまじく飛んでいく。
茶色き悪魔。


まぁそれはどうでもいいんですけど。

リバリバ11更新しました。
オッサンばかりでスイマセン。

リバリバは実際の季節と軽く連動させていたいと思っていたのに、
目を瞠るスピードで季節が進んでいくので大慌てです。


しばらくのあいだはアンちゃんとサボだけの視点からずーいずいとズームしたりフレームを外したりといじくっていましたが、
そろそろおっさん達が立ち上がったようです。

これで確実に半分は進んだ!と思っています(よていはみてい)


でもまだ、ナミさんでてねぇし、ウソッチョだってどこかにいるし、ゾロたんだって……
と、私は彼らの出番をここぞとばかりに狙っています。

あんまりわっちゃわちゃしたらイカンぜよ、とは思いながらも目指せ大運動会は変わらない。
(ナンノコッチャの方はいくつか前の雑記を参照くださいな)



この話のリアリティを求めて、アクション洋画を見てみたりして途中で飽きます。
映画あんまりみないから。






近頃すっかり海賊版とはご無沙汰になってますが、
リバリバが落ち着いたら連載第0部のほうもすすめたいのですよ。

あとサンナミ、サンナミね。

濡れ髪サンジのゆるふわカットが瞼の裏から離れないの。

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深い茶色の、木製の扉を引き開けると中は薄暗く、乾いた空気の中に酒のにおいが混じっていた。
サンジは、入って来た客の姿を目に停めても、ピクリとも笑わない。
女が来るはずはないと分かっているのに、いつまでたっても期待ばかりしているので男の客に愛想はすこぶる悪いのだ。
店内に他の客の姿はない。
平日の夜だろうとお構いなく飲み屋に足を向ける男は多いが、さすがにこの時間になると明日も仕事の男たちは帰り路に着き始めた。
もともと就労時間の定まらないサッチなどの職業だと、こういう夜半にひとりでゆっくり飲むことができる。
サッチはいつものカウンター席について、顔なじみの姿を探した。
 
 
「アイツは?」
 
 
サンジが顎で遠くを示す。
サッチが振り返ると、店の一番隅のソファ席で、シートの上にやたらと長い足を伸ばしてふんぞり返る細身の姿が見えた。
なにやってんだアイツ、と呟くも、サンジはさぁと無関心そうに手元に視線を落とす。
しかしその顔は少し困惑しているように見えた。
 
 
「お前もう日付変わってるけど。帰んなくていいのか少年よ」
「うるせぇ、ガキ扱いすんじゃねぇ」
 
 
だいたいオーナーがあんなだからおれも帰れねぇんだろうが、とサンジは胸元から小さな箱を取り出した。
慣れたしぐさで煙草をくわえるので、サッチは特に何も思わずその様子を眺めていたが、アッと気付いて顔を険しくした。
 
 
「お前いくつだよ、えらっそうなもの持ち歩きやがって」
「説教したいならこんな夜中にだらしない格好で酒飲みに来るんじゃねぇよ」
 
 
なるほどたしかに、今日は仕事終わりでよれたスーツ姿のまま締まらない格好だ。
トレードマークのリーゼントはところどころほつれ、本来ならさっさと家に帰って下ろしてしまいたいところ。
仕方がねぇ、目ェつぶってやる、と言うと、サンジは当然だともいうように深く紫煙を吐き出した。
まったく可愛げのないガキだと零しながら、この店の主の方を振り返る。
イゾウはどこからもちだしたのか、みたこともない酒の瓶を直接口に付けていた。
 
 
「おうイゾウ、お前なに客のふりして飲んでんだよ」
「うるせぇ話しかけんな」
「えらくご機嫌ナナメじゃねぇか」
「だまれ」
 
 
ぴしゃりとサッチの声を跳ねのける。
深い青のライトにイゾウの冷たい声が吸い込まれた。
どうなってんの、とサンジを見るも、サンジは肩をすくめてサッチの前にビールグラスを置いただけだった。
本来なら大きなジョッキで一息に飲み干したいビールだが、この店の細いグラスで飲むビールも悪くはない。
しかしイゾウがこの状態では、サッチはビールしか飲めない。
サンジがビールしか酒を扱うことができないからである。
とりあえず、サッチは一気にグラスのビールを半分喉に流し込んだ。
 
 
「ちゃんとイゾウに店閉めさせっから、お前はもう帰んな」
 
 
軽く唇を尖らせて、だらしない姿のオーナーを眺めているサンジにそう言う。
サンジは迷子のような目でサッチを見たが、黙って黒いエプロンを紐解いた。
反抗的な不良の成り損ないみたいなガキだが、頭は悪くないので従順だ。
サンジはサッチの前で小さなメモ用紙にすらすらと何かを書きこんで、それをサッチの眼前に突き出した。
 
 
「これに作り置いたモンと足りねぇモン、あと今日の客のツケのぶんいくらか付けといたから。あの人に見せといてくれ」
「おーおー、じゃぁよく見えるところに置いといてやってくれ」
 
 
メモをカウンターの真ん中において、サンジはデシャップから繋がる裏に引っ込んでいった。
しばらく、そのままビールを飲んだ。
背中から、イゾウが喉を鳴らして酒を流し込む音が聞こえる。
数分後、サンジが顔を出して「あとはよろしく」と言い置いていった。
ひらりと手を振ってこたえる。
さて、と椅子を回してくるりと方向転換した。
イゾウは来たときと変わらない格好で、ぐびぐびと酒を飲み続けている。
黒い目は正面の壁に据えられていて、サッチのほうを見ようともしない。
それでもじっとイゾウを見ていると、黒い目がギロリと動いてサッチを睨んだ。
触れたら切れて血が出そうな視線だ。
 
 
「テメェ帰れよ。オレァ今日は酒作らねぇぞ」
「期待してねぇよ」
 
 
イゾウはフンと鼻を鳴らして顔を背けた。
シンプルな壁時計が音を響かせながら秒を刻む。
サッチは一つ欠伸をした。
そろそろ日が回って1時間経とうとしている。
 
 
「オレァ、ガキは好きじゃない」
 
 
イゾウは、ぽつんと落とすようにつぶやいた。それも壁に向かって。
やっと話す気になったか、とサッチは椅子に深く座り直してしかとイゾウを見据えた。
イゾウは、サッチに向けた鋭い視線とは打って変わってぼんやりと壁を見つめている。
 
 
「でも女は嫌いじゃねぇ」
 
 
それはまた、とサッチは黙ったまま頭をかく。
それで? と促したつもりだった。
 
 
「賢い女はもっといい。静かだとさらにいい」
 
 
うん、と頷いた。
一概に賛同はしかねるが、ここで反論しても仕方がない。
思うままに話している、というふうにとりとめのないイゾウの言葉をサッチは丁寧に拾った。
イゾウは壁に目を向けたまま、ぽんと問いを投げかけた。
 
 
「アンはどっちだ?」
「アンちゃん?」
 
 
あの子にまた会ったのか、と訊いたがイゾウは答えなかった。
しかし会ったのだろう、イゾウの目は記憶をたどっている。
 
 
「どっちって?」
「賢いのか世間知らずのガキなのか静かなのか騒がしいのか」
「世間知らずでも頭のまわるガキもいるし、騒がしくてバカでも立派な大人もいるだろ」
 
 
反論するかと思ったが、イゾウはじっと壁を見据えて言葉を発しなかった。
力なく、たらんと左腕を体の横に落とす。
アンについてあれこれ考えているらしいこの男に、何を考えているんだ、どうして考えているんだと聞くほど馬鹿らしいことはない。
イゾウは考えていると怒るのだ。
というより、邪魔されたくないので人を遠ざけるように機嫌が悪くなる。
本人に自覚があるのかないのかはさっぱりだが、この習性をとっくに知っているサッチは、待てばイゾウが話し始めることも知っていた。
 
 
「……おかしな女だよなァ」
「アンちゃん?」
「まだ法が守ってくれるかどうかっつーくらいの歳だろ、アイツは。それなのに妙に達観してる。少なくともそう見える。ところがどっこい、表で人と話すときはへどもどしてやがるのに、やたらきっぱり話すこともある。いろいろ諦めたみたいな顔を見せんのに、物欲しそうに見ることも知ってる」
 
 
わけがわからん、とイゾウは不機嫌にそう締めくくった。
 
 
「やけにアンちゃんにこだわってんじゃねぇか」
「お前思わねぇか、アイツ、めちゃくちゃかわいいぞ」
 
 
イゾウはサッチが店にやってきてから初めて、サッチの目を正面から捉えた。
はぁ、とサッチは頷きともため息ともつかない声を出すしかない。
 
 
「かわいんだよなァ、なんか、生まれたてみてぇな感じがする」
 
 
それはまた、なんとも独創的な考えで、とサッチは苦笑と共にイゾウを見た。
イゾウはサッチの視線を意にも介さずに、でも、とつなげた。
 
 
「腹も立つんだよ。わけがわからなすぎて腹が立つ」
 
 
随分勝手な言い分だが、なんとなくサッチにもわかる気がした。
楽しそうな顔、嬉しそうな顔も簡単に見せてくれる。
それでもその裏に何かあることを匂わせる。
それが知りたくて一歩近づくと「ココマデ」と線を引かれる。
強引に割っていくことはできない。
それならいい、そもそも小娘ひとりの事情などどうでもよいのだと割り切ることもできない。
一度ひきつけたら掴んで離さない魅力を、アンは発していた。
可愛くて若い娘なら少し探せば見つかる。
イゾウの言う「かわいい」はこれではない。
アンが内側で大事にしているものが見え隠れする、それがとても大事なものだと分かるから、一緒にアンごと大切にしたくなるのだ。
 
しかしそれをアンはゆるさない。
 
 
「あの子、弟がいんだよ。2人。あ、ひとりは兄ちゃんかもしれねぇ」
「フーン」
「すっげ仲いいの。親とかまったく影もちらつかねぇからよ、多分ずっと3人なんだろうけど。だからかね」
 
 
何がだよ、とイゾウは鼻を鳴らして先を促した。
ふんぞりかえってまったく偉そうにしている。
 
 
「怖ェくらい結託してんの。結託っつーか、団結っつーか、結束っつーか……」
「お前国語弱ぇな」
「うるせっ、ともかく、3人一緒! って意識がすげぇ強ェんだよ。はたから見たら引くくらいに」
 
 
イゾウは酒瓶に手を伸ばしかけて、手の先を方向転換して自分のシャツの胸ポケットに引き寄せた。
ぱた、と胸に蓋をするように手を当てて、煙草が入っているかを確かめている。
サッチが自分の煙草を取り出してやると、黙って受け取った。
シュッと空気が一瞬爆ぜる音がして、赤が灯った。
 
 
「あれも見てて不安になんだよなぁ、オレも。いつまで続くかわかんねぇだろ、兄弟との生活なんてのは。3人もいるんだ、誰か一人が他に行き先を見つけたら簡単に終わるだろ。多分それ、わかってねぇんだアンちゃんは。でもにーちゃんの方はわかってるように見える。いつ終わるかって、びくびくしてんだよあのボウズ」
 
 
思いだして、サッチは少し口角を上げた。
本当はアンを奥深くにしまっておきたいのに、自由もあげたい。
大切にするには、守るにはアンを箱入りにするべきだと思っているけど、それがアンにとって一番いいのかと言われればそうではないとわかる。
そんな交錯する思いを目の奥に潜ませて、サボはアンとサッチを、またはアンとマルコを見るのだ。
 
 
「随分知ったふうに言うじゃねぇか」
「そりゃだってオレ、常連だもんアンちゃんちの」
 
 
そうかよ、とイゾウはサッチの煙草を深く吸った。
咥えた煙草を子供のように口先でひょこひょこ動かした。
サッチ愛用の銘柄のタールでは物足りないらしい。
 
 
「……もっと、他のモンにも目ェむけたらずっといい女になると思わねぇか」
 
 
返事はしなかったが、肯定の意を込めてサッチも火のついてない煙草を口に咥えてひょこりとひとつ動かした。
あぁめんどくせぇ、お前もう帰れよとイゾウは不意に立ち上がった。
そうするよ、とサッチも腰を上げる。
「ったく」とだれに向かってか悪態をつくイゾウの背中にひらりと手を振って、サッチは店の戸を引いた。
ビール代は店主の守をした手間賃としてもらっておくことにしようと勝手に決めた。
「じゃあな」と一言口にする前に、イゾウの方が裏へと引っ込んでいった。
 
まるでお前も青二才みてぇじゃねぇか、と苦い笑いを浮かべながらサッチは階段を下りた。
庇護欲に駆られて手を出しかけた相手が実は得体の知れない化け物だった、そんなふうに見える。
あながち間違ってはいないだろう。
 
先程イゾウが不機嫌にサッチを睨んだ時、その視線が切れそうなほど鋭かったことを思い出した。
しかしイゾウと話をして、切られて血を流しているのはイゾウのほうだと思った。
もしかするとサッチもいつのまにか切られているのかもしれない。
どくどくと流れる血の始末に困って、イゾウは腹を立てているのだ。
そして大の大人二人を切ってしまった鋭い凶器は今、何を思っているのだろう。
 
 
 

 
 
モルマンテ大通りを北上した最果て、警視庁本部。
茶けた石造りの塀がぐるりと取り囲むその中心には、実に現代的なコンクリート造りの高い建物がまっすぐ上へと伸びていた。
塀と建物本体の作りのちぐはぐさは、本部が段階を踏んで建て増しを繰り返し、次々と現代技術を取り込んだ設計へと形を変えていったことを物語っていた。
 
石造りの塀の前に位置づく門番をやり過ごし、本体の入り口でセキュリティーチェックを受け、さらにロビーから各部署へと入る改札のような機械の間を通り抜けたその先に、ようやく警察関係者の仕事場がある。
一般の目に触れやすい低層部は、ざわめきはあるものの比較的穏やかな部署が集まっている。
会計課、交通課、地域課など名前からしても平和な雰囲気がある。
 
それが上層部へと進むにつれて、刑事課というあらゆる『犯罪』を扱う課へと徐々に日常離れした危険の香りのする部署へと様を変えていく。
そして本部の一番頂上階に位置するのが、警視庁総監、エドワード・ニューゲートの部屋だった。
 
本部のエレベーターは、乗り込んだ人間が指図するまま忠実に、3階、4階、5階、と停まっていくが、それとはべつにこの警視庁総監室へと直通のエレベーターが存在する。
マルコは足取りに迷いなく直通エレベーターに乗り込むと、苛立たしげに「とじる」のボタンを強く押した。
太いコードに串刺しにされたようなコンクリートの箱は、マルコを乗せて20秒も経たないうちに17階へと到達する。
エレベーターを降りると、そこには透明の大きな自動扉がぴっちりと閉ざされており、門番が2人、マルコに向かい合う形で立っていた。
門番はマルコの顔を確認して、道を開けるように脇へと退く。
しかしそれで自動扉が開くわけではなく、マルコは自身の警察手帳を取り出して、二枚の扉が合わさる部分にくっついたテンキーのような機器にそれをかざした。
音も立てずに扉が横へと開いた。
 
ガラス扉の向こうで、ニューゲートは珍しく大きなデスクに向かっていた。
マルコの来訪に顔を上げ、目だけでニヤリと笑った。
常人の2.5倍はありそうな背丈と、同じくらいの倍率で巨大な横幅をもつその男の手には小さな紙切れが、反対の手には封筒が握られていた。
どうやら手紙を読んでいるらしい。
マルコは促されることも勧められることもなく、どかりと赤茶色い革の張ったソファに腰を下ろした。
不遜なその態度にニューゲートは嫌な顔をすることはなく、むしろ面白そうに口角を上げただけだった。
 
婦人警官ではなく、ニューゲートの世話をするためだけにこの部屋にいる女性がマルコに茶を運んできた。
目の前に置かれたコーヒーに投げやりな視線を寄越して、マルコは苛立ちをそこに落とすように口を開いた。
 
 
「行政府は話にならねぇ」
 
 
ニューゲートは、指先で扱うようにして手紙を封筒へと戻しながら言った。
 
 
「愚痴を言いてぇだけなら帰んなハナッタレ」
 
 
からかうような声音で言われたその言葉に、マルコは返す言葉を持たずに押し黙った。
もうここ数日この建物から出ていない。
連日入り込む信憑性のない情報を一から調べ上げて、「嘘」と「嘘じゃないかもしれない」の箱に選り分けていく作業には、ほとほと疲れ果てていた。
シャツの襟元はよれているし、ズボンのすそも皺がとれていない。
数日まともに横になった覚えのない身体は、マルコの身体が少しでも弛緩するとすぐさま眠りへとマルコの意識を引っ張り込もうとした。
適度な弾力でマルコを迎え入れたこの部屋のソファも例外ではない。
軋む背骨は、柔らかなソファの皮に寄り添うようにしなって力が抜けた。
 
 
「……手紙?」
 
 
膝に両肘をつけて、顔を覆って泣く女のように手のひらに顔をうずめて、くぐもった声で訊いた。
ニューゲートは、「あぁん?」と返事ともつかない呻きを上げただけで答えなかった。
手にしていた手紙は、いつの間にかどこへやら収納されている。
どうでもいいか、とマルコは深くため息をついた。
 
 
「随分疲れてるみてぇじゃねぇか」
「……オレがこんなに引っ張り出されるような事案は久しぶりだからねい」
 
 
そもそも引っ張り出されて引きずり回されることになる役回りへとマルコを位置付けたのはアンタなんだ、と言外に軽い皮肉を込めたつもりだったが、それも豪快な笑いに吹き飛ばされた。
 
 
「で、参っちまってここに逃げてくるなんざ可愛いところもあるもんじゃねぇか、なぁ、マルコ!」
「……勘弁してくれよい、オヤジ」
 
 
芯の通らないような声を出したマルコを、ニューゲートは物珍しげに見下ろした。
しかしすぐに、気分良さげに大きく息をついた。
マルコのほうも、つい口をついて出た慣れた呼び方に、幾分落ち着きを感じた。
 
 
「それで? あっちはなんて言ってやがる」
「……組織犯罪対策本部は無駄だとほざきやがる。『単独犯』だってのを一本調子に主張して、事案を捜査一課に受け渡せだとよい」
 
 
ハン、とニューゲートは鼻で笑うような息をついた。
マルコはなめらかな手触りのソファに背中を預けて続ける。
 
 
「あいつらは対策本部の分の予算を削りてぇだけだ。一課に渡しちまえば予算は追加分だけで済む。……ああもまともにしてやられておいて、「エース」を単独犯だと言い張るとは、さすがにここまでバカだとは思わなかったよい」
「そう言ってやるなマルコ、人殺しもめったに起こらねぇこの街で、やつらは確かに平和ボケしてやがる。一人も怪我人の出てねぇ現状じゃ、楽観視しちまうのも仕方がねぇ。行政の仕事はほそぼそとカネと政治をやりくりすること、疑うのはこっちの仕事だ」
 
 
ニューゲートはおもむろに立ち上がると、大きな巨体を揺らしてマルコの向かいのソファに腰かけた。
ニューゲートの身体が楽々とおさめられるような、巨大なソファである。
近くにやって来た金色の瞳が、おもしろげに揺れているのをマルコは捉えた。
 
 
「いいかげんに教えてくれねぇのかい」
「何をだ?」
「なんでオレを、たかだか宝石泥棒の連続窃盗ごときで対策本部に放り込んだんだよい。いつもは人事にまかせっきりのことに、オヤジが口を挟んだのは初めてだ」
 
 
じっとまっすぐに金色の光を見上げて、マルコはその時のことを思い出していた。
最初の盗みが起こって、あの銀行が破られたことへの動揺が走る中、すぐさま対策本部を立てろと迷いなく言い放ったニューゲートは、間違いなくこの盗みがまた起こることを見抜いていた。
そしてその対策本部に、マルコお前が行けと言われたときには心底驚いた。
常にニューゲートの右腕、優秀な参謀としての位置づけを揺るがせなかったマルコにとって、たかだか泥棒事件の対策本部に配属されたことは異例の人事だった。
しかしそこでマルコが抵抗を示すことはありえない。
反論を唱えるどころか理由を聞くこともなく、マルコは従順すぎる程従順に従った。
 
警視長が異例の人事を受けて階下へと降りてきたときの警察内部の動揺は推して図るべきというところだが、マルコの指揮力はそれさえもあっというまに収めてしまった。
そうしてマルコが言い放つ通りに対策本部は銀行が破られたその足跡をたどり、次の犯行への対策を立てて予防線もきっちり張っていたところで、また盗みがなされた。
しかも今度は、マルコが伸ばした指の先をあと一歩のところで擦り抜けて。
 
これにはニューゲートも、一本取られたと呟いたが、その声は呻き声ではなく笑い声だった。
ニューゲートはおおらかと言ってもいいほどこの2件をのんびりと迎えていたが、マルコの耳にはひっそりと、ニューゲートへの『不信』や『不備』を訴える声が聞こえ始めていた。
それは言葉を持って音の形で耳へ届くものだけではなく、マルコが肌で感じるものの方が圧倒的に多い。
誰も言葉にして声に出すほど強く思っているわけではなく、またそうする度胸もない。
だがその思いは不安定な形をまとって、空気中を通り抜ける振動のようにマルコにぶつかった。
ニューゲートへのそういった不信をちらりとでも考える人間は警察の外、多少政治状況に興味のある一般人の考えであったり、はたまた行政府の人間であったり、警察内の下部に潜む人間の思いであったりした。
それらの人間はニューゲートがいる場所とは程遠い場所にいるので、ニューゲートが直接その思いを感じ取っているかはわからない。
それでもきっと気付いてはいるのだろう、とマルコは密やかにではあるが思っていた。
それを声高々に糾弾するほど野暮ではないが、気にする素振りも見せないニューゲートに多少のもどかしさを感じるのも、また事実であった。
 
ニューゲートはマルコの問いに耳を澄ますようにじっと息をひそめてから、小さく、ごく小さく声を上げて笑った。
 
 
「心配しねぇでもマルコ、最後のトリはお前にくれてやるよ。オレが直接手を出すことはしねぇ」
「そういう話じゃぁ、」
「オレはな、マルコ」
 
 
不意にニューゲートの声が真剣みを帯びたので、マルコは言葉を飲み込んだ。
 
 
「この件にゃあ黒ひげが噛んでるとみている」
「くろ……、ティーチか……!?」
 
 
じゃあエースの後ろ盾ってのは、と言葉を継ぐと、ニューゲートは静かに頷いた。
 
 
「後ろ盾も何も、エースに道を作って下準備も済ませてやってんのも全部アイツらだろう」
「じゃあオヤジはハナッからエースが単独犯じゃねぇって、気付いてたってことかい」
「ああ」
 
 
マルコは音が聞こえる程、ギリリと歯噛みした。
 
 
「なんで、いつから」
「オレァ、あいつはいつか動くと思ってたんだ」
 
 
マルコはニューゲートの次の言葉を待ったが、当の本人はこれ以上言葉を継ぐつもりはないらしく、ガラス張りの壁から見える17階の展望に、興味もなさそうに目をやっていた。
マルコの口からは続いて問いたいことが飛び出しかけたが、その声音がニューゲートに対する詰問になりそうで、それを押しとどめるためにぐっと固く口を引き結んだ。
ニューゲートはそれを目の端でとらえたのか、事案に対してではなくマルコに対して、笑いをこぼす。
 
 
「今これをおおっぴらにしたところで、対策本部は混乱する、エースへの道は絶たれたまま、黒ひげを追い詰める物的証拠は何一つない。最悪の状態で手のつけようがなくなる」
 
 
違うか? と目で問われて、マルコは黙って視線を伏せるしかない。
ニューゲートの言うとおり、これが明らかにされているなら対策本部はこんがらがりながらも、視点を黒ひげに絞って動き始める。
しかし、黒ひげがそうして追いつめられたところでぼろを出すような組織ではないことをマルコも知っていた。
奴らは今、『ただの市民』として法に守られているのだ。
 
マルコは絞り出すようにして声を発した。
 
 
「……どうするつもりだい、オヤジ」
「これぁオレとお前だけの胸の内にしまっとけ」
 
 
ニューゲートは静かな口調で、しかし判を押すようにしっかりと断言した。
マルコはじっとその目を見上げる。
 
 
「黒ひげにとって、どうせエースはただの『駒』だ。オレたちにその駒を追わせて、その全貌を上から見下ろして笑うような奴だ。だからこっちも今は大人しく駒を追うことに全力をあげる。泳がせられるフリして、オレたちもあいつらを泳がしておく」
 
 
今は、と最後にニューゲートは強く念を押した。
最後に勝つのはこちらだと、ゆるぎない自信を持っている男の前で、マルコは肯定を示して黙って頷いた。
ニューゲートが先ほどまで視線をやっていたガラス窓の外に目をやった。
街を上から一望できる唯一の展望室。
立ち並ぶ色鮮やかな家々は美しかったが、空は一面に分厚い雲が覆っていた。
 
 
「髪飾りは……あと二つだろい」
「あぁ」
「次で捕まえる」
 
 
ニューゲートは答えずに、世話係が持って来た小さなカップのコーヒーを垂らすように口に入れて一気に飲み干した。
なにも言わない目の前の男は、マルコの視線を追うようにガラス窓に目を向ける。
静かな部屋の中、微かに空調の音が低く響いていた。
 
 
「天気が悪ぃな」
 
 
雨が降りそうだ、とニューゲートは口にした。
分厚い雲は黒々としていて、いかにも雨雲という体をなしていた。
こうも暗い雲では、激しい天気になるだろう。
 
 
「雨か」
 
 
マルコが呟いた。
 

拍手[13回]


行ってきたよ!!
 
2012年USJワンピースプレミアショー。
ずーっとずーっと、「こういうかんじらしいよ」というふんわりした情報だけを指咥えてみてる数年で、まさか本当に行くことができるとは夢にも思わず、
しかしその夢が現在すでに集結した状態で、まだ思い返すだけで胸がいっぱい!のような思春期に陥っています。
 
忘れないうちに!早くレポを!
と文章に起こしていく次第です、が、
なんだかどうでもいいことまでつらつら書いてしまいそう…なので、
そういうあんたらがぶらぶらしてたあたりのことはどうでもいいんだよ!!という方はどうぞすっとばしてしたーーーのほうのショーレポへ行っていただくか、
おそらくまとまりのあるハナノリさんのレポへ。
 
私は自分の思い出を整頓しつつ思いだしてにやけるためだけに、このレポを書くよ!!
久しぶりにフォントをいろいろいじろう(笑)
 
 
 
さて。
メインディッシュはもちろんusj、ワンピースプレミアショーにハナノリさんと行ったことだったわけですが、
私の興奮はショーのチケットを予約した瞬間から約二か月続いていたので、そこから夢は始まった状態です。
 
ショーの予約は、何かの瞬間に「行こうか」「行こうよ」で決まり、怒涛の如く空席検索からの予約完了まで持っていき、ほんと、勢いって大事だよなあ…
 
予約してしまったらあとは2か月お預けくらってよだれ垂らすわんこ状態。
口の周りべっとべとで待ち続けました。
 
んで前日、朝から晩夏☆大掃除大会を決行し、居間キッチントイレ脱衣所風呂を今までにないくらい掃除して、ゴウゴウ洗濯を回してハナノリさんを迎え入れる準備準備準備。
オヤジのミニフィギアに「ハナノリさんくるよーうっへへへへ」
話しかけた。
 
 
掃除が終わると一瞬で眠くなって爆睡、起きたら18時。
やっべ、明日大事なのに昼寝したら夜寝れん。
 
 
案の定寝れなかったよね。
もう寝れないだろうと分かってたから、本と携帯をベッドに持ち込んでごろごろうとうとを繰り返し、気付いたら夜が明けていました。
朝焼けが綺麗でびびったー。
そんな朝五時。
 
 
さてなにしよう、ということでなぜか先日のナミさんアニメの感想を書き始め、時間が来たので中途半端なところで終了と言う中途半端なことを事もなげにかまして、気付いたら9時前だったので家を出る、と。
緊張やら興奮やらで頭ぱーんだったので、朝飯は野菜ジュースを流し込みました。
 
 
【合流まで】
 
行きの道中もつらかった、胸が。
 
もうすぐユニバ、と言うところでハナノリンから本日のファッションを教えていただき、私の目はもはやモスグリーンのパーカーとグラサンしか見ない、と決意を固めた。
 
 
ここで待ってるよ!と言うところに到着して、そっわそっわしてたらぶぶぶぶとハナノリンから電話がかかってきて
 
ぎゃああああああああああ
 
もひもひ?と出ながらキョロキョロっとしたら背後から「あ、いたー」
 
 
合流できました。
 
生ハナノリンだーーーーーー!!!!!
ぎゃああああああ!!!
んっふふふふふふふふふゎああぁああああああ!!
 
 
の私にお構いなく、荷物をロッカーにしまいたいハナノリン。
駅のロッカーがいっぱいだったので、ユニバのロッカーへ行きました。
 
途中のジャンプショップのトラップにまんまとかかる私たち。
クマシーやチョッパーの帽子やキャラTシャツ、巨大原画パズルに「わー♪」とか言いながらも、私このときもまだハナノリンに会えた衝撃を引きずっていましたから。
 
 
【到着】
 
正門くぐって、予約したチケットを受け取って、入場して、ショーのチケットも受け取って、やっと準備完了。
この紙切れがリアルマルコやリアルサンジ、リアルナミさんに合わせてくれるのね…と思いながらそっと財布の奥にしまう。
 
さてどうするとなり、特に決めてもいなかったのにミールクーポン買いました。
なんかこれは、海軍コースと海賊コース2つのコースメニューを制覇するとシールもらえてラリーできるよ、ってので、海軍海賊両方フルコンプするとペナントがもらえるとか。
ならふたりで完成させようぜ!ということで、とりあえずハナノリさんが海軍コース、私が海賊コースでこうにう。
 
メイン料理にチュリトス、ホットドック系とマグカップに入ったかき氷の4つがそれぞれにありましたん。
 
子どものようにラリーのパスポートを首から下げ、専用ケースに携帯もいれ、いろいろ入って便利だね!なんていいながら。
完全にのまれはじめている。
 
 
【墓参り】
 
ハナノリさんも朝ご飯が喉を通らなかった(笑)ということで、ふたりとも11時のその時点で腹減りだったので、まず海賊コースのメインディッシュを買いにジュラシックパークへ。
ぶらぶらぶらっと歩いているとハナノリンが突然息を呑むので何事かと思えば、正面の遠く、湾を挟んだ向かいにオヤジの背中が…!!
 
そ、想像以上にハートを打ち抜くパンチが効いていた。
 
大きいの!オヤジの背中が、それはもう遠くからでも大きくて!!
白いあのコートと長刀の先が見えていて、モニュメントとはいえあれが存在することがもう感動的でした。
 
んでもまわりに人だかりとかはあんまり見えなくて、昼飯少し前の微妙な時間だから、あんまり人いないのかもねと言いながらそちらの方向に急ぐ。
たまたま目的のレストランがオヤジとエースのモニュメント前でしたん。
 
 
で、またさらにその道中、軽い人だかりと陽気な音楽。
ハァッ!と気づいたときにはブルックの頭が見えてた。
 
 
あああああああブルックのショーだああ!!
動いてる、ブルックが動いてるんだよ…!
すごい、偶然だね!と言いながら鑑賞。
最後のクライマックスあたりだったらしくて、多分その前に小ネタとかビンクスの酒とかやったんだろうけども、最後の3曲メドレーが聞けました。
 
ブルックはちゃんとキーボード、弾いてました。
録音じゃないんだよ!
それをぼうっと見入る私たち。
 
すごかったね、みれてよかったね、といいながらレストランへ。
 
 
あっさりミールクーポン使用、ルフィの愛情弁当をひとつ購入。
 
こまつな「あの…ハートのやつはなんだろう。パ」
ハナノリさん「愛情だよ」
(料理受け取って)
こまつな「あ、やっぱりパ…」
ハナノリさん「愛情ね!!」
 
ハンコックの愛情ははんぶんこして食べました。
 
 
で、実は愛情弁当食べる前に、たまらなくなって料理を席においてオヤジとエースの墓を見に行くことに。
線香さしてね、チーンてね、お墓参り、と牧歌的なハナノリン。
写真撮ってもらえる列に並んだんですが、やっぱりチビたちが多かった。
でも私たちの前にいた二人の女性は、お仲間だと思うなー(笑)
 
写真撮影担当のおねーさんノリノリ、負けずとノリノリなハナノリさんは脱帽のコミニケーションスキルを発揮しておねーさんに撮影ポーズを聞き出してた。
 
で、結局撮影したポーズが、オヤジのポーズ(爆)
あれだよ、手でヒゲを作るの。
おねーさんは、エースのメラメラッとしたときの構えポーズを勧めてくれたけども、さすがにね、それはね、とか言ってこのポーズ(爆)
 
出来た写真を、ハナノリさんはご購入。あは
 
 
 
んで、肝心のモニュメントですが、近づくたびに圧倒的な大きさでオヤジのコートが迫ってくる。
コートの内側の皮っぽい素材や、戦争で開いた穴、長刀の模様まで細かい!
そしてその隣のエースの帽子とナイフの小ささが、本当に切なかった。
涼やかな春島とはいいがたい場所だったけども、モニュメントのクオリティがそんなもの吹き飛ばしてたよね。
 
感無量でした。


 
 
 
【食い倒れツアー】
 
 
さてここからは、ライド→食べ→ライド→食べ→ライド→食べ…
ワンピースミールを堪能しつつ、ちょいちょいライドも楽しみ、ワンピースエリアに散らばるオヤジの片鱗を見つけてははしゃぐ。
 
 
あと、海軍のプチショーもやってました。
水鉄砲で偽ルフィを捕まえろ!みたいな。
MCとってた海軍中佐がイッケボイスで、聞き入る。
偽ルフィも、偽ルフィそっくりだった(笑)
大きいお腹を抱えて、動く動く。
 
 
ミールもかわいくておいしかったなー。
マグカップかき氷は、持って帰るときどうすんの?袋もらえんのかな?トイレで洗って持って帰る?とかふざけたことを言い合ってましたが、
ちゃんと防御策が施されていましたし袋もいただけました。ハイ
 
 
乗ったのは、ハリウッド・ドリームとファンタジーナンチャラとバックトゥーザフューチャー。
真ん中のは名前よく覚えてないのね。
 
ハリウッド・ドリームは、私はユニバにきたなら絶対乗るくらいだいすき!
ハナノリンは「けっこう上位」に入る程度には激しかったようなのだけど、私はお構いなく「落ちるとき手あげようね!ね!」とさそった。
感想『横Gがすごかった』
 
ファンタジーナンチャラは、USJイチの裏切り・ザ・ライドだった。
詳しくは伏せよう…(笑)
 
バックトゥーザフューチャーは、なんだろう、なんか乗ったね。
「頭ガンガン打ったー」ってふたりともいいながら(笑)
 
 
さて気付いたら夕方、ということで、ついにショーです。
 
 
 
【プレミアショー観賞】
 
暗くなってきたし人も増えて来たし、ドキドキドキドキテンションと血圧は上昇しっぱなしの天井知らず。
海軍コスのスタッフさんたちがうろうろして整備してくれているんですが、その服もまた可愛いの!
その人たちを見ていると、会場までの待ち時間はあっという間でした。
 
そんでもって会場入り、取ってあった席はど真ん中の前から6列目のノンウェット席。
ここかな?ここだね、って言って座ったら、眼前にはルフィの麦わら帽子とエースのテンガロンハット。
この子たちは…!と息を呑みました。
 
オヤジとエースのお墓参りの際にも出会っていて、その時にひたすら感動してあったのだけども、
たぶんちょうど3歳差くらいの兄妹で、ちっちゃいほうがモロルフィの赤シャツ黄色ボタンに青のジーパン半ズボン、そして麦わら帽子。
兄ちゃんはTシャツ半ズボンにオレンジテンガロンハット。
 
 
D兄弟だぁああああかわぁあいああああっっ

 
親御さん、ゴメンナサイ、どこにも写真は出しません…!と念じながら、彼らと私たちの間にまだ観客がいないのをいいことに、バシャバシャとD兄弟の後ろ姿を撮影。
 
甘えんぼのルフィはお母さんによく話しかけ、最終的にオトンの膝の上に収まっているのがホントもうほんと可愛かった。
エースもよく移動してて可愛かったなぁ…(すでに名前呼び)
 
 
 
そんでもってショーが始まりました。
小ネタ一杯のギャグに始まって、もう最初っからすごい楽しい雰囲気!
わー、わー、って目をかっぴらいて見ていて、さてお目当ての彼らはもうすぐか…とドキドキしていたところで、
 
 
マルコォォォオオオオオオオオ
 
 
あんた早いよ!
もう出てきたの!と言うくらい早い登場で、でも少し喋ってすぐ引っ込んでしまって、血流が土石流の如く堤防決壊して脳みそパーンから静かに逆再生、みたいなかんじだった。
 
マルコを見た瞬間、ハァアッってなって思わずハナノリンの腕をべしっとしたのは覚えているのだけど、その時一緒に叫んでいたらしく、ハナノリンに「落ち着け!(汗)」と言われる。
 
はい、そんでもって麦ちゃんズの登場です。
 
ルフィ―――!!
もうかっこかわいい!
ぴょんぴょん動く仕草や喋る時の口の動き方、きょろきょろあたりを見渡す仕草、仲間に話しかけるときの手の振り方がもう、もうルフィ!!
元気いっぱいで可愛かったー。
 
ウソップはびっくりのイッケメンで、ツッコミのシーンやおぉーいってする仕草がそっくり!
そして筋肉の付き方が2Yのウソップにふさわしいマッチョ具合で感動した。
仲間と話すシーンがすごく和む。
 
そんでフゥゥゥルァンキー、アニキーー!!
でかい!(笑)
外国の方で、目がキラキラして見えました。
このフランキーとはね、終盤彼が通路を歩いている際ハイタッチ、と言うか拳をぶつける仕草をすることができました!
フランキーの腕が長いおかげで、遠い側にいるハナノリンの隣の少年までハイタッチ成功!やさしい!
あと数々のギャグに笑わされました…
「んん~~~スゥーーパァーー!!」は何度も一緒にやったよ。
 
ゾロたん!
少しタッパは小さめ、でも殺陣に感動しましたん。
ステージに響き渡る刀と刀がぶつかる音だったり、ズバッと敵を切る音だったりがぴったりで、「ホンモノだ…!」とあわあわしました。
サンジとすれ違うたびに「あぁん?」と顔を突き合わせ、初っ端の喧嘩ではこっちがあせあせするくらい顔が近かったー!
そして、ロビンが敵に攻撃されたときにすぐさま駆けつけた、これにはびっくりした…
ハナノリンもびっくりしてた…
「大丈夫か!」だからね。
おんまえ、優しいんだなぁ…(しみじみ
 
チョッパーかんわいいいいい
これはネタバレになるのかな?…んん、微妙だな。
とりあえず、可愛さが留まるところを知らなかったのは確実。
口の動きや蹄ふりふりが音声に合う合う!
カンフーシーンも見られて、ギャグだったけど(笑)、超満足!
 
ブルックおじいちゃんは、2Yのあのギターを抱えて、動きがホネ!(笑)
陽気で元気でギャグ要員だけど、音楽やダンスのときの動きのキレが最高だった!
45度!に爆笑。
 
ロォオビンチュァアアン!!
キレイ!カワイイ!ダイスキ!!
外国の方で、鼻筋が通り黒髪黒目のスゥーパァー美人。
腰から下で歩く感じがしなやかであでやかで、腹筋のついた白いお腹が見えていてセックスィー。
手の振り方が指の先までロビンちゃんのあの細い指を思い出させる、すばらしいキャストでした。
 
んナミすゎああああんかわいいよかわいいよかわいいよ!!
↑これ、実際口に出して何度も叫びました。
そして彼女に手も降りました。こっち見て!くぁわいいナミさんこっち見て!と。
 
小さな顔に大きな目、オレンジの長い髪に細い腰、微かに浮いた腹筋に大きなおっぱい!
それが偽物だろうと関係ない!
オレはナミさんと名のつくすべてを愛せる!
趣味はナミさん特技もナミさん!
それくらいナミさんがかわいかった、と言うことです。
 
ルフィが無茶を言った際に振り向いていなすときの仕草がそのまんま!
腰に手を当てたときのS字カーブ!
サンジのラブアタックを無表情で交わしいなす可愛いお顔!
もう、すべてがナミさんで、ずっと見ていたかった…
 
そして、サンジくん。
もう、もう、もう、ハァ…(とりあえずため息)
背が高いよう、黒スーツだよう、ヒゲだよう…
ポケットに手を入れて、軽く肩から歩く不良風の歩き方がモロサンジで、ゾロとのいがみ合いで身の乗り出し方もそれっぽい。
そして足技の体技、パフォーマンス!
すばらしい、すばらしいよ!
多分ブレイクダンスをアレンジ、という具合のパフォーマンスなのだけど、技名がつけば完全それらしく見える!
黒足は実在したのだ…と静かに涙を流したい、そんなサンジでした。
ショーの途中でサンジが黒スーツの上着を脱いで、黄色シャツの袖捲りで走り込んできたときは目が回りました。
すぐさまハナノリンに報告(笑)
さらにこのサンジの「んナッミすゎああ~ん」の腰のくねり方、跳び方がエロコックそのもの。
さらにさらにナミさんが喋るたびに嬉しそうに頷いたり、拍手送ったり、抱きつこうとしたり、無視されてしょぼーんてしたり、スカッとかわされたりが、もう、サンナミばんざーーーーい!!!
なにより、彼らも顔が近かった!
サンジの伸びた両腕の中にナミさんが収まっている!!
そして、ナミさんサンジのほっぺたをぐいぐい押す!
しまいにはぺチンて叩く!
さわったぁああああああああああああ
 
サンナミクラスタには天国なのか地獄なのかわからないどっちつかずのジェットコースター状態。
とてもしあわせでした。
 
 
他キャラとしては、
黄猿の口の動きがボルサリーノ通り越して田中さん(笑)
でもほんとそっくりだった。
光のアクションもすごかったなー。
 
戦闘丸が思いのほか凛々しくて見入った!
険しい目がよかった。
戦闘丸にくっついてくる海軍たちも、『ザッザッザッ』ていう足音に合わせて動きがそろってる!
あと彼らの海軍服がやっぱりかわいいの!
 
さらにまさかの大佐が見れてびっくりした。
すごく遠目ではあったけど、驚いた分感動した。
肩幅が広いキャストさんで、そっくりだった。
十手も持ってて葉巻咥えてまんまじゃん!って。
 
そしてエェースゥー。
エースが現れた瞬間の、皆の黄色い歓声よ(苦笑)
わたしは、「かっこいいかっこいい!」っていう思いよりも「エースが生きて動いてる…」と思うと胸がいっぱいでした(なぜシリアスに持ってゆく)
最後に背中を見せてくれて、キャアとなりました。オヤジのマーク…
 
 
はい、そんでもってマルコ、最初にちょろっと現れて、半ばあたりでも現れて、最後にもちょろっと現れて。
なにがいいたいって、マルコは、このマルコは、なにをおいても
 
キャストの兄ちゃんがイケメンなんだよ!!!!(絶叫)
 
原作のマルコがあんな顔(失礼)なのに、私たちが勝手にきゃあきゃあ言っているだけなのに、よくぞああもイケメンを抜擢してくれた…
 
そういえばハナノリンが、ショーのあの場でではないが、
マルコがかっこよく思えたり人気があることについて、
 
「誰が始めに言い出したんだろう」
 
と言っていて、「おいっ」と突っ込みつつ笑いました。
ほんとうだよね…
 
このマルコは闘ったりというよりも、うろうろきょろきょろが主でした。
やっぱメインは麦ちゃんだからね…
 
あと、最後大団円になったときに走った衝撃…もう忘れられない。
ウケてしまうような、感動に打ち震えるような、妙に悲しいような(笑)
 
でもずっと遠い水の向こうにいたのに、最後に客席の前をサーーーッと走って正面で『ドヤッ』としてまたサーーーッと走ってくれたのでうれしかったなー。
マルコに触れられたお客さんが死ぬほど羨ましい。
 
 
なんだか今でも、生きて動いていたマルコを見るとぼーっとする…。
これはもう恋だ、とか思ってる(ちがう病気だ)
 
 
 
 
はい、そんなこんなで、ショーは無事終幕しました。
 
ハナノリン「ちょっと落ち着いてからでようか」
こまつな「うん…」
 
よくわかってらっしゃる。
その後、少し客席の辺りをうろうろして、帰り路に着きましたとさ。
 
ハナノリン「こまつなちんがあんまり、あんまりだからこっちが冷静になれたよ」
こまつな「(てへぺろ)お化け屋敷でものすんごい叫んでる人が近くにいると妙に冷静になるみたいなあれね」
 
若干引き気味だったハナノリンは、彼女の前に座っていた少年が後ろに座る私たちの興奮にびっくりしてたのに気付いてたようで、気付かなかった私はお構いなくガンガンOTAKUをさらけだしてたわけです。
 
私は『旅の恥はかき捨て』精神なので、見知らぬ地や知り合いのいない場所では異質な羽目でもはずしてしまうほうです。たまに後悔もします。
 
でも、こんなにショーで興奮できたのは初めてだったなー…
 
 
 
さて、OTAKUな目からしか見てないようなショーレポでしたが、
これはもう、どんな一般人が見ても本当に楽しめるとおもいます。
ワンピースが好きなら。
ビジュアルよし、音楽もよし、ダンスもよし、ストーリーや構成も楽しい。
粗は探せばあるんだろうけど、楽しさがそんなもの全部飲み込む。
 
来年はきっと、もうエースもマルコも出ないでしょう。
そんでもまた行きたい!たのしみ!っておもうのですよ。
ありがとうUSJ。
 
 
 
以上がUSJレポでしたー。
 
本当はこのあと、ハナノリさんが我が家にやってきて、
戦利品を広げ、私がお土産をいただき爆笑、誕プレ渡して爆笑、マルコの湯につかり、ハナノリンご持参のワンピースカルタで遊び(この時点で午前1時くらい)、私のパソコンをよくしてもらい(←既にスキルが追い付いていない言い方)、自分たちで撮ったショーの写真と朝日新聞の記事のほうを眺めるという夢のような時間が流れていました。
結局就寝3時で(笑)
 
すばらしい時間だった、ほんとうに。
いろいろお話できた。
ありがとうハナポン。
 
 
あ、そうそう、USJの写真は噂のハナノリさんがたくさんあげてくれているので、そちらでご覧くださいな。
 
はぁ、ながーくお付き合いありがとうございました♪

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今日の10時半、ついにハナノリさんと集合、そしてユニバです。

前日はよく寝なきゃ寝なきゃ寝なきゃ寝なきゃグー・・・
と昼寝をかまして、夜目がギンギンに冴えているという醜態をさらしました。
そんでもちゃんと10時にベッドに入って、横になって、ごろごろして夜を明かしました。
うつらうつらもしていたので超元気!と朝五時に起き、
真赤な朝焼けを見て、おぉ…
気付いたら青空になっていて、今は少し曇っています。
9時前に家を出てスーパーによってから電車に乗りたいから、それまで何しよう…
そうだ、こないだのナミさんの感想、感想を書こう←今ここ



というわけで、ただの時間つぶしではありますが、
ネタバレとキモいことになるのは確実なのでご注意ください!

思い出しながらなので、ところどころ記憶は飛んでるかもしれないけども。
いつものごとく箇条書きっぽくいこう!

作画だったりに違和感感じたりはもう仕方がないし、それはそれでダメというわけではないので、
作画への文句は控えまする。



・バギー

バギー(笑)アニメで見るのはマリンフォード以来だなぁ…としみじみ。
ちょろっとだったね。
でも元気そうで何よりだよ(当たり前だ)

私がバギーを始めてみたのは、それはもう幼い頃だったので、
すごいバギーが嫌いでした。
ちょこざいな…!と幼心にイライラしてた記憶がある。
ルフィのゴムゴムのバズーカ発動もここが初めてだったっけ?
バギーがぶっ飛んでったおかげで、ゴムゴムのバズーカかっけぇぇえ!ってなった。


・クロ戦

んナミさんとルフィのハグシーン!
ほんとシンプルだなあ…と思いました。
ルフィの「オレアイツ嫌いだ」の台詞がとても好きです。
ルフィの価値観がよくわかる。
ナミさんの耐える表情とか、何か考えてる表情とか、すごくわかりやすいけどはっきりはしない、っていう描き方がすごいと思います。

多分もう、他の仲間の過去をエピソードオブなんちゃら、ってすることはないかもしんないし、
するならロビンのエニエスロビーあたりからメリー号の話とかかな…とは思うけども
私はウソップがだいすきなので、ウソップとカヤの話もまたアニメで見たいなあと思ってます。
というか、自分で書こうか、と妄想を掘り下げたりもしています。
カヤは出てこないんだけども…


・サンジ初登場

(画が)綺麗なバラティエサンジ!!
「このお料理、私にはちょっと高いみたい♡」あたりのサンナミの初会話を見てると、
ナミさんがいかにサンジみたいなタイプを扱いやすいと思ってるかが如実で…如実すぎてかなしいよ。

それにしてもサンジの青ストライプのシャツがやっぱり好きだ!!
いちばんサンジらしいし、海のコックっぽいし、細く見えるし!
でもすっごいチャラい(笑)
893のちょっと出世した下っ端みたいにみえる。


・ジョニーとヨサク、海に落ちる(落とされる)

ジョニーってかっこよかったんだな…と再認識。
ヨサクもすきだけど、てかジョニーとヨサクはセットじゃないと。
ジョニーの頬にある【海】の文字を見ると、
なぜだかるーみっくの鬼娘と無節操高校生物語に出てくる竜ちゃんのお父さんの海の家「海が好き」を思い出す。
そ、そんなにマイナーでもないよね?

あとこのときのナミさんのワザとらしい甘い声や元気な声が悪女っぽくて好きです。





…えっと…まだ全然序盤なんだけど…コノミ諸島にも着いてないんだけど…
時間が来たので準備します(笑)

つづきは帰ってきたら、また。
今日は荒ぶるぜ!

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明日ですね!
えぇ、ついに明日ですね!
明日、25日、土曜日、夜の9時から!
オレのナミさんが!!

数週間前からどきどきどきどきたのしみたのしみわくてかわくてか
とピカピカ光っていた私でしたが、
ついに明日となるとなんかもう、ケツの座りが悪いというか、安直に言えば落ち着かない。

オープニングの時点で感涙必須で、古き良きナミさんの作画が美しいことに感動しないわけもなく、
麦わらのみんなの服が登場当時であるのもうれしい!
17歳ルフィの青いズボンって結構懐かしいし、サンジの青シャツも久しぶり!
でもW7のオレンジシャツはあはんナミさんの髪の色だし、エニエスロビーのエメラルドグリーンがちょっとくすんだみたいな色合いのシャツも派手すぎなくて好きだし、空島の花柄シャツもはじめは「え、ちょ、」ってなったけどあのシャツで「シチューにぶち込め」とか言われたら「ハイ♡」ってなるからもう何色でもいいよ!!


とりみだした。


とにかく、明日、私は夜出かける用事をこの番組のために切り捨てた。
もちろん録画も予約してある。
我が家にDVDプレイヤーはあるけどレコーダーがないという事実に慄いて、すぐさま電気屋へ直行、購入。
私が買ったのに実家に置くのは疑問が残る気がしないでもないけれど、今はそんなこと言ってられないのでとりあえず撮るのみ撮るのみ!
夏休みスペシャル的なワンピース再放送も、全部録画してあるんだー、フーン♪
あとでまとめてDVDに焼いて、こまつなスペシャルエディションを作る(ガチ)


二次元でこんなに幸せになれる安い奴ですが、あと4日では三次元わんぴと生ハナノリさんが待っています。
(「生ハナノリ」ってそういうたべものみたい)

日曜日のうちに自宅に戻って、月曜日は全力を挙げて掃除をして、
火曜日にユニバァアアアアアアアアアア
水曜日にハナノリさんをお送りして、わたしもまた実家へ帰ると。

質感のあるキャラ達と会場に響く中の人の声、そして隣には生ハナノリン…!!
昇天する!!


リアルマルコをなめるように見て、それはもう眼球が病むほど目を使って見て、
ハナノリンのグラサン(グラディエーターサンダル)に足蹴にされてうひうひする。
エースとオヤジの(仮)お墓参りもするのよ。



当日のついったTLは、ユニバーサルシティ駅までの道中まで埋まり、それからしばらくぴたりとやんだかと思ったらまた爆発するみたいなことが起こると思われます。
どうぞよしなに。






ハ、それはともかく、リバリバ間が空きましたが10更新デッシュ。
今度は間髪入れずに次に行きたい!
イゾウさんあんた結構喋るのね!


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